ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2011年6月

14件の記事があります。

2011年06月29日〔三崎小学校環境学習〕H23-1「足摺海洋館で海のお魚学習」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

今年度の三崎小学校5年生対象の環境学習が始まりました。
年間テーマは「三崎の自然~自分たちの海山川を知る~」です。
今年度の5年生は、全員で13名。
総合学習の時間を担任教諭がやりくりしながら、地域をフィールドに学習していきます。

梅雨が明けるか明けないかの蒸し暑い中、6月28日に第1回目が実施されました。
今回は、「~海~足摺海洋館で海の魚を観察しよう!」です。
学校を飛び出し足摺海洋館にて行いました。
(高知県立足摺海洋館 http://www.a-sea.net/manbow/
今回の講師は、足摺海洋館職員の京谷直喜さんです。
昨年4年生時に「海の生きもの学習」を1年間行っていたので、児童にとってはお馴染みの海の生きもの先生です。

海洋館到着早々に、ちょうど飼育員によるマンボウのエサやりタイム。
みんなでマンボウの水槽前に集合しその様子を観察しました。
甘エビやイカのすり身が入った小さな金網状の柄杓を口元に持っていくと、マンボウの口の中にスポッとに吸い込まれていきました。
まるで掃除機のようでした。
ゆったりのんびりしているイメージの強いマンボウですが、実際海ではイルカのようにジャンプもする、という話もありました。




大水槽前にて

館内の中心には、様々な種類の魚が混在する高さ約6mの大水槽があります。
ここでは、魚の尾びれに注目しました。
瞬発力はないけど長距離遊泳に適した三日月型タイプや瞬時に泳ぎ、目的をこなす短距離派の扇形タイプなど、それぞれの魚を比較し観察しました。


魚の説明を聞き、まじまじと魚を観察する

また他の水槽の魚たちも生態や体について解説をしてもらいながら見ていきました。
土佐清水の食卓にはお馴染みのウツボの水槽前では、大抵の魚はあるけどウツボにないヒレは何か?などのクイズもありました。

次に、大水槽の上へ移動し、今度は自分たちで魚たちへのエサやり体験です。
ムロアジ等の切り身を水槽内に落としていきます。
バチャバチャと水しぶきをあげる魚たちの餌の争奪戦を間近で見ました。

エサやり体験


魚たちが元気に泳ぎ回るため、海水を管理しているポンプや濾過装置は水族館にとって要です。

今度は、様々な魚たちが元気よく暮らすための装置が置かれたバックヤード見学です。
まずは装置の仕組みを図で説明してもらいました。

まずは紙面で濾過装置の仕組みを知る
中に入ると通路の両側に並んだプールにゴーゴーと流れ落ち循環する水の大きな音に圧倒されつつ、中のジャリを見せてもらうなど実物を見ていきました。

バックヤードにて

餌を入れている大型冷凍庫で児童達は-16℃を体感させてもらっていました。
全員出た後、子どもたちの熱気で庫内の温度がおよそ10℃上昇。
この後に餌をもらうお魚たちの調子が悪くならないか心配してしまいました。

児童にとって、まだまだ生きものそれぞれのつながりについてはイメージをしにくい様子でしたが、一つ一つ授業を進めていく中でそれぞれの関係性などを見つけていってほしいですね。
生きもののつながりを学ぶ環境学習は始まったばかり。
今年の5年生にもこうご期待です。

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2011年06月24日利用者カウンター2号機設置

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

通過した人数を把握できる利用者カウンター。
事務所に2台あり、ようやく2台目を設置しました。



コンパクトに設置

設置場所に様々な案は出たものの、最終的にはもう一台足摺岬周辺に設置することになりました。

足摺岬には歩道が枝分かれしておりどこを通っても県道に戻ることができます。
そのため、利用者を把握するのは非常に難しい。
そこで、もう一台を別のルートに設置し、利用者の状態をできる限り整合してみようというものです。

