アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
ミヤジマトンボ生息地環境保全整備
2009年05月11日
広島
みなさん、ミヤジマトンボをご存じでしょうか?
ミヤジマトンボは日本と中国の2ヶ国のみ生息する希少種で、
日本では瀬戸内海国立公園でもある宮島にしか生息していません。
宮島の中でもわずか3ヶ所。
海に面して開けた谷の谷底にできた湿地で、山間からの湧出水と海水が入り交じる海浜湿地という特殊な場所にしか生息しておらず、環境省レッドリストでも“絶滅危惧Ⅰ類”に選定されています。
瀬戸内海での沿岸では開発などによる埋め立てが進行し、
現在では自然海岸がほとんど残っていません。
そんななか、宮島には手付かずの自然が残されており、
また他のトンボが生息できない海浜湿地という場所を利用し、
生き延びてきたと考えられています。
しかし、近年の大型台風や秋季冬季の風波などの影響により、
トンボの生息地である湿地と海を結ぶ水路が砂で塞がってしまい、湿地がプール状になってしまいました。
ミヤジマトンボは水があるかないかの干潟のような状態を好むため、
水路を復旧し、水を排出する作業を今回行ってきました。
1年前にも水路の復旧作業を行いましたが、
湿地にはすでに水がたまっている状態でした。
作業は水路に埋まった砂をひたすらシャベルでかき上げ、両側を土嚢で積んでいくというものです。
最初は一日で終わるのか・・と心配もありましたが、
みんなの力を合わせるとできないものはないですね!
見事水路を復旧し、湿地の水もミヤジマトンボが産卵に適した水深に戻すことができました。
ミヤジマトンボの産卵は5月下旬から始まります。
生息地は一般公開されていないため湿地の写真は掲載できませんが、
トンボの成虫が飛び回るころ、
トンボの写真も併せてご報告したいと思います。
ミヤジマトンボは日本と中国の2ヶ国のみ生息する希少種で、
日本では瀬戸内海国立公園でもある宮島にしか生息していません。
宮島の中でもわずか3ヶ所。
海に面して開けた谷の谷底にできた湿地で、山間からの湧出水と海水が入り交じる海浜湿地という特殊な場所にしか生息しておらず、環境省レッドリストでも“絶滅危惧Ⅰ類”に選定されています。
瀬戸内海での沿岸では開発などによる埋め立てが進行し、
現在では自然海岸がほとんど残っていません。
そんななか、宮島には手付かずの自然が残されており、
また他のトンボが生息できない海浜湿地という場所を利用し、
生き延びてきたと考えられています。
しかし、近年の大型台風や秋季冬季の風波などの影響により、
トンボの生息地である湿地と海を結ぶ水路が砂で塞がってしまい、湿地がプール状になってしまいました。
ミヤジマトンボは水があるかないかの干潟のような状態を好むため、
水路を復旧し、水を排出する作業を今回行ってきました。
1年前にも水路の復旧作業を行いましたが、
湿地にはすでに水がたまっている状態でした。
作業は水路に埋まった砂をひたすらシャベルでかき上げ、両側を土嚢で積んでいくというものです。
最初は一日で終わるのか・・と心配もありましたが、
みんなの力を合わせるとできないものはないですね!
見事水路を復旧し、湿地の水もミヤジマトンボが産卵に適した水深に戻すことができました。
ミヤジマトンボの産卵は5月下旬から始まります。
生息地は一般公開されていないため湿地の写真は掲載できませんが、
トンボの成虫が飛び回るころ、
トンボの写真も併せてご報告したいと思います。