2011年7月
17件の記事があります。
2011年07月07日〔三崎小学校環境学習〕H23-2「サンゴ研究者からサンゴを学ぶ」
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
7月3日に土佐清水市竜串の桜浜にて海開きがありました。
海の色も鮮やかになり日射しも強くなり夏本番です。
第2回目の三崎小学校環境学習をその次の日7月4日に実施しました。
今回は、黒潮生物研究所の中地シュウさんを講師に「~海~サンゴと海の生きものを学ぼう~」を学校教室にて行いました。
(財団法人黒潮生物研究財団 http://www.kuroshio.or.jp/)
海の生きものは、何となくは知っているけど、実際は何の仲間なのか?
それを知るために、まずは海のいきもの仲間調べ。
何十枚もある海の生きものの写真から、魚・エビ・カニ・ヤドカリ・ヒトデ・ウニ・ナマコ・サンゴ等々のグループ毎に分けていく作業です。
班毎にみんなで意見を出し話し合いながら1グループずつまとめていきます。

海の生きもの仲間分け作業中
手始めに魚から分類。
これは先日、海洋館で学習したばかりなので簡単!と思いきや、見たことない姿に児童は「・・・・・・?」。
みんなで思案しながら何とか選び出し、早速答え合わせ。
結果は、まずまずのところ。
続いて順繰りにエビ、カニ、ヒトデ等を仲間毎に探しては、答え合わせの繰り返し。
選び出した写真が自分の思っている生きものでなかったためか、だんだん後半から、姿だけにとらわれない、という生きものを見る視点が少し変化した様子でした。
大きくの海の生きものの仲間分けができたら、今度は「サンゴ」について。

写真や標本を見ながら解説
そもそもサンゴは何者なのか?!動物?植物?石?
そんな疑問からどんな生きものに近いのか、サンゴの生態や特徴、体のつくりなどを写真や標本を見ながら解説が進みます。

左)泳ぐプラヌラ観察
右)稚サンゴの標本観察
今年産卵したサンゴのタマゴから孵化したサンゴの赤ちゃん「プラヌラ」の泳ぐ姿を顕微鏡で観察したり、着定した稚サンゴの標本や幾種類のサンゴの骨やオニヒトデ等の標本を触ったりしていました。

サンゴの骨に触れる

プラヌラを顕微鏡で観察

サンゴを食べるオニヒトデ(標本)のトゲに触れる
海にサンゴがいることで様々な生きものの棲み家となり、自分たちの生活(食べもの)にも大きく影響しています。
そのためにもサンゴを含めた海を大事にしていくことの大切さを伝え終了となりました。
海の色も鮮やかになり日射しも強くなり夏本番です。
第2回目の三崎小学校環境学習をその次の日7月4日に実施しました。
今回は、黒潮生物研究所の中地シュウさんを講師に「~海~サンゴと海の生きものを学ぼう~」を学校教室にて行いました。
(財団法人黒潮生物研究財団 http://www.kuroshio.or.jp/)
海の生きものは、何となくは知っているけど、実際は何の仲間なのか?
それを知るために、まずは海のいきもの仲間調べ。
何十枚もある海の生きものの写真から、魚・エビ・カニ・ヤドカリ・ヒトデ・ウニ・ナマコ・サンゴ等々のグループ毎に分けていく作業です。
班毎にみんなで意見を出し話し合いながら1グループずつまとめていきます。
海の生きもの仲間分け作業中
手始めに魚から分類。
これは先日、海洋館で学習したばかりなので簡単!と思いきや、見たことない姿に児童は「・・・・・・?」。
みんなで思案しながら何とか選び出し、早速答え合わせ。
結果は、まずまずのところ。
続いて順繰りにエビ、カニ、ヒトデ等を仲間毎に探しては、答え合わせの繰り返し。
選び出した写真が自分の思っている生きものでなかったためか、だんだん後半から、姿だけにとらわれない、という生きものを見る視点が少し変化した様子でした。
大きくの海の生きものの仲間分けができたら、今度は「サンゴ」について。
写真や標本を見ながら解説
そもそもサンゴは何者なのか?!動物?植物?石?
そんな疑問からどんな生きものに近いのか、サンゴの生態や特徴、体のつくりなどを写真や標本を見ながら解説が進みます。
左)泳ぐプラヌラ観察
右)稚サンゴの標本観察
今年産卵したサンゴのタマゴから孵化したサンゴの赤ちゃん「プラヌラ」の泳ぐ姿を顕微鏡で観察したり、着定した稚サンゴの標本や幾種類のサンゴの骨やオニヒトデ等の標本を触ったりしていました。
サンゴの骨に触れる
プラヌラを顕微鏡で観察
サンゴを食べるオニヒトデ(標本)のトゲに触れる
海にサンゴがいることで様々な生きものの棲み家となり、自分たちの生活(食べもの)にも大きく影響しています。
そのためにもサンゴを含めた海を大事にしていくことの大切さを伝え終了となりました。
2011年07月06日海開き
瀬戸内海国立公園 松山 齋藤明光
すっきりしないお天気が続いていますが、みなさまお変わりありませんか。
7月1日、東予の桜井海岸で海開きの神事に出席してきました。

