アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
瀬戸内海に棲む哺乳類
2009年04月21日
松山
こんにちは、新緑やフジの花が山を彩っている松山です。
島の多い瀬戸内海国立公園。船で離島へ出張することがしばしばあります。
そんなとき、いつも期待するのが瀬戸内海に棲む“スナメリ”との遭遇です。
スナメリは、「ネズミイルカ科」に属する2m弱の比較的小さな海棲哺乳類で、
日本では瀬戸内海などの陸地に近く浅い沿岸・5海域で生息が確認されています。
瀬戸内海では「ナメ」「ナメノウオ」といった地方名で呼ばれているそう。
水族館で一般的なバンドウイルカのようなくちばしはなく頭は丸いし、
背びれがなく、全体的につるんとした概観をしています。
また、英名は特徴そのまんま、「finless porpoise:背びれのないイルカ」
と呼ばれています。
日頃海に接する機会が多い方からは「見かけるよ」との目撃証言がありますが、
なかなか泳いでいる姿を見かける機会は少ないと思います。
瀬戸内海では近年数が減っているとの報告もあり、日本では、水産資源保護法
という法律により、研究など特別に許可された場合を除いて捕獲や譲渡が
禁止されている動物でもあります。
先日は、松山沖の島、二神島へ出張にでかけました。
フェリーに揺られること片道一時間半の島です。
いないかな~
あの辺、海面が周りと違う!と思ったら、これは海藻。
スナメリは、体色は薄い灰色(海の色と同化)、背びれがない
(イルカ・クジラの仲間を海上で一番見つけやすい手がかりは背びれ)、
一般的にあまり大きな群れを作らない、行動がおとなしい(ジャンプしない、
背中の一部しか海面に出さず静かに泳ぐ)と、かな~り見つけにくい条件が
そろっています。見つけた様な気がしても、ただの波だったり。
まぁ、自然の中に暮らす生き物で、目立っていたらまずいんでしょうが。
水族館ではじっくり見ることができますが、自然下では、
カヤッカーや釣り人のように、「船のすぐ下を泳いで行った」なんてことでも
ない限り、近くでお目にかかるのは難しいでしょう。
瀬戸内海では春は彼らの出産シーズン。
この目の前の海に棲み、静かに命を育んでいます。
島の多い瀬戸内海国立公園。船で離島へ出張することがしばしばあります。
そんなとき、いつも期待するのが瀬戸内海に棲む“スナメリ”との遭遇です。
スナメリは、「ネズミイルカ科」に属する2m弱の比較的小さな海棲哺乳類で、
日本では瀬戸内海などの陸地に近く浅い沿岸・5海域で生息が確認されています。
瀬戸内海では「ナメ」「ナメノウオ」といった地方名で呼ばれているそう。
水族館で一般的なバンドウイルカのようなくちばしはなく頭は丸いし、
背びれがなく、全体的につるんとした概観をしています。
また、英名は特徴そのまんま、「finless porpoise:背びれのないイルカ」
と呼ばれています。
日頃海に接する機会が多い方からは「見かけるよ」との目撃証言がありますが、
なかなか泳いでいる姿を見かける機会は少ないと思います。
瀬戸内海では近年数が減っているとの報告もあり、日本では、水産資源保護法
という法律により、研究など特別に許可された場合を除いて捕獲や譲渡が
禁止されている動物でもあります。
先日は、松山沖の島、二神島へ出張にでかけました。
フェリーに揺られること片道一時間半の島です。
いないかな~
あの辺、海面が周りと違う!と思ったら、これは海藻。
スナメリは、体色は薄い灰色(海の色と同化)、背びれがない
(イルカ・クジラの仲間を海上で一番見つけやすい手がかりは背びれ)、
一般的にあまり大きな群れを作らない、行動がおとなしい(ジャンプしない、
背中の一部しか海面に出さず静かに泳ぐ)と、かな~り見つけにくい条件が
そろっています。見つけた様な気がしても、ただの波だったり。
まぁ、自然の中に暮らす生き物で、目立っていたらまずいんでしょうが。
水族館ではじっくり見ることができますが、自然下では、
カヤッカーや釣り人のように、「船のすぐ下を泳いで行った」なんてことでも
ない限り、近くでお目にかかるのは難しいでしょう。
瀬戸内海では春は彼らの出産シーズン。
この目の前の海に棲み、静かに命を育んでいます。