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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

もうすぐ夏山開き!~大山登山道整備活動~

2009年05月29日
米子
こんにちは!
5月も下旬となりいよいよ大山の夏山開きが迫ってきました。
今年の大山夏山開き祭は前夜祭が6月6日、山頂祭が7日に行われます。
今回は25日に実施された大山登山道整備についてご紹介したいと思います!

この登山道整備は大山夏山開き祭を前に利用者の方々に安全に登山道を利用してもらえるように、関係者が集まり毎年行っているものです。
今回も例年と同様に、利用者の多い夏山登山道とユートピア登山道の
二手に分かれて行いました。
私は夏山登山道グループで整備に参加したのですが、
前年に比べると雪が少なかったためか木道などには
それほど破損している箇所はありませんでした。
しかし登山道の途中にある文字が薄れた注意看板や木階段の杭がゆるんでいるものが
ちらほらとあり、それらを修繕しつつ山頂へ向かいました。


◎注意看板の修繕作業

山頂では浸食や崩壊が進み今では立入禁止となっている大山縦走路への入口の
ロープを新しく張りかえました。
縦走路が廃道になっていることは広く周知されていますが、
それでもなお縦走路に挑む人が多くいます。
一つの要因として大山の三角点がこの縦走路の途中に位置することもあると思いますが、
この縦走路では毎年のように滑落事故が起きているほど危険な箇所です。


◎この緩んだロープともろくなった柱を修復して・・・

◎こうなりました!

これから本格的に始まる登山シーズン、登山者のみなさんにはマナーを守り
悲しい事故ではなく楽しい思い出を持って帰っていただきたいです。
また、登山の際には一木一石運動※へのご協力もお願いします!


◎昨年の頂上保全活動でこも伏せをしたところからダイセンキスミレが咲いていました!こうやって植生が回復していくんですね。

◎6合目避難小屋
この日は米子の小学校が来ていました。みんな元気いっぱいでした。

※一木一石運動:土砂流出により裸地化した大山山頂の植生を復元するために、登山者に浸食溝を埋めるための石を(一石)、植栽復元のための苗を(一木)登山をする際に持ってあがってもらい、それを用いて頂上の保全活動を行おうという運動です。