この日もあいにくの雨でしたが、東予野営場管理棟の通路を利用し、
無事に海開きを行うことが出来ました。
今年も例年並みに暑くなるとの予想。桜井海岸が安全で、行楽客でにぎわうことを祈願しました。
桜井海岸では様々な海浜植物が観察できます。
ハマゴウは砂浜や礫浜に地表を這って群生する落葉低木です。
花を咲かせるときには先端部が立ち上がって、高さ60㎝ほどになります。

囲んである部分:ハマゴウの群落

ハマゴウの花
淡青紫色の小さな花はちょうどこれから7~8月に見ごろを迎えます。
そのほかにも、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、コマツヨイグサなどの植物が観察されました。それぞれ、ちょうど開花時期なのできれいな花を見ることが出来ます。
桜井海岸に遊びに来た際は、海水浴と一緒に浜辺の花を探してみてはいかがでしょう。

ハマヒルガオ
こちらは、蛇池湿地の様子です。

蛇越池
湿地植物の特徴でもある、食虫植物のモウセンゴケ科の植物や蛇池湿地に
生息するハラビロトンボなどを観察することが出来ました。

モウセンゴケ科の植物

ハラビロトンボ
梅雨が明けると動植物たちもより一層活発になります。
暑さに負けず、この夏も自然観察を楽しみませんか。
7月1日、東予の桜井海岸で海開きの神事に出席してきました。

この日もあいにくの雨でしたが、東予野営場管理棟の通路を利用し、
無事に海開きを行うことが出来ました。
今年も例年並みに暑くなるとの予想。桜井海岸が安全で、行楽客でにぎわうことを祈願しました。
桜井海岸では様々な海浜植物が観察できます。
ハマゴウは砂浜や礫浜に地表を這って群生する落葉低木です。
花を咲かせるときには先端部が立ち上がって、高さ60㎝ほどになります。
囲んである部分:ハマゴウの群落

ハマゴウの花
淡青紫色の小さな花はちょうどこれから7~8月に見ごろを迎えます。
そのほかにも、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、コマツヨイグサなどの植物が観察されました。それぞれ、ちょうど開花時期なのできれいな花を見ることが出来ます。
桜井海岸に遊びに来た際は、海水浴と一緒に浜辺の花を探してみてはいかがでしょう。

ハマヒルガオ
こちらは、蛇池湿地の様子です。

蛇越池
湿地植物の特徴でもある、食虫植物のモウセンゴケ科の植物や蛇池湿地に
生息するハラビロトンボなどを観察することが出来ました。
モウセンゴケ科の植物
ハラビロトンボ
梅雨が明けると動植物たちもより一層活発になります。
暑さに負けず、この夏も自然観察を楽しみませんか。
2011年07月05日次回自然観察会の裏主役“小型定置網”
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
7月17日(日)に当所主催自然観察会「水辺の生きもの探し~川と海のであう場所~」の開催を予定しています。
今回の実施場所は、竜串湾へ注ぐ川の一つ“三崎川”の河口です。

三崎川(河口より上流方向)
ここは実は、国立公園から外れている場所です。
しかし、地域や関係行政などで進めている竜串自然再生事業の要地とも言え、環境省としても大きく関わりのある三崎川を今回の自然観察会の場所に選びました。
環境学習でも山川海のつながりをテーマにしていることもあります。
観察会実施まではもう少し先。
開催当日、川の生きもの観察に大きく貢献してくれるアイテムを講師が準備してくれることになりました。
小型定置網(調査用)です。
先日、講師と共に事前下見として小型定置網を設置してみました。
設置の様子は・・・






