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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

芸予諸島 歴史ウォーキング その2

2008年06月25日
松山
こんにちは、もう6月も終わりですね。
 さて、前回の私、松山ARの日記で休暇村瀬戸内東予が主催する
今治歴史ウォーキング「芸予要塞の島を訪れて」の様子と島の紹介をしましたが、
今回はその続編で、芸予要塞の島・小島をご紹介します。


小島の概観

 小島は来島海峡の真ん中にあり、上からみると島の形が楽器の「琵琶」
に似ているため、「びわ首」という地名も残っているそう。
周囲約3kmの島で来島と同様、今も人の暮らしが営まれています。
小島には19世紀末にロシア海軍の侵攻に備えて、広島県の大久野島と同時期に
砲台などを備えた要塞が建設されたそうです。
結局戦争では小島砲台は利用されなかったそうで、今も保存されている
要塞跡が当時の面影を残しています。


(左上)砲台跡 地下兵舎と砲台が置かれた「砲座跡」が残っている。
(右上)爆薬庫跡 引火しても被害が少ないように、砲台からは離れた山の傾斜地を掘り、
窪地にしたところに設置された。
(左下)頂上部にある司令塔跡 壁には穴があいていて、ここから
下部にいる人に指示を送ったそう。
(右下)発電所跡


 要塞跡は、ものものしくはありますが、植物に覆われてひっそりとたたずんでいました。
今は使われなくなった建物にたいして、植物のいきいきした生命力を感じました。

 また、小島には、「子どもたちの創意工夫で運営し、自然の中で学ぶ場所」として
誕生した、いまばり風の顔ランド・小島があります。
島内での海水浴やキャンプなどを楽しむことができ、夏にはいろいろな行事が
企画されているようです。
こどもたちが探検するのにはぴったりの島だなぁと思います。