新しく設置された道標の影響も見られ、ジョン万次郎像の前を通らず、旧道を通って展望台まで行く人がいるという情報を受けていたためもありました。

2機目のカウンター

海開きもまもなく。
観光シーズンに向けて2台のカウンターをフル稼働させ、今後の利用者動向を見ていきたいと思います。
みなさん優しく見守りつつ、通った際にはカウントされた!と感じてください(笑)。

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2011年06月22日〔環境月間〕「リサイクル工作教室」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

6月は環境月間です。
今年も図書館と連携させていただき、環境に関するプログラムを行うことになり、18日に「“もったいない”をきわめよう!リサイクル工作教室」と題して行いました。

環境月間プログラム

すぐに何でも買える便利な世の中ですが、ゴミの減量について考え、自宅にあるものを使って工夫して何かを作ってみようというもの。
今回は牛乳パックとペットボトル、空き瓶等を持ってきてもらい、リサイクル工作教室を始めました。
参加者は小学1~6年生とその親の計12名、雨の中足を運んでくださいました。

今回リサイクルの話しとして使った資料は下のパンフレット。


これは、瀬戸内海の海ゴミ教材資料ですが、ここ足摺宇和海国立公園もほとんどが海の公園。土佐清水市に住む参加者にとっては身近な問題なので取り上げました。
(海底ごみに関する補助教材 http://c-chushikoku.env.go.jp/to_2010/1025a.html )

リサイクル工作の一つは、空き瓶にペイントするキャンドルカバー。


もう一つは、ペットボトル虫かごづくり。
※イメージとして折り紙で作ったカブトムシを入れました。



キャンドルカバーは、油性マジックで星やハートや太陽など好きずきに挿絵していきました。

あとは乾かして中に砂を入れてキャンドルをのせればできあがり。

虫かごは、こだわればこだわるほど時間のかけられる工作かもしれません。


ペットボトルや牛乳パックを切って組み合わせ、輪ゴムと竹ひごで止めて首から提げられるようにヒモ(リボン)を通したらできあがり。

今回は時間の関係で何とか形を整えた感じ。

児童作成の虫かご

家で作るときは好きな包装紙や余り布でカバーしたりなどオリジナル虫かごを作って、梅雨明けと同時に元気いっぱい虫採りに駆け回ってほしいですね。

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2011年06月20日今年も「ホタルと環境を考えよう!」行ってきました

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

梅雨真っ最中。
そして、6月は環境月間。
今年もシンボルタワー開発主催の「ホタルと環境を考えよう!」
イベントにて、出張クラフト教室を行いました。

今回は、当日6月19日が父の日ということで、
「父の日にメッセージカードを贈ろう!」
五色台で採れた木の実や焼きペン、色紙を使って日頃の感謝の
気持ちを込めたメッセージカードづくり。


ビジターセンターのPRチャンスでもあるんです。

このイベントでは、ホタルが見られるということで
毎年多くの家族連れで、開始同時から賑わいます。
ということは、お父さんも会場にいることが。。。
まぁ、そこは気にせず子ども達は「やりた~い!!」の気持ちで参加。



まずは、色紙とマジックを選んでメッセージを書いていきます。
まだ文字の書けない子は、お父さんの似顔絵を。


少し難しい焼きペンを使ってチャレンジ!
これもなかなか味のある仕上がりになります♪


メッセージが書けたら、仕上げの飾り付け。
お母さんと一緒に

松ぼっくりやドングリ、ツバキの実やノグルミなど好きなモノを
選んでホットボンドでくっつけていきます。
オオオナモミに苦戦したり(指に刺さるんです。。。)
アメリカフウの実は休暇村に行けばいっぱい採れること、
実はツバキは花の後に実ができること、
新しく色んな事も知り、体験することができたようです。

焼きペンとホットボンドは、先端がすごく熱くなるので小さな子には
ちょっと厳しいかなぁと思いましたが、
みんな言われたことをちゃんと守って、果敢に挑戦!
火傷することなくできましたね。

そんな中、やはり会場にはお父さんもいるもので。。。


後ろに父、待機。

少しようすを見ようとコッソリ近づくと、気付いた子ども達から
「まだ来ちゃダメーーーー!」と。
少し寂しそうですが、そこは我慢してもらいましょう(笑)

そして、完成ーーーー!!




