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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

今年の篠山アケボノツツジは・・・

2009年04月27日
土佐清水
先日23日に篠山の清掃登山がありました。この日は天気もよく、青空が広がっていて山歩き日和。
毎年アケボノツツジの花盛りがゴールデンウィーク付近に重なります。
それに向けて地元の小中学生の他、高知・愛媛の近隣市町や森林管理署職員の方々など総勢60名ほどがこの清掃に集まりました。
登山者が安全に楽しめるようにと、第1駐車場より歩道班と車道班に分かれてゴミ拾いや落ち葉掃き、落下のおそれのある枯木の処理などなどの清掃作業。


篠山山頂、全体的に花は少なめ

今年のアケボノツツジは、昨年が「表年」といわれていただけあって全体的に花芽自体が少なく、花もいくらか小さい・・・。
昨年の篠山のアケボノツツジを見た人は、この格差がはっきりわかるのではないでしょうか。例年でいけばゴールデンウィークがアケボノツツジのピークといったところですが、今年は少し花の咲き始めが早かったようです。この日の時点でまだまだつぼみもありますが、すでに茶色く変色し始め終わりかかっているものもありました。


小さいなりに色濃く咲いてます

私たちとしては、花数が少ないことにちょっぴり残念な感じもしますが、篠山のアケボノツツジにとって昨年がんばった分、今年は休息の年ということでしょう。
花芽の付き具合はいろいろな条件が重なり合ってのこと。毎年毎年たくさんの花を咲かせるのにどれだけのエネルギーを要するのか私たちには想像もつきません。
今年花咲きをひかえた分、来シーズンに期待したいところです。


根返ってしまったアケボノツツジ

私たちが草花を楽しむために山へ行くことは、時として山や植物に負担をかける場合があります。そこで篠山では、踏圧による裸地化を軽減するために道にコモをひいたり、強風による根返りを防ぐワイヤー固定などをして、ササやアケボノツツジを保護しています。それだけでなく一人一人ができることとしてゴミの持ち帰りや立入禁止区域を守るなどマナーをもって行動して、篠山の自然をこれからも末長く楽しみたいですね。