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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

荘内半島 ~浦島太郎伝説~

2009年06月30日
高松
はじめまして。
6月からARとして入りました、大林です。
今年も早明浦ダムの水位が気になる季節の香川です。

 さて今回、初巡視ということで荘内半島に行ってきました。
荘内半島は、香川県の北西部にあり、燧灘(ひうちなだ)に面した半島です。
 そして、ここ、荘内半島は『浦島太郎伝説』の里でもあります。
地名も、その由来が多く残っており、太郎が生まれたところを『生里(なまり)』、釣り糸を持って通ったといわれ、休んだ腰掛石の残る『糸の越』、玉手箱を開いたところを『箱』などいろいろあります。
 以前から面白い地名だなあと思っていたら、こんな由来があったんだと納得しました。この他にも、至る所に浦島太郎由来のものが見受けられます。なんといっても、一番は竜宮城の形をした公共トイレです。写真に収めてないのが心残りですが・・・。大抵、登山口付近にあるので、ぜひ探してみてください。


 荘内半島の先端付近に、立石休憩所という展望地があります。ここへ行く道として『四国のみち』と呼ばれる歩道路があります。入り口が少し分かりづらいかもしれませんが、四国のみちと書かれた看板や案内板がありますし、県別マップル道路地図にも四国のみちと書かれてあるので大丈夫です。

 この立石休憩所へと向かう途中には仁老浜が見えるのですが、すごく澄んでいてきれいな青の海が眺められます。さすが、浦島太郎伝説の残る地だけあって海がすごくきれいです。そしてウバメガシの純木や海を眺めながら、立石休憩所へと進んでいく道は、そんなに勾配もきつくなく楽に歩くことが出来ると思いますので、近くの海水浴場に足を運んだ際に寄ってみてはいかがですか?

ただ、山の中を歩くので、サンダルより歩きやすいスニーカーなどが良いです。




 『四国のみち』からの仁老浜。


 そしてもうひとつ、立石休憩所よりも東にあるのが『紫雲出山』。
ここも、浦島太郎伝説からきた地名で、玉手箱の煙が紫の雲となってかかったことから付けられたといわれています。

 紫雲出山は、山頂近くまで車で行くこともできます。そして、さらに歩いて山頂展望地へと上っていくと・・・。
 梅雨の時期にきれいに色づく、見事な紫陽花の花道が現れます!普段見ている紫陽花よりも背が高く、なんとも鮮やかな垣根ができています。巡視に行った時も、紫陽花の花を写真に収めている方がいらっしゃいました。


 山頂展望地へ続く道


ここ山頂展望地は、四方を眺められ眺望が豊かですし、広いので小さなお子様連れにもいいと思います。それと、何これ!?っていうモノもあるので、ぜひ行ってみてください。
 海の涼、山の涼、二つの顔のある荘内半島で、夏を過ごしてみてはいかがですか?