みんな出来映えにニッコリ。
お父さんの喜ぶ顔が早く見たそう。

この「ホタルと環境を考えよう」では、さまざまな環境問題をクイズにしたり、自然のものとふれあうことで、より地球環境保全の大切さやその意味を知ってもらうため行われています。
環境月間は6月ですが、このまま継続して節電、
3R(リデュース(ゴミを出さない)・リユース(再使用)
リサイクル(再生利用))など身近にできることから始めていきましょう。
また、香川県では毎年のように渇水の心配も。
この梅雨に油断することなく、節水にも心がけましょう。

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2011年06月20日姫逃池のカキツバタ

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

梅雨の真っただ中、皆さんいかがお過ごしですか。
島根はまだ言うほどうっとうしい気候ではありません。
ただ私の家の台所の流しを、ナメクジがやたらウロウロしているのでそれが嫌なくらいです。

さて三瓶山の麓には、伝説のある小さな池、姫逃池(ひめのがいけ)があります。
その伝説とは・・・話が長くなるので割愛します。
その池にはカキツバタの花が群生しています。
このカキツバタ、以前ほとんど見られなくなった事もあったのですが、多くの方の地道な保全活動によりだいぶ増えてきました。

先日その姫逃池のカキツバタ保全事業に参加してきました。
保全事業とは何をするのか?
草刈です(今回は)。
昨年もそうでしたがこの草刈、例年雨になる事が多く、今年は梅雨入り前に時期を早めたそうなのですが、梅雨もそれに合わせて早まったようです。
ただ今年は昨年には無かったプレゼントがありました。
そうカキツバタの花です。


姫逃池名物 浮島 カキツバタの島は素敵です
島根県の天然記念物にもなっています

今年は花の時期が遅れ花がまだ残っていたのです。
就任2年目にして初めて姫逃池のカキツバタを見る事ができました。

でものんびりそれをめでる暇も無く草刈作業に入りました。
ここには美しい花ショウブも咲いていますが、これは人間が持ち込んだもの。
カキツバタと競合してしまいます。
これはスコップで根こそぎ堀出してショウブ湯にでも使ってもらいます。



草刈をしていたらば、草むらの中から不思議な物が現れました。
ソフトボール大のいびつな楕円の泡の塊。
これ、モリアオガエルの卵でした。木の枝にぶら下がっているのをイメージしますが、地面にも生むんですね。

もちろん池にせり出した木の枝にも、モリアオガエルの卵がぶら下がっていました

池の中では腰まで浸かって綺麗なスイレンを引っこ抜いています。
これらは池の水の蒸発を進め、池を小さくしてしまうのです。
陸化が進むと、カキツバタも減ってしまうのです。
スイレンもまた人が持ち込んだものなのです。


胴長の周りにはヒルが寄って来ていたそうです・・・ お疲れ様でした

作業の後は地元のお母さん方手作りのおにぎりと漬物と豚汁。
そして今この池で採ったばかりのジュンサイ。
これがたっぷり入ったお吸い物をいただきました。ん~、なんてゼイタク。
でも高級なジュンサイもこの池では繁茂しすぎてやっかい者。食べてあげないとね~!
皆さんのご努力のおかげで、来年はカキツバタの花がよりいっそう多く見られるのではないでしょうか。


雨の中皆様お疲れ様です こんな肌寒い日は豚汁がしみました(涙)

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2011年06月17日ユウレイタケ 

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

宮島の対岸にある標高693mの極楽寺山は国立公園に指定されています。
ここでは梅雨明けの7月頃と10月頃にきのこを多く見ることができます。
現在10月にきのこ観察会を計画中で
その下調べに行ってきました。

今の時期は少ないようですが、
それでも樹の根元を探してみると、
5~6種類は見つけることができました。

[どのきのこも愛らしい]

