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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第9回環境学習「~山を知る~竜串湾一望!・・・」

2009年11月30日
土佐清水
11月27日、三崎小学校での環境学習「山を知る!~竜串湾一望!行者山へいこう~」を行いました。
三崎小学校のすぐ近くにあるこの山は、標高355mほどの小さな山。海に面している三崎地区を眼下に海を一望するのには最高の場所かもしれません。
今回の講師は、アクティブレンジャーである私が担い、子どもたちに山の上から竜串湾の全貌を見せるべく行者山へ。
担任教諭のこどもの頃は、別の登り口からのアプローチだったようですが、今はパラグライダーや林業のためのルートが整備されており、今回はここから登ります。
山へ入るための準備として柔軟体操をしながら注意事項を話したら、いざ行者山へ出発!

写真上:両腕を使って斜面を登っていきました
写真下:ルートのほとんどはヒノキ林

行者山は、ほとんどが植林されたヒノキ林。
その林内を歩くと、尾根沿いにぽつんぽつんとスオウチクと呼ばれている竹の株が植わっています。これは土地の境界線として昔使われていたようです。今回設定したルートのよい目印になりました。
今回は、道なき道(けもの道など)を通って行く冒険コースから、パラグライダーの離陸地(以下、離陸地)、そして行者山の社をお参りするコース。
林道から外れ、シダ類などの下草に覆われているところや大きな岩のあるところなどをよじ登りながら尾根をいきました。
そこでは、動物の足跡や糞、食べ跡、休憩場所、角研ぎ跡などを観察。

イノシシの足跡や食痕

その痕跡から姿は見られないものの、シカ、イノシシ、モグラ、イタチの仲間など様々な動物の姿が浮かび上がりました。
離陸地に着き、この半年間、学習してきた海や川を上から眺めました。
最後に行者山の社まで行きお参りしてから、登山道を通って無事下山しました。


離陸地より海を望む

すぐ目の前の山でも、なかなか「ちょっと行ってくる」というわけにはいきません。
でもこういった機会を増やして、子どもたちにも身近な自然を知ってもらえたらなぁと思います。