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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

ツワブキ・ノジギクが見頃です -佐田岬-

2008年11月10日
松山
 佐田岬半島・晩秋編です。
愛媛県・伊方町にある佐田岬灯台への遊歩道沿いでは、ツワブキと
ノジギクの花が見頃を迎え、秋も終盤、冬の足音が聞こえてきました。
あたりは慎ましく咲いた花の甘い香りに包まれています。
散策、おすすめですよ。


写真:遊歩道脇に咲くツワブキ


写真:アシズリノジギク
〈撮影は2008年11月5日です〉

○ツワブキ
 暖地の海辺や疎林下、やぶ地などに生える。若葉の葉柄は食用になる。
分布:太平洋側は福島県以南・日本海側は石川県以西、四国、九州、沖縄
花期:10月~12月

○アシズリノジギク
 ノジギクの中でも太平洋や豊後水道に面した厳しい岩場に生える変種
分布:四国では高知県の足摺岬~愛媛県の佐田岬にかけて分布し、
九州の大分県にも分布が知られる。
花期:11月~1月


-番外編-
9月初旬にあちこちで姿を見たセンニンソウのかわいい白い花
(ちなみに白い4枚の花弁に見えるのは萼)。
すっかり老けて、ヒゲが生えていました。

(写真上:花期 9月上旬)
(写真下:果実 11月5日)

・・・花の時期が終わり、果実になっていたわけですが、この実の先に
ひょろりと伸びたふさふさのものを「仙人の髪」に見立てて、
センニンソウという和名がついたという説が有力だそうです。
種の姿を見て、なるほど納得です。