中でも一際目立っていたのがユウレイタケ。
といっても実はきのこの仲間ではなく、
歴とした被子植物です。
葉緑体を持たず、菌類の助けを借りて生活する腐生植物の仲間で
幽霊のようなきのこを思わせることからユウレイタケとも呼ばれることもありますが、
正式にはギンリョウソウ(銀竜草)といいます。

[林の中でも一目瞭然]

珍しい植物ではないのですが、
林の中で真っ白い植物を見つけると
何故かテンションが上がります。
梅雨の時期に腐葉土が多い林床などで見られます。
ユウレイタケを見てみたい!という方は今の時期に探してみてください。

[薄暗い中でみるとまさにユウレイタケに見えそうです]

[花の中には雌しべ1本に雄しべ10本]

その年の雨量によっても異なるようですが
極楽寺山で見られるきのこは多い時期でおよそ100種類!
どんなきのこが見られるか今から観察会が楽しみです♪


[蛇の池の睡蓮も今が見頃です!]

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2011年06月15日瀬戸内海国立公園 東予野営場管理棟 ついに完成!!

瀬戸内海国立公園 松山 齋藤明光

蒸し暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
松山のAR齋藤です。

前回のふれあい行事のお知らせをしてから
ずいぶん時間が経ってしまいました。

報告が遅れましたが、先日行われる予定でしたふれあい行事は、
台風の影響で中止になりました。
参加を楽しみにしていた皆さんには残念な気持ちにさせてしまい
申し訳ありませんでした。

私自身も初のふれあい行事が中止になり、気を落としていたのですが、今回うれしい知らせがありました。


ついに!!東予集団施設地区に、東予野営場管理棟が完成しました。

環境省 東予野営場管理棟

老朽化した以前の施設を建て直し、今回の建築には、愛媛県産材を使用し、太陽光発電設備の自然エネルギーを利用しています。

施設には、キャンプの道具などを貸し借りする事務所や倉庫だけでなく、多目的室やオープンデッキもあります。
また、トイレやシャワー室、授乳室なども完備されています。

オープンデッキからの桜井海岸の眺めは良く、のんびりと瀬戸内海景観を楽しむことが出来そうです。

桜井海岸

広々とした多目的室では、イベントのレクチャーや室内イベント、写真展の展示など様々な行事に利用可能です。管理棟を通じて国立公園の情報をより多くの来場者に発信できるように工夫していきたいと思います。

多目的室
次回のふれあい行事は、ここ東予で行いたいと思っています。


東予野営場管理棟完成により、いっそう園地やキャンプ場、桜井海岸などが利用しやすくなりそうです。

梅雨が明けると、いよいよキャンプシーズンの夏到来。
この夏、東予に行ってのんびりと過ごしてみてはいかがでしょう。



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2011年06月13日大山夏山開き祭

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

6月の5日、6日に大山夏山開き祭の前夜祭と山頂祭が行われました。
今年は夏山開き祭が始まって65回目。今年もたくさんの人で賑わいました。
大山山開き祭といえば前夜祭のたいまつ行列。
2000人のたいまつ行列は何度みても「すごい」の一言。
大神山神社の石畳がたいまつで火の河のようになります。
真っ暗な中、連なって流れていくたいまつの炎はとても幻想的な光景です。


◎篝火からたいまつに火を移してたいまつ行列のスタートです

◎たいまつ行列

翌日の山頂祭では大山山頂で登山者の安全祈願の神事がありました。
神事では町や県、森林管理署の方々が玉串を奉納し、
米子自然環境事務所も所長が玉串を奉納しました。
この玉串奉納。毎年、我こそは一番の遠方からやってきた!という方を募集し、
一般登山者の方にも奉納してもらうのですが、
今年選ばれた方は埼玉県から来られた方でした。


◎今年の山開きも登山道は牛歩状態でした。

◎神事の様子。プロからアマまでたくさんのカメラマンです。

◎ヘリに向かって。

今年の山開きは前々から雨が心配されていましたが
前夜祭、山頂祭とも天気が持ちました。

いよいよ本格的に始まった大山の夏山シーズン。
これからの季節、大山は暑さが増すとともにたくさんの高山植物が開花します。
ぜひみなさん大山に登山に来てください☆


◎ダイセンクワガタの花。元谷あたりでは今が見頃です。

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2011年06月10日宮島パークボランティア公募観察会~奥の院コース~

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

23年度第1回目の宮島パークボランティアの会(以下PV)公募観察会を開催しました!
今回も多くの方にご応募いただき、PVを含めると総勢70名!

