中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

冬から春へ

2009年02月25日
松山
 こんにちは、松山のARです。
愛媛ではこのところ、ぐずついたお天気が続いています。
寒暖、晴雨のお天気を繰り返して、春が近づいてきているのでしょうか。

 さて昨日、とある業務で愛媛県伊方町の佐田岬へ行ってきました。
遊歩道を歩いていると、このところの雨のせいか、ヤブツバキの花が
たくさん落ちてしまっていました。
頭上には、慎ましやかに咲いている花も。

【ヤブツバキ】
 11月ごろから翌年4月ごろに花をつける。


 一方、足下には純白のタンポポが咲いていました。
私、白いタンポポを初めて見た気がするのですが、西日本では
そんなに珍しい種ではないようです。
温かな日差しが恋しいお天気。足下の小さな春に心が和みました。


【シロバナタンポポ】
 関東から四国、九州に分布する多年草。早春から初夏まで咲き続ける。
愛媛県南部など、在来種のタンポポとしては「カンサイタンポポ」などの
黄花が自生せず、シロバナタンポポしか存在しない地域も。
このような地域では、都市部などで最も普通に見られ、黄色の花が咲く
「セイヨウタンポポ(ヨーロッパ原産)」が侵入するまで、
「タンポポの花は白」と思っていた人もいるそう。

(参考図書:『四国の樹木観察図鑑』、『愛媛の人里野草図鑑』 愛媛新聞社)