ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2011年5月

12件の記事があります。

2011年05月31日まだまだ新緑の季節です

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

6月4日実施される観察会に伴い、下見に行ってきました。
今回は宮島弥山登山道の中でも距離の長い奥の院ルートです。
大雨ともあって水量の減っていた川も滝のように流れていました。
そして、山はまだまだ新緑の季節!
木々たちが青々と茂り、新芽が芽吹いていました。



松のひょろひょろと伸びている青マーク部分は今年芽吹いた新1年生です。
赤マーク部分が去年生えた2年生です。
1年に一節増えていくので、節の数を数えると今何歳なのか知ることができます。


他にもモミや



スギや



ウラジロなど



よく見る植物もいつもと違う顔を見せてくれました。
また春から初夏にかけては色んな花を見ることもできます。
奥の院ルートでは、
名前も見た目もモチノキ科?と思わせるバラ科のカナメモチ



一見花に見えるヤマボウシ(白い部分は花ガク)



環境省RL絶滅危惧Ⅱ類のトサムラサキ


などが花を咲かせていました。
来週の観察会もまだいろいろな新芽や花を見ることができると思います。


シカ情報☆
因みに大聖院~奥の院ルート(6時間)で見かけたシカは計4頭でした。
雨ということもありましたが、市街地の密集率がいかに高いかがわかります。
多々良で出会ったこのシカ。
やっぱりどこかたくましいですよね?


立ち上がって葉を食べているシカの姿も・・


どうやらツツジの木らしいのですが、
食べられまいと上に伸びているせいか見た目はツツジに見えませんでした。
シカと植物の知恵比べ?が行われていました。

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2011年05月30日竜串湾流域のにごり

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

今年はやや早めの梅雨入り。
四国も5月26日に梅雨入りしました。
平年より10日ほど早いようです。

台風2号が接近したこともあり、土佐清水でもまとまった雨が降りました。
しばらく水が不足気味で川に水が流れていなかったので恵みの雨となったところもあるかもしれません。

竜串自然再生事業の関連として、竜串湾へ注がれる川の定点撮影を行っています。

今年(台風2号後、5月30日撮影)

今回の累計降雨量(5月26~29日)は、三崎で185mm。
(国土交通省 川の防災情報参考 http://www.river.go.jp/nrpc0303gDisp.do?mode=&areaCode=88&wtAreaCode=7431&itemKindCode=901&timeAxis=60

先日台風2号が来て、泥土の流入が心配になりましたが、今回の影響はほとんどなかったようです。

平成13年の西南豪雨時が顕著でしたが、大雨が降る度に三崎川を経由し泥土の混じった濁り水が竜串湾へ大量に流入していました。
その泥土が湾内のサンゴや魚など海洋生物の生息に影響を及ぼし危機的な状況に追い込まれたことをきっかけに自然再生事業が始まりました。
地域住民、専門家、関係団体、行政などが協力し竜串湾の自然環境再生を願って現在も活動中です。

海では海底に沈んだ泥土を除去し処理する作業を続け、山では過密になっているスギヒノキ林の間伐を続け、河川では治山ダムや川にたまった土砂を取り除いたり水質調査などを行い状況を把握しながら、森・川・里・海の竜串湾流域約8100haで広域な取組が地道に行われていました。

その甲斐あってか、100mmを超える累計降雨量があっても、最近ではひどく濁った水が流入することが減ってきているようです。
多少濁っても半日程度で濁りは落ち着いているようです。
まったく同じ条件での比較ではないので明らかなことは言えませんが、
定点撮影より抜粋した経過変化はこんな具合。

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

森川里海でそれぞれの地道で継続的な活動があり、その結果が今日に表れているものと思います。

※正式な水質調査は外部業者により行われていますが、当所でも視覚的な変化観察として定点撮影をして見守っています。

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2011年05月23日〔滑床渓谷〕シャクナゲあたり年

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

先日、滑床渓谷から山をぐるっと一周するコースに行ってきました。

今年は雪が多かったので、全体的に春は遅め。
淡い緑を楽しむことができました。

ほんのり淡い新緑の滑床渓谷

鬼ヶ城山系の三本杭周辺は、シカの食害が著しい場所のひとつ。
そのため、ササを回復させるための防鹿柵があります。
ササの回復の様子をおさめるため、定期的に定点撮影を行っています。