[開会式の様子]
今回のメインは幻の滝と奥の院です。
「幻の滝」とは??と思われる方が殆どだと思いますが、
雨量の多い時にだけ現れるまさに「幻の滝」で
大聖院ルートの里見茶屋から見ることができます。
下見の時は大雨の中行ったのでしっかりと滝を確認することができましたが、
本番はいかに・・!?
皆で目をこらして見ました。
滝とまでは言えませんが、岩肌を水が流れているのを確認。
「幻の滝」だけにそう簡単には見せてはくれませんね。

[幻の滝は見えるか!?]

[上:6月4日撮影 下:5月28日撮影]

その後仁王門を経由し、奥の院ルートへ。
長距離のためか他ルートに比べると登山者は少ないですが、
昔は多くの信者が訪れた場所です。
奥の院には今も御堂がいくつもあり、
大師堂には弘法大師の像が安置されています。
まっすぐと伸びたスギ林の中に小川が流れており、
とても落ち着く場所でした。

[奥の院大師堂]

そして、ここからが長距離ルート!
多々良に向かって下りていきます。
中腹にはミズメという樹があり、
PV会員より嗅いでみてと枝を手渡されると、
至る所で「あ!サロンパスの臭い!」の声。
ミズメにサロンパスの効能があるかは不明ですが、(多分無い)
何度嗅いでもやっぱりサロンパス・・
観るだけじゃなく嗅覚を使った観察も楽しめました。

[ミズメ]

ゆっくり歩いて約6時間、大元公園に到着。
怪我もなく、無事閉会することができました。
次回は11月に博打尾コースで開催します。
お近くの方は是非ご参加ください。


☆おまけ☆
8月リニューアルオープン予定の宮島水族館前で
これから巣立ちするコゲラの幼鳥を発見!!
地上わずか50㎝のところです。
巣立った後に近づいてみると、
きれいな丸~い巣穴がぽっこり空いていました。
これをくちばしで作るって・・職人ならぬ職鳥です。

[コゲラの幼鳥]

[隣の樹には親鳥が見守る]

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2011年06月08日船上山カシナガ生息確認調査の準備作業がありました

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

以前ご紹介した船上山のナラ枯れ防除に係る調査試験の検討会
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2011/05/806.html
を受け、
5月31日に鳥取森林管理署の主催で一般公募ボランティアの方々とともに
実際の調査木に調査資材を設置する活動を行いました。
この日集まったのは県など関係機関を合わせて約30名。
雨の心配をしつつ、試験地である船上山山頂へ!
現地に着き森林管理署の方から
粘着トラップ『かしながホイホイ』の設置方法の説明を聞き、
早速作業に取りかかりました。


◎ホイホイをガンタッカー(ホッチキスの大きいもの)でミズナラに留めていきます。

◎次第にみなさん手慣れてきて、ガンタッカーを打ち込む音もなんだか軽快になっていました。

グループごとに分かれて作業したのですが、
いつの間にやらグループ内の連携もばっちりで1時間半くらいで予定の作業が終わりました。


◎ホイホイにササなどの下層植生が付かないように下草刈りがしてありました。

この日、トラップを設置した樹木は67本。
太いものから細いものまで、さまざまなミズナラに設置しました。
カシノナガキクイムシが発生する6月~7月の間は
森林管理署の方により定期的に調査が行なわれます。
どうか、発生しませんように・・・と保護官や参加されたみなさんと話しつつ
船上山をあとにしました。

◎国際森林年の行事の一環として最後に記念写真を撮りました。
 みなさんお疲れさまでした!

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