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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

虹 ◇ 蜺 ◆ 蝀 ◇ 蝃

2008年11月25日
米子
 こんにちは!
最近山陰は天候が不安定な日が続いています。
先週も週の前半には雪が降り、
後半はどしゃ降りになったかと思えば、10分後には晴れていたりと、
1日の間に天候がめまぐるしく変化する日々が続いていました。
 そんな天候だったせいか、先週の金曜日に空にあざやかな虹がかかっていました。
 



 久しく虹を見ていなかった上に2本(主虹と副虹)かかっていたのでお得感2倍でした!
よく見ると副虹(薄い方の虹)は主虹と色の配置が逆なのが分かりますね。

 ところでみなさん虹にも雌雄があることをご存じでしょうか?
もちろん実際に性別があるわけではありません。
古代中国では虹のことを虹蜺(こうげい)と呼び、
虹(主虹)を雄のにじ、蜺(副虹)を雌のにじであると考えていたそうです。
ちなみに麒麟(きりん)は麒が雄のきりん、麟が雌のきりんです。
他にも鳳凰(ほうおう)、翡翠(かわせみ)、鴛鴦(おしどり)なども
前者が雄、後者が雌を表しています。

 なぜ虹に雌雄があると考えたのか?
それはかつては虹のことを龍や蛇と捉えていたからです。
ところで、実はタイトルの4文字は
すべて「にじ」と読むことのできる漢字なのですが、
いずれも虫偏が使われています。
これは虫という字が“まむし”という意味を持っているからだそうです。
また、「ニジ」という発音もヌシ(池や湖の主 = 龍)→ヌジ→ニジと変化したものという説が一般的です。
 その他にも、日本では一般的に7色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)であると考えられている虹が、
欧米では6色(赤、橙、黄、緑、青、紫)や5色と考えられていたり、
地域によっては色の順番が違っていたりと
虹のとらえ方も地域や民族、時代の違いによってさまざまなようです。
 
 みなさんも興味があれば是非調べてみてください。
まだまだ面白い話がたくさん出てくると思いますよ!