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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

秋の散策のススメ

2009年11月24日
松山
秋も深まる11月。
紅葉の便りがあちこちから届く頃、今治の大角鼻や、四国最西端の佐田岬の
遊歩道沿いでは、ツワブキとノジギクの花が見頃を迎えます。
黄色や白の花々と甘い花の香りが目と鼻を楽しませてくれます。
今年のツワブキの花の見頃は例年よりも早めの11月上旬だったようです。

(撮影:2009年11月6日、大角海浜公園にて)


散策するときには、よく周りを見ていると、いろいろなところで
季節を感じることができます。

茂みで賑やかに鳥が鳴いているなぁと見てみると、色鮮やかな
ジョウビタキでした。
あまり人を警戒しない性格らしく、オス、に続いてメスが
すぐ目の前の道端へ降りてきました。


ジョウビタキは、秋に渡ってきて、冬を日本で過ごす冬鳥です。
オスは腹部が目立つオレンジ、メスは地味目な灰褐色ですが、
雌雄とも翼には目立つ白い模様があります。
見上げると茂みにはノブドウの実がたくさん。お食事中だったようです。

他にも、秋に花や実をつける植物がたくさん。
派手さはありませんが、白く小さな花や下に落ちたたくさんのどんぐりなどを
見つけると、なんだか幸せな気分になれます。


写真:アシズリノジギク、ナワシログミ、ハマヒサカキの花、ウバメガシのドングリ
〈撮影:2009年11月18日、佐田岬にて〉

だんだんと寒く、日も短くなるこの頃ですが、色とりどりの落ち葉や
どんぐり、また木の実に集まる鳥たちが賑やかな季節。
晩秋の散策へ出かけてみませんか?