三本杭のたるみ(定点撮影位置)

少しずつではありますが、着実に地下茎を伸ばしているのがわかります。
焦らずゆっくりじっくり地表を覆っていってほしいものです。

その帰り、三本杭から御祝山経由で万年橋まで戻るコースにシャクナゲ群生地があります。
時期的に遅いかなと思いましたが、見事満開のシャクナゲを見ることができました。

シャクナゲ満開

赤っぽいのもあれば、白っぽいものも・・・

右も左もピンク色。
目に飛び込んで来ると疲れもふっとびます。

今シーズンこれだけ頑張って花芽をつけ、たくさんの花を咲かせているので来年はどうでしょうか?

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2011年05月20日船上山ナラ枯れ検討会

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

先日、船上山で鳥取森林管理署が主催した
船上山国有林ナラ枯れ検討会が行われました。
全国各地で問題になっているナラ枯れですが、
鳥取県でも年々被害地域が拡大しています。
大山の国立公園内では今のところ被害は出ていないのですが、
昨年大山町内で飛び火的に被害が発生し、
公園内にいつ被害が出るか予断を許さない状況です。
そこで、大山山系の船上山国有林でナラ枯れ防除活動の検討会が行われました。

ナラ枯れはカシノナガキクイムシという、体長5mm程度の小さな甲虫が
樹木に侵入し、樹木を枯死させる菌を運び込むことで起こります。
ナラ枯れで枯死した樹木の切り株を調べると、
切り株と根だけでおおよそ3000匹のカシノナガキクイムシが確認されたそうです。

船上山国有林ではカシノナガキクイムシの侵入をいち早く察知するために
粘着トラップを樹木の根もとに設置することになっており、
今回の検討会では、どの位置にどのようにトラップを設置するのかということを確認しました。

◎試験地の様子。ミズナラがたくさん生えています。

◎粘着テープをこのように設置。
ちなみにこの粘着テープ、『かしながホイホイ』といいます。

この日はトラップの設置箇所を確認して終了。
本格的なトラップ設置は5月31日に公募ボランティアも受け付けて行われます。
大山はナラ枯れ被害が顕著に表れるナラ類とブナ類が多い場所です。
今後、大山に豊かな森林をナラ枯れから守るために、さまざまな対策が必要になってくると思われます。

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2011年05月12日三崎小学校 平成23年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

環境省では、自然環境保全について国民の認識を深めることを目的とし、平成11年度から毎年度、自然環境保全に関して顕著な功績があった方を表彰しています。
保全活動部門、いきもの環境づくり・みどり部門、自然ふれあい部門、調査・学術研究部門、国際貢献部門の5分野です。

平成23年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰は、全部で35件(個人17件、団体18件)が選出。
今年度被表彰者一覧
http://www.env.go.jp/press/files/jp/17308.pdf )

「自然ふれあい部門」で10件の受賞があり、そのうちの1件に土佐清水市立三崎小学校が受賞しました!

表彰状

この学校では平成13年より、地元施設の足摺海洋館協力の下、4学年を対象とし海の生きもの学習が展開されていました。
竜串にて開始された「竜串自然再生事業」の普及啓発のため当所からの協力依頼にも賛同いただき、平成17年より5学年での自然環境学習を開始。
地域の方々を講師に迎え、海・川・山・人・生きもののつながりを学び考えるきっかけを提供しています。
次世代を担う地域の人材育成を目標として現在も継続しています。

本来なら東京にて環境大臣より表彰されますが、今回は東京での表彰式が中止になりました。
そのため大臣代理として中国四国地方環境事務所所長より賞状と記念品を児童に渡すことになりました。
学校にてその表彰状伝達式が行われ、所長挨拶ののち表彰状伝達を行い、三崎小学校校長からもご挨拶をいただきました。