設置完成
観察会当日も三崎川の河口など3箇所に設置予定です。
下見では、それぞれの網に様々な生きものが入っていました。
何が入ったかは、ここでは内緒です。
自然観察会終了後、実施報告しますのでお楽しみに~。
※川によっては、網や仕掛けの設置は禁止されているので管理者への連絡を忘れずに・・・。
今回の実施場所は、竜串湾へ注ぐ川の一つ“三崎川”の河口です。
三崎川(河口より上流方向)
ここは実は、国立公園から外れている場所です。
しかし、地域や関係行政などで進めている竜串自然再生事業の要地とも言え、環境省としても大きく関わりのある三崎川を今回の自然観察会の場所に選びました。
環境学習でも山川海のつながりをテーマにしていることもあります。
観察会実施まではもう少し先。
開催当日、川の生きもの観察に大きく貢献してくれるアイテムを講師が準備してくれることになりました。
小型定置網(調査用)です。
先日、講師と共に事前下見として小型定置網を設置してみました。
設置の様子は・・・
設置完成
観察会当日も三崎川の河口など3箇所に設置予定です。
下見では、それぞれの網に様々な生きものが入っていました。
何が入ったかは、ここでは内緒です。
自然観察会終了後、実施報告しますのでお楽しみに~。
※川によっては、網や仕掛けの設置は禁止されているので管理者への連絡を忘れずに・・・。
2011年07月04日今年のミヤジマトンボは?
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
今年もミヤジマトンボの調査が始まりました!
ミヤジマトンボは宮島のみに生息する絶滅が最も心配されているトンボです。
そのため、自然公園法では“指定動物”に指定され、捕獲が禁止されています。
環境省ではミヤジマトンボが発生する5~9月に
生息地4ヵ所で生息数などの調査を実施しています。
過去に大型台風により生息地が埋まり
大打撃を受けた年もありましたが、
この2~3年は幸い大きな災害には遭遇していません。
ミヤジマトンボと今までの調査について詳しくはこちらをご覧ください↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/05/472.html
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/11/573.html
今年は6月末の調査に初同行。
トンボは明るい方が活動するらしく、
この日は曇天であまり飛び回っているトンボは見られませんでした。
ですが、調査の結果は昨年度の同時期に比べると多く確認されました。
特に!
最も数の少ない生息地2ヵ所では
昨年度の総数をすでに上回り、
今年度どれだけのトンボが確認されるのか期待大です。
まだ羽化して間もない黄色のトンボが多く、
これから7~8月に向けて最盛期を迎えようとしています。

[ミヤジマトンボの未熟♀]

[ススキについた羽化殻も大潮が来ると流されてしまいます]
ミヤジマトンボは宮島のみに生息する絶滅が最も心配されているトンボです。
そのため、自然公園法では“指定動物”に指定され、捕獲が禁止されています。
環境省ではミヤジマトンボが発生する5~9月に
生息地4ヵ所で生息数などの調査を実施しています。
過去に大型台風により生息地が埋まり
大打撃を受けた年もありましたが、
この2~3年は幸い大きな災害には遭遇していません。
ミヤジマトンボと今までの調査について詳しくはこちらをご覧ください↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/05/472.html
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/11/573.html
今年は6月末の調査に初同行。
トンボは明るい方が活動するらしく、
この日は曇天であまり飛び回っているトンボは見られませんでした。
ですが、調査の結果は昨年度の同時期に比べると多く確認されました。
特に!
最も数の少ない生息地2ヵ所では
昨年度の総数をすでに上回り、
今年度どれだけのトンボが確認されるのか期待大です。
まだ羽化して間もない黄色のトンボが多く、
これから7~8月に向けて最盛期を迎えようとしています。
[ミヤジマトンボの未熟♀]
[ススキについた羽化殻も大潮が来ると流されてしまいます]
2011年07月04日【国立公園写真展】、始まりました!
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
はっきりしない天気が続きますねぇ。
それでもやはり蒸し暑い!
曇りの日でも熱中症にはなるので、油断しないようにしてくださいね。
さて、今回は7月2日より始まりました、中四国ARによる
「国立公園写真展」巡回展スタートのお知らせです。

