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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

発泡スチロール?ではありませんでした。

2009年04月03日
米子
 4月になり、宍道湖や中海のコハクチョウも北帰行が完了し
渡りが本格化している今日この頃。
まだ大山は雪化粧中です。

 大山隠岐国立公園エリアを担当する米子自然環境事務所と松江自然保護官事務所は、ラムサール条約に登録されている国指定中海鳥獣保護区と、同じく国指定宍道湖鳥獣保護区も担当しています。
 米子事務所では10月の渡り開始の時期から自然保護官とともに中海の鳥類飛来調査を行ってきました。鳥の種類など全然分からなかった私ですが、半年たった今はある程度見分けがつくようになってきました!
 そこで今回は私が調査中に出会った、お気に入りの鳥の紹介をしたいと思います。

 その名もツクシガモ。
このカモは環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類に分類され、中海の調査地点にはいつも1羽だけいました。他のカモより体が大きく、くちばしが赤っぽいこのカモ、初めて見たときは

「遠くの水面を大きな白い物体が漂ってる・・・。発泡スチロール?」
「遠すぎて分からない・・・。発泡スチロール?」

と自然保護官と話していましたが、少し場所を離れて戻ってきてみると“発泡スチロール(仮)”が岸の近くまで来ている!
そこで双眼鏡でのぞいてみると

「あれ?発泡スチロールじゃないツクシガモだ!」
「あれがツクシガモ!?きれいだなぁ。」

と発泡スチロールと見間違えたことを申し訳なく思う美しさ。


◎ツクシガモ

 中海に渡ってきていたツクシガモはもう渡去してしまいましたが、
是非また今年の冬もみたいカモでした。