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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

環境教室「身近な自然から・・・」

2009年06月19日
土佐清水
学校帰りに図書館を利用する子どもたちに環境教室を開きたいとの要望から、6月18日の夕方、「身近な自然から環境を考えよう」というテーマで環境教室を開催しました。参加してくれたのは、小学2・3年生と職場体験で図書館に来ていた中学生の女の子。

身近な生きものの話の導入として、「いきものみっけ」の手帖を紹介しました。
http://www.mikke.go.jp/(いきものみっけホームページ)
子どもたちに見たことある生きものを聞いてみると、「これ(ツクシ)はよく見るけど、これ(アメリカザリガニ)は見たことない」などなど。また中には、「お父さんとクワガタ採りに行ったぁ」などの声があり、今の子どもたちでも家族と近くの山や海に遊びに行くことがわかり、思わず自分がにんまり。こういう話はなんだかうれしいですね。


魚の頭の骨の一部を観察「どうなってんだ?」

引き続き、サンゴ・魚・ウミガメの頭骨の他、ウニの殻・イカの甲、ヤシやハマユウの種などなど様々な漂着物をもとに海の生きものについて。
漂着物を一つ一つ見ていく中で、イカやハリセンボンの一部分から生きている姿を思い浮かべて描いてもらうと、皆なかなか絵が上手い!
また、みんなカメの頭骨にはおっかなびっくり。その後は、いろんなものを手にとってじっくり観察する姿もありました。


漂着物からイカの生きている姿を描いてみる

国立公園は海ばかりでない、せっかくだからとシカの角をもとに山に棲む生きものの話。子どもたちは図鑑の動物たちを指しながら「これ(タヌキ)見た!」「これ(テン)はここにはおらんやろ~」など様々な声がありました。「テンもいるよ。それにこの間、雄のシカが道路脇で夕食中だったよ。」と話をすると、「え~っっ!」と驚く子どもたち。実物を手にとることはできないため図鑑を見ながらでしたが、子どもたちはやっぱり哺乳動物が好きですね。
 

図鑑を見ながら動物の話でわいわい

 今回は少人数での開催でしたが、一人一人と顔を合わせての環境教室はいいですね。地元っ子たちとのふれあいは、大人との会話とはまた違った感覚で刺激を与えてくれます。

しかし、ここでも子どもが少なく休校になってしまう学校も少なくありません。今回の教室が、今ここにいる子どもたちにとって、地元のすばらしさや自然環境について何か気づくきっかけになってくれていたらいいな、と思います。
ただ「ここが好き」、「生きものが好き」ということでもかまわないはず。そんな気持ちの人が、一人でも多く増えていけば、きっとそこから何かにつながっていくのではないでしょうか。