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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

“能島の歴史・自然散策ウォーキング”を実施しました!

2008年12月18日
松山
 こんにちは。松山は冷たい空気とやわらかな日差しの暖かさが
気持ちいいお天気です。
街路樹のイチョウはすっかり葉が落ち、木々も冬支度を整えています。

 さて、去る12月13日土曜日に瀬戸内海国立公園に親しんでもらう行事として、
愛媛県今治市の島しょ部で「能島の歴史・自然散策ウォーキング」を
実施しました。
お天気は翌日にむけて下り坂の予報でしたが、朝はよいお天気、解散まで
雨も降らず、無事終えることができました。
 
 行程は、展望台へ向かってカレイ山を散策→展望公園で昼食→町並み散策
→能島の史跡見学→潮流体験 という、1日満喫コースを計画。
前半の散策では、カレイ山の指定管理者でもある地元のNPO法人
「能島の里を発展させる会」の村上さんに案内していただきました。
カレイ山では、紅葉のピークは過ぎたものの、落ち葉の絨毯や
色とりどりの葉を残す木々など場所によっていろいろな風景が出迎えてくれました。


写真:道々で多島海の景観や木々の色づきなどが楽しめます。

 また下山後は、趣のあるお家や昔ながらの商店などが細い路地に並ぶ町を
散策し、漁師町の情緒を楽しみました。


写真:漁師町ならでは? 色々なところにタコや魚が干してあります。

 その後、船で国指定史跡とされている能島城跡・能島へ渡り、
今治市村上水軍博物館の発掘調査員・田中さんに発掘現場の案内・解説を
していただきました。発掘していると、たくさんの土器や陶磁器が
見つかるそうですが、現在発掘作業中の三之丸では発見された柱の跡
(下写真白丸部分)などを見せていただきました。



 最後に瀬戸内海の見所の一つでもある潮流体験。
独特の地形と潮の干満が作りだす激しく複雑な潮流や、島や橋などの景観を
海上から満喫しました。

 道中、講師の方や協力してくださった方から温かなおもてなしもあり、
瀬戸内の島の美しい自然・景観や歴史的遺産、人と土地が作ってきた
この場所ならではの魅力に、一日を通して私も改めてたくさんの発見をし、
また今回少しでもお伝えできたのかなと思います。
至らない点も多々あったかと思いますが、ご協力・ご参加いただいた
みなさま、本当にありがとうございました。