昨年度に続き、今回も大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、
足摺宇和海国立公園の魅力をお伝えする写真展を行います。
前回、皆さまから頂いたアンケート回答に
「もっと地元の写真が見たい!」との要望が多かったので、
開催地域の写真は何点か増やして展示します。
6ヶ所全て巡回する写真は、他地域の方にも分かるものが多いですが、
開催地域限定の写真は、地元の方でも意外と知らないのでは?
といった風景や現象、活動を収めています。
他にも・・・

「ここ行きたい!」と思っても、場所が把握できなかったり、
家に帰って調べてみようと思っても、場所を忘れてしまったり
そんなことを少しでも軽減しようと、写真撮影場所を示した位置図を
配布用資料として入り口付近に置いています。
また、各地担当ARが皆さんに知ってもらいたいことや
活動のようすなどをパネルにしています。
高松ARからは「瀬戸内海国立公園を知ろう!」です。
実はここって国立公園なんだよ、と地図にして
分かりやすくお伝えしています。

意外と身近な場所が国立公園なんです。

展示写真は35点
他にも、国立公園のしくみや生物多様性のことを書いた
パンフレットやパネルも展示しています。
そして、7/10(日)午後~は、高松ARが簡単に解説などを行います。
この日の午前中は、季節のクラフト教室【竹風鈴つくり】も
開催していますので、是非2本立てでお越し頂ければと思います。
◆五色台ビジターセンターHP
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/
***************巡回スケジュール***************
7/ 2(土)~ 7/31(日) 五色台ビジターセンター(香川県)
8/ 6(土)~ 9/ 4(日) 大久野島ビジターセンター(広島県)
9/10(土)~10/10(月) 大山情報館(鳥取県)
10/15(土)~11/13(日) 島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県)
11/19(土)~12/18(日) 物産館サンリバー四万十(高知県)
1/ 6(金)~ 2/ 5(日) 休暇村瀬戸内東予(愛媛県)
※国立公園写真展は入場無料ですが、
島根県立三瓶自然館サヒメルは、別途入館料が必要になります。
それでもやはり蒸し暑い!
曇りの日でも熱中症にはなるので、油断しないようにしてくださいね。
さて、今回は7月2日より始まりました、中四国ARによる
「国立公園写真展」巡回展スタートのお知らせです。
昨年度に続き、今回も大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、
足摺宇和海国立公園の魅力をお伝えする写真展を行います。
前回、皆さまから頂いたアンケート回答に
「もっと地元の写真が見たい!」との要望が多かったので、
開催地域の写真は何点か増やして展示します。
6ヶ所全て巡回する写真は、他地域の方にも分かるものが多いですが、
開催地域限定の写真は、地元の方でも意外と知らないのでは?
といった風景や現象、活動を収めています。
他にも・・・
「ここ行きたい!」と思っても、場所が把握できなかったり、
家に帰って調べてみようと思っても、場所を忘れてしまったり
そんなことを少しでも軽減しようと、写真撮影場所を示した位置図を
配布用資料として入り口付近に置いています。
また、各地担当ARが皆さんに知ってもらいたいことや
活動のようすなどをパネルにしています。
高松ARからは「瀬戸内海国立公園を知ろう!」です。
実はここって国立公園なんだよ、と地図にして
分かりやすくお伝えしています。
意外と身近な場所が国立公園なんです。
展示写真は35点
他にも、国立公園のしくみや生物多様性のことを書いた
パンフレットやパネルも展示しています。
そして、7/10(日)午後~は、高松ARが簡単に解説などを行います。
この日の午前中は、季節のクラフト教室【竹風鈴つくり】も
開催していますので、是非2本立てでお越し頂ければと思います。
◆五色台ビジターセンターHP
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/
***************巡回スケジュール***************
7/ 2(土)~ 7/31(日) 五色台ビジターセンター(香川県)
8/ 6(土)~ 9/ 4(日) 大久野島ビジターセンター(広島県)
9/10(土)~10/10(月) 大山情報館(鳥取県)
10/15(土)~11/13(日) 島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県)
11/19(土)~12/18(日) 物産館サンリバー四万十(高知県)
1/ 6(金)~ 2/ 5(日) 休暇村瀬戸内東予(愛媛県)
※国立公園写真展は入場無料ですが、
島根県立三瓶自然館サヒメルは、別途入館料が必要になります。
2011年07月01日スナメリ発見!!
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
昨日、不法投棄を海上から監視を行うシーパトロールにいってきました。
これは県、市町村、海上保安庁、環境省が共同で年に二度実施しています。
広島市、呉市、尾道市、福山市で実施しており、
今回は福山市のシーパトロールに参加しました。
福山港から走島、横島、田島、鞆の浦、仙酔島を巡視しましたが、
やはり近年瀬戸内でも問題になっている
不法投棄と思われる廃船がいくつも見られました。
同時にめったにない海上巡視とあって、
移動中はスナメリ探しに専念。
探し始めて約2時間、波も立っているせいか見つからないなぁ・・と
半ば諦めていたその時!!
ついに一頭のスナメリクジラを発見!!!!
息継ぎに上がってきたわずか1秒くらいのことで
もちろん写真を撮る余裕もありませんでしたが、
広島県海域で初めて目撃することができました。
海上保安庁の方の話によると、
この辺りではかなり頻繁に見られるとのこと。
当日も運転中に数頭見られたとのことでした。
仙酔島の海岸歩道からも時々見られるとの話は聞いていたので
どこかにはいるはず!!と思ってはいましたが、
自分の眼で確かめるとこれからは自信を持って
広島の海にはスナメリがいるんです!と言えそうです。