徳丸所長より児童へ表彰状伝達

三崎小学校校長、勝間先生よりご挨拶

式には環境学習の講師を務める方々も数名出席されていましたが、3月に行われた校内発表会を基に6年児童が環境学習で1年間学んだことを発表し振り返りました。

6年児童より環境学習について発表

最後に、土佐清水市教育委員会の教育長を務める村上氏よりご挨拶いただき、式は無事終了しました。

市教育委員会教育長、村上氏よりご挨拶

当所が関わり始めて早6年。
これらの環境学習を通して、竜串の自然を含めた地域を熟知し、ふるさとを愛する人に成長していってほしいですね。

全校で受賞を記念して

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2011年05月11日マガモ・カルガモ・・・マルガモ?

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

先日、中海の巡視を行っていた時のことです。
なんだか見たことのないカモを発見しました。


◎なにガモ??

手持ちの図鑑にも載っていないこのカモ。
よく見るとマガモの特徴である頭部の緑色とカルガモの特徴のくちばしの先の黄色の両方持っていることに気がつきました。
どうやら、マガモとカルガモの異種交配児、通称マルガモのようです。
頭部の緑色はマガモのオスの特徴なので、どうやらこのマルガモはオスみたいです。


◎カルガモ(右端と左端)とマガモのペア
マガモの雌(左から2番目)とカルガモはよく似ています。

今回見つけたマルガモは頭部の羽根の色が3色にはっきりと分かれていました。
マルガモのオスは個体によって頭部の緑色の出方が結構違うようなのですが、
この個体はかなりきれいな色の出方をしていました。

マガモは他の種のカモと異種交配をしやすいらしく
オナガガモとの子どもは『オナマガモ』というらしいです。
みなさんもぜひマルガモやオナマガモを探してみてはどうでしょうか?

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2011年05月10日5月28日(土)「新川河口干潟の自然観察会」のお知らせ

瀬戸内海国立公園 松山 齋藤明光

みなさん、初めまして。
今回初めて、アクティブレンジャー日記を書きます。
ご挨拶が遅くなりました。
4月より松山事務所で働いています、齋藤 明光(さいとう あかね)と申します。出身は兵庫県の豊岡市で、大学生活を愛媛で過ごしました。

松山は今年で5年目となりますが、まだまだ、瀬戸内海国立公園も愛媛のことも知らないことばかりです。
日々学びながら、みなさんに日記を通して自然のすばらしさを伝えられるようがんばります。今後ともよろしくお願いします。


本日は、今月28日(土)愛媛県西条市高田で行われる
「新川河口干潟の自然観察会」のお知らせです。

みなさん、干潟をご存じですか?
干潟とは湾内や河口域にあり、満潮時には海水面に沈み、干潮時には海面上に表れる、泥や砂でできた特殊な場所です。貝やカニをはじめ、たくさんの生き物がすむ場所であり、また川から流れてくる水を浄化する働きもします。

特に、春の干潟にはたくさんの生き物がいます。
今回は干潟でしか見ることの出来ない、春の生き物たちを観察しようという企画になっています。是非ご参加下さい。

こちらは、4月に新川河口干潟にいったときの様子です。
干潮の2時間30分前だったのですが、だいぶ潮が引いています。

新川河口干潟(14:25) この日の干潮は17:19


ゴカイや貝などいろいろな生き物がいました。

上:カニ 真ん中:アサリ 下:マテガイ

アナジャコ


観察会ではまだまだたくさんの生き物を観察することが出来ます。
是非ご参加下さい。
みなさんに会えることを楽しみにお待ちしております。


詳細はこちら↓
中国四国地方環境事務所HP http://c-chushikoku.env.go.jp/to_2011/0427a.html

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2011年05月10日カタクリの咲く季節に ~違法採取防止合同パトロール~

