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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

滑床~渓谷から山へ~

2009年06月12日
土佐清水
滑床渓谷の巡視の続き、今度は、渓谷から滑床の山(三本杭周辺)。

渓谷沿いを突き進んで行くと徐々に渓谷も細くなってきます。奥千畳まで行くと今度は熊のコルまで登っていきます。
渓谷から離れ、少しずつ水の音も小さくなってくる頃にはまわりに生えている木々も少しずつ変化していきます。

熊のコルのあたりまでくるとブナの木もでてきて落葉樹が多くなります。

落葉樹林、ブナがでてきました

常緑樹の多い足摺宇和海国立公園の中ではまた違った雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。
そんな中を楽しみながら、「たるみ」まで歩いてみると急に視界が開けます。
・・・といってもごらんの有様です。

三本杭周辺

四国森林管理局の植生回復事業により、シカ柵等が設置されていますが、簡単には復活してくれません。
風も強いのでしょう、植物がまばらに生える程度で土がむき出しになっている始末。
でもその中で好都合なこととしては、動物の足跡などの痕跡が観察しやすい。柵の内にも外にもそれぞれ様々な足跡が残っていました。

たるみから万年橋へ向けて下るルートは、シャクナゲコース。残念ながら花の時期はとっくに終わってしまっています。が、今年のシャクナゲは「表年」だったのでしょう。


今年は満開だったのでしょう・・・

梢には膨らみつつある子房がびっしりついていました。このルートは、シャクナゲの花の咲くころ春の散策が楽しいですね。次回はちゃんと時期を合わせて来たいものです。

滑床の登山道は、たくさん分岐があります。歩道だと思いこんで進んで獣道だったりすることもあるので、しっかり地図を確認しながらゆっくり歩いていきましょう。