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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

離島のいきもの事情 -上島町・高井神島-

2009年06月12日
松山
 こんにちは、先日の降雨で断水の危機から免れた松山のARです。

 さて先日、松山自然保護官事務所の管内で、事務所から最も遠い場所の
ひとつ、上島町の魚島村へ許認可の現地調査に行く機会がありました。
私は在任3年目にして初上陸です。

 旧魚島村の有人島である魚島・高井神島へは、四国や本州側からは
直接行く手段がなく、愛媛・広島県の県境辺りの、土生港(広島県・因島)、
弓削港(愛媛県・弓削島)から快速船・ニューうおしま2が唯一の
交通手段です。船に車両は搭載できないので、人のみが渡れます。
片道およそ1時間。
 2島をじっくりまわろうと思うと、松山から日帰りではなかなか
難しいところです。


高井神島の集落

 そんな高井神島に、四国の中でこの島だけで生育が確認されている
樹木があります。


ナタオレノキ(シマモクセイ)。
ナタが折れそうなほど、木が固いことからこの名前がついたのだとか。
愛媛県のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に指定されています。
西日本の海岸や島しょ部にまれに見られる亜熱帯~暖帯の常緑高木。
キンモクセイなどと同じく、秋に花が咲くそうです(花は白色)。


ナタオレノキの葉

 どうして、この島だけに生育しているのか、はたまたどうやって
たどりついたんでしょうか。

 周囲の陸地からは離れた、瀬戸内海の中央に位置する島ですが、近年は
ここにもイノシシが海をわたって出没するのだとか。
生物たちのたくましさには驚くことばかりです。