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

ゴールデンウイークの初日である4月29日、島根県・鳥取県・広島県にまたがる比婆道後帝釈国定公園の一角である船通山に登ってきました。
島根県では4月下旬から5月下旬までを「野生動植物違法採取防止強化月間」に定めています。
これは自然公園(国立公園・国定公園・県立自然公園)の貴重な野生動植物の違法採取を防ごうとする取り組みです。
今回の登山はその一環としての合同パトロールです。
行政や関係団体の方々が合同でパトロールをおこない、登山者に違法採取防止のチラシを配って啓発をおこないます。
ちょうどこのころ船通山の頂上ではカタクリが咲き誇る時期なのです。
沢山の方々がカタクリを見にやってきます。

ところが今年は例年より寒く、カタクリの花はおろか登山道に雪が残っているとのこと。
昨年同日に登った登山道の「亀石コース」は雪が多い為、「鳥上滝コース」より登る事になりました。

「山頂近くの残雪です 地元奥出雲町の自然公園指導員の皆さんと」

今年山陰では豪雪となりました。
その傷跡は山を登っていていたる所で見られました。
ですが登山道をふさぐ倒木はありませんでした。
町やボランティアの自然公園指導員の方々がまだ雪が残る中、処理してくださったからです。幾つもの処理をした跡がありました。

「大きな木が幾つも根こそぎなぎ倒されていました これよりずっと大きい大木が倒れているところもありました 作業は大変だったでしょう」

登山道はまだ花が無く草木の芽吹きもおくれていました。
唯一モクレンの様なタムシバの白い花が緑の少ない森に映えていました。
それからミソサザイの澄んだ鳴き声が谷に響いていました。
   
ついに頂上に到着。
カタクリはやっと何りんかつぼみを付けているものがあるというところでした。
ですが出ている葉の数は一面に広まっていました。野性でしかも山頂にこれほどのカタクリがあるとは圧巻です。
これもまた自然公園指導員の方々やその他多くの方々の保全活動の努力によるものです。

「花は咲いていませんでしたが、心地の良いぽかぽか陽気に、気が付けば頂上は沢山の方でにぎわっていました
山頂では自然公園指導員の方々によるカタクリの紙芝居がおこなわれました」

帰り道は自然公園指導員の方々に同行させていただき雪のある亀石コースを下りました。
指導員の方々は登山道の危険個所を修正しながら下りて行きます。
谷沿いを歩くこのコースは、表向きは雪が積もって見えても底がすっかり溶けて空洞になっている箇所がいたる所で見られました。
これからは雪が解けもろくなります。抜け落ちて怪我をする恐れもあります。
登られる方は状況を見極めくれぐれも気をつけください。別の登山コースをお勧めします。

例年より遅れている花の時期ですが、その後暖かい日が続いていますので、どんどん芽を出し一気に咲いているかもしれません。
ちょうど今が見ごろかもしれません。
お時間のある方はお出かけされてはいかがでしょうか。
ですが花の命は短くて、満開の時期は数日で終わってしまう事もあるそうです。事前に確認されて行ってくださいね。

「2つの大小の葉と1輪の花 カタクリは花をつけるまでになんと7~8年かかるとのことです」

これからは美しい花々が咲き誇る季節です。
それらの美しい花々がそこで咲いているのは、長い年月を掛け環境の条件がいくつも重なったたまものです。
またそれを保護しようと努力している方々のご苦労によるものでもあるのです。
わずかな心ない人達の行為によって貴重な自然はもろくも崩れてしまった例がいくらでもあります。
皆でかけがえのない自然を守って行きたいものです。

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2011年05月09日今頃の寒霞渓

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

前回の日記から約1ヵ月が経過。。。
ご無沙汰しています、高松ARです。。

GWもあっという間に終わりましたが、みなさんいかがお過ごしになりましたか?
そんなGW前に小豆島・寒霞渓に定点観測と現地調査に行ってきました。
(ホントはGW前にご紹介したかった・・・)

