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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

大山鏡ヶ成冬の自然観察会~ブナの巨木を見に行こう!~

2009年03月26日
米子
 3月も下旬となりすっかり春らしくなってきましたね。
といいたいところでしたが、25日の悪天候で大山は冬に逆戻りし、
再び雪化粧をしてしまいました。

 さて、3月15日に米子自然環境事務所は大山鏡ヶ成冬の自然観察会を開催しました。
前回紹介した大山冬の自然観察会は雪不足に悩まされましたが、
今回観察会を行った鏡ヶ成はさすが大山蒜山地域の中で積雪量の多い地域だけあり、
十分な雪の量がありました。

 今回の自然観察会の最大の目玉はなんといっても鏡ヶ成の烏ヶ山山麓にある
ブナの巨木です!
このブナの巨木は夏の間は人の背丈を超すほどの背の高いササが行く手を阻み
近づくことができませんが、雪がササを覆い隠す冬の間だけ近づくことができます。
 
 前日に新たに積もったふかふかの雪の上をスノーシューをはいて出発すると、
真っ白な雪の上にはネズミやテン、ノウサギなどの足跡がたくさんありました。
なかには足跡と足跡の間隔が2m以上離れているノウサギの足跡も。
「ものすごく急いでたんだなぁ」「ウサギってこんなに跳ねるのか!」
とみなさん興味津々です。
歩いている途中で見かける植物も名前や見分け方の特徴を熱心にメモをとっている方もいました。

 1時間半ほど歩いていくと辺りのほとんどの樹木の幹が太くなり、
その中でも一際大きいブナの巨木に到着しました。
 大山には宝珠越えの付近にもブナの巨木がありますが、この烏ヶ山のブナは
もっと大きいということで実際に巻き尺で測ってみました。




 測ってみると幹周りはおよそ580cm!
大山の宝珠越えのブナの幹周りは485cmということなのでこちらの方が1m近く大きいようです。

 ブナの巨木を見たあとはもう少し上へ進み、烏ヶ山の南壁を見ました。
この辺まで上にくると気温もさらに低くなり、辺りに見える樹木には霧氷が。
青空を背景に枝先が霧氷で真っ白になった樹木を見つつお昼休憩をとりました。


烏ヶ山の南壁と霧氷

 今回参加してくださった12名のなかには、このような観察会に参加するのは初めて、という方から10回以上参加しています!という方までいらっしゃいましたが、みなさん楽しんでいただけたようで良かったです。なかにはスタッフと気軽に話ができて良かった!と言ってくださる方もおられとてもうれしかったです。
 当日参加してくださった方々、そしてスッタフ・講師のみなさん本当にありがとうございました!


青空と烏ヶ山