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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ゲンゲの力

2009年04月28日
米子
こんにちは。
米子は週末の寒さで大山山頂が再び雪で白くなりました。

さてこの時期、外に出ると一面ピンク色の田んぼをよく目にします。
このピンク色の正体、ご存じの方も多いと思います。
その名もゲンゲ。レンゲ(蓮華)とも呼ばれていますよね。
では、ゲンゲが何のために田んぼに植えられているかご存じですか?

植物には成長する過程で欠かすことのできない『必須元素』というものがあります。
その中でも窒素、リン酸、カリウムは『肥料の三要素』ともいわれ、
植物が大きく生長する上で特に必要とされている要素です。
ゲンゲのようなマメ科植物は根に根粒菌という菌を持っています。
この菌は三要素の中の窒素を蓄え、
植物が使うことのできる窒素化合物につくりかえる作用を持っています。
よくマメ科の植物が荒れた土地でも生えているのは、
自分の持つ根粒菌で自分に必要な栄養分をつくっているからです。
さらにゲンゲは枯れた茎や葉を土と混ぜてそのまま肥料にすることもできます。
可愛いだけでなくすごい力を持った花なんですね。


◎ゲンゲの花