中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

瀬戸内海の表情は

2008年05月02日
松山
 風薫る5月となりました。GW、いかがお過ごしですか。

 さて、突然ですが、瀬戸内海は波もなく穏やかなところだなぁ~ 
なんて思っていませんか?(私は、そう思っていました)

 しかし、一概にそうとは言えません。大洋に面した海岸のようにサーフィンが
できるような波はきませんが、たくさんある島々の間の瀬戸と呼ばれるところは
時に荒々しい表情を見せてくれます。古くから海上交通の要所と言われた瀬戸内海は
大小たくさんの船舶が行き交う賑やかな海です。

 また、隣接した島々の間の狭い瀬戸は、海上交通の難所と呼ばれるところが
数多くあり、潮の干満の差によって激しい潮流が生じます。


〔船折瀬戸〕 
古くからの瀬戸内海の主要航路の1つで、名前の由来は、
船が折れてしまうほどの難所だということ。

 春は1年の中で潮の干満の差が大きい季節といわれていて、瀬戸内海の島々の間では、
時間帯によってダイナミックな潮の流れを間近で見て、賑やかな潮騒を
楽しむことができます。


〔今治市 小島の海岸〕
間近で来島海峡の激しい潮流が見られます。

 激しい潮流と言えば、鳴門海峡の大渦がとても有名ですが、愛媛県地域でも
楽しめるポイントがたくさんあり、今治市の大島では観光のために2カ所から
潮流体験船が出ており、人気を呼んでいます。


〔大島カレイ山展望公園より能島と鯛崎島〕
ちょうど、大島宮窪町の潮流体験船が島の間の潮流の中に見えます。


 展望台から、橋の上から、島から、船の上から、シーカヤックから・・・
などなど。潮流ひとつとっても楽しみ方はいろいろです。