今年は天候がコロコロと変わり、気温もなかなか上がらなかったせいかヤマザクラの開花も例年より遅く始まりました。
そのヤマザクラの開花状況も目的ではありましたが、今年こそは!!という他のことが。
それは「ショウドシマレンギョウ」。
その名前にショウドシマが付いているように、小豆島固有種のレンギョウです。
花は少し緑がかった黄色で、ヤマトレンギョウよりも開花時期が遅く、花よりも先に若葉を出します。
よ~く見れば違いが分かるので、是非。
GW明けの今頃は満開かな。




・・・が、花はまだまだ蕾。。。
例年なら開花しているはずなのに~。GW終わりには満開になっているかな。
少し残念に思いながら表神懸遊歩道を進むと、そこには春らしく花が咲いていました。(中には奇妙なのもありますが。。)



キョロキョロしながら、いろんな植物を見つつ歩いていると、何やら獣臭が。
と、下向くと新鮮な糞があちらこちらに。
猿かな~と思いながら歩いていると、何やらガサガサ。。。


振り向くと、いたいた。

手にビニール袋を持っていたので、「ヤバい!」と思っていましたが、
逆に逃げられ。。・・・ごめん。

そして、ロープウェー乗り場まで下りてきて、裏神懸遊歩道へ。
秋には紅葉の美しい歩道ですが、春の若葉の季節のまたいい。


緑とこの奇岩の組み合わせもまた良しです。

寒霞渓山頂は612mあり、歩道の高低差は約317m。
勾配は少し急ですが、中は涼しく澄んだ空気が漂っており、気持ちいい場所です。観光客のほとんどは表神掛を歩くことが多いようですが、地元小豆島っ子に聞くと、裏神懸しか行ったことないそう。
そういえば、ちゃんと装備した人は裏を歩いている人が大半。
もし、まだ裏神懸を歩いた事のない方は行ってみてください。
木のトンネルの中、ぱぁーっと急に開けた眺めの良い場所など、
いろんな発見がありますよ。


最後にヒトリシズカ。
もっと葉が内に向いてるような気はしますが。。。

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2011年05月09日〈篠山〉アケボノツツジ 今年の花は・・・

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

毎年、ゴールデンウィークあたりが花の見頃ピークを迎えるアケボノツツジ。今年は全国的にも雪が多かったのは皆さん記憶に新しいかと思いますが、ここ篠山も常緑広葉樹の多い森は雪の重みでくったりと腰を曲げた木々ばかりでした。
(冬の様子 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2011/01/21/index.html )
そのためか春の訪れが若干遅れており、4月の中旬でみぞれが降る始末。

天気がよいが、まだ蕾がほとんど

今年のアケボノツツジはいかようだったのでしょうか??
開花状況を昨年との比較してみます。

4月29日での花付きの違い(左)今年(右)昨年

5月3日の山頂 (上)今年(下)昨年

こう見ると、昨年はそれなりに花が咲いていたのだなと実感。
2008年の表年を見てしまうと、例年裏年に見えてしまうの良くないですね。
アケボノツツジも強風や乾燥に耐え頑張っているのだから・・・。
(2008年の篠山の様子http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2008/05/03/index.html)

今年は連休の真ん中はあまり天気に恵まれませんでした。
それでも雨の中、雨具を着込んでアケボノツツジを見に足を運ぶ方々が割といらっしゃいました。

5月3日あいにくの雨

登られている方々とお話した印象では、「今年初めて来た」という声が多かったことと、昔の登山道を使ってひたすら徒歩で登ってきたということでした。(大概の人は車で一番上の駐車場から1時間ほどかけて山頂を目指すコースです。)

約30年前までは、腰から胸の高さぐらいまでササがあったと聞いています。
今や山全体が下草の少ない状態。
登山道としては非常に歩きやすく、ササなどがないことに違和感を感じないも無理ありません。

様々な方々と話していて思うことは、やはり今山が置かれている状態を知らないということ。
ササが繁茂していた頃の写真を見せると立ち入り禁止のお願いも納得してご協力していただけるので、今後も何らかの形で繰り返し伝えていく必要があると感じました。

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