これは県、市町村、海上保安庁、環境省が共同で年に二度実施しています。
広島市、呉市、尾道市、福山市で実施しており、
今回は福山市のシーパトロールに参加しました。
福山港から走島、横島、田島、鞆の浦、仙酔島を巡視しましたが、
やはり近年瀬戸内でも問題になっている
不法投棄と思われる廃船がいくつも見られました。
同時にめったにない海上巡視とあって、
移動中はスナメリ探しに専念。
探し始めて約2時間、波も立っているせいか見つからないなぁ・・と
半ば諦めていたその時!!
ついに一頭のスナメリクジラを発見!!!!
息継ぎに上がってきたわずか1秒くらいのことで
もちろん写真を撮る余裕もありませんでしたが、
広島県海域で初めて目撃することができました。
海上保安庁の方の話によると、
この辺りではかなり頻繁に見られるとのこと。
当日も運転中に数頭見られたとのことでした。
仙酔島の海岸歩道からも時々見られるとの話は聞いていたので
どこかにはいるはず!!と思ってはいましたが、
自分の眼で確かめるとこれからは自信を持って
広島の海にはスナメリがいるんです!と言えそうです。



(海のギャラリー http://uminogallery.blog114.fc2.com/category3-2.html)
今回は、土佐清水市在住の洋画家であり、日本貝類学会会員の黒原和男さんに講師をお願いし、貝の魅力等を語っていただきました。
海のギャラリーに数多くある貝の標本は、黒原さんが収集し作成されたものです。
学術的にも貴重な貝が約3000種類、数万個詰まっており、貝の博物館と言ってもよいかもしれません。
世界的にもめずらしい貝も多く、海外から高価な品々と交換してほしいという交渉も多々あったそうです。
海のギャラリーに入ってすぐ目の前に両手で抱えるくらい大きな貝が展示してあります。
それを手に取りながら名前や生態など貝についての授業がスタートしました。
ケースに並んだ数多くある貝の標本を順繰りに見ながら、それぞれの特徴を話してくださいました。
ぴかぴかのキレイな貝やヘビのような形をした貝、巻き貝、二枚貝など、児童が反応するものは様々です。
また、海のギャラリーの建物はシャコ貝をモチーフにデザインされており、外から眺めると屋根のヒダがシャコ貝の形に似ているのが分かります。
海のギャラリーの屋根
土佐沖には、とてもめずらしい種類の貝が多く生息しているようです。
ただ、水深約150mの海底に生息するものが多く、「目の前に広がる海がそんなにすごいところなのか!」という実感はまったく持てない様子。
まぁ、無理もありません。
黒原さんがめずらしい貝を実際に持ってきてくださり、おっかなびっくりではありますが、触らせていただきました。
めずらしい貝の標本に触れる
また、昔の竜串の様子や昭和天皇陛下が来訪された際に海のギャラリーにて貝についてご案内したときのことなども説明していただきました。
黒原さんがいくつものめずらしい貝を献上され、陛下ご訪問に繋がったようです。
昔の竜串の様子について
児童らは、あまりにも奥深すぎる貝の話しに、やや困惑気味な様子もしました。
しかし、貝を食べながら貝のことをもっと知りたいなんていう感想を言ってくれてた子もいたので、それぞれに貝の魅力を感じたのではないでしょうか。
貝に興味を湧かせ、次世代の貝の研究者がここから生まれてくれると良いですね。