ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年8月

17件の記事があります。

2010年08月11日のぞいてみよう 生き物いろいろ!海辺のミュージアム【イベント】

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

暑いですね! という言葉が決まり文句のようになっている今夏。
今日は台風の影響で曇り空。
暑気に負けず、食欲旺盛の松山ARです。

さて、松山自然保護官事務所では9月5日に海辺での自然観察会を行います。
磯観察やビーチコーミングなど、楽しい内容を計画していますので、
ぜひご参加ください。


詳細はコチラ
中国四国地方環境事務所HP http://c-chushikoku.env.go.jp/to_2010/0805a.html


暑さと、あまりの天気の良さに、思わず海に飛び込みたくなるところを
ぐっと我慢して、講師の方と一緒に下見と作戦会議を行いました。


夏!を感じる景色です。

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日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで68日前】
生物多様性ホームページ 
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/

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2010年08月11日ミヤジマトンボ生息状況

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

8月6日は原爆の日です。
広島では毎年各国の代表が招待され、平和記念式典が開かれます。
この日は事務所で8:15AMに黙祷をし、
ミヤジマトンボの生息地調査に向かいました。

今回は研究者や行政機関で構成される
ミヤジマトンボ保護管理連絡協議会(以下、協議会)のメンバーで
4カ所全ての生息地を確認しました。
ミヤジマトンボの生息地は日本では宮島島内にわずか3カ所でしたが、
協議会により平成20年に新たな生息地が整備されました。
詳しくは↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/11/573.html

昨年通り、概ね安定した発生が確認されましたが、
協議会で整備した新生息地はここ数週間の雨量の減少により、
湿地範囲がぐっと狭まっていました。
湿地が狭まるとオスが縄張りをはる範囲も狭まってしまうため、
産卵をするチャンスが減ってしまいます。
7月に新生息地での発生が確認でき、たいへん喜ばしい成果ですが、
まだまだ安心できない状態です。

他の生息地は昨年に引き続き、
水路も維持されているため、湿地がプールになったり、
土砂が流入したりといったことは現段階ではありません。
台風も近づいていますし、心配は尽きませんが、
冬の幼虫調査で再びヤゴが確認されることを願うばかりです。



[脚に止まってきたミヤジマトンボ  目まで青くなり、すっかり成熟しています]


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2010年08月10日大山夏の自然観察会☆開催

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

8月1日に大山情報館と下山野営場の自然学習歩道で
「大山ブナの森 木工教室と自然観察会」を実施しました。
下山野営場の倒木処理などで出たブナなどの木を使って
キーホルダーやバードコールを作りました。

ノコギリは鋸を引くときに切れるため、
使用する際には鋸の刃、全体を使って切るのですが
普段ノコギリを使い慣れていない子どもたちは
初めのうちは、短いストロークで速く鋸を動かしていたため
なかなか切れませんでした。
しかし、次第に鋸の全体を使うようになり
初めより速く、綺麗な断面で切れるようになっていました!
バードコールが完成し、試しに鳴らしてみると
情報館の中に鳥が迷い込んだみたい!
みなさん練習するうちにかなり鳴らし方が上達していました。




その後、野外に出て
下山野営場の中にある自然学習歩道で自然観察会を行いました。
周辺で見ることの出来る植物の説明をしながら歩道を進み、
木工教室で作成したバードコールを鳴らし
野鳥の鳴き声の聞き分け方などを実践しました!




次回の開催は8月15日(日)です。

*お問い合わせ・申し込みは以下まで*
  自然公園財団鳥取支部大山支所
  TEL 0859-52-2165

小学生以下のお子さんにはカブトムシのプレゼントもあるので
みなさん虫かごを持って、ぜひぜひ参加してみてくださいね☆

日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで69日前】
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2010年08月04日竹和紙でうちわを作ろう!

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

8月2日、大久野島ビジターセンター(以下VC)では、
環境に優しく、少しでも涼しく過ごそうということで
「竹和紙でうちわを作ろう!」を企画しました。

五色台VCでは割り箸をリサイクルして和紙を作っていましたが、
大久野島VCでは竹を使った和紙でうちわを作りました。  


[環境省より「竹の性質と環境問題について」]

なぜ、“竹”和紙なのか?

貴重な利用資源として、私たちの生活と密接な関わりを持っていた竹ですが、
実は現在大きな環境問題となっています。

国産タケノコは安価な中国産タケノコに、
竹製の割り箸やつまようじは中国産木材に、
子どもたちの遊び道具であった竹トンボや竹馬はゲームに、
竹篭や竹ぼうき、物干し竿などもプラスチック製品に移り変わり、
その結果、使われなくなった竹が各地で大繁殖しています。
一度竹林になると他の樹木が生えず、
また浅い地下茎であることから土砂災害の危険も高くなってしまいます。
対策として国産タケノコを選ぶことや竹林の手入れを行うことがありますが、
まずは竹に親しみ、竹製品を使うことが大切!

という訳で100%竹製うちわの製作に取り掛かりました。

最初に竹パルプを木枠内でまんべんなく混ぜ、
水平に木枠を持ち上げます。

 
次に掃除機を改良した吸引器で和紙の水を吸引。
そして、プレス機で圧縮すればあっという間に竹和紙のできあがりです。
また、今回は大久野島の植物も知ってもらおうと
好きな植物を取ってきて竹和紙にスタンプ!
それを竹の骨組に貼り付けていきます。
最後に縁紙を貼って、竹和紙うちわの完成です!


[上:葉っぱスタンプ!就業体験に来ていた忠海高校生にも指導していただきました]
[下:一番難易度の難しい縁紙貼り 上手にできたかな?]

暑い一日だったので、
早速うちわが役立ったのではないでしょうか。

今後も竹和紙を使ったうちわ作りは随時行っていく予定です。
大久野島VC(0846-26-0100)にご予約の上、是非起こしください☆


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2010年08月04日美しい海岸のために

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和


「なんなのでしょう、この暑さ。」
皆さんの地域はいかがですか。
ここ松江は梅雨が明けて以来、連日連夜暑い日が続いています。
私の家では窓と言う窓すべて開け放っていますが、ガレージにいるような暑さです。

そんな暑く晴天に恵まれた日に、国立公園の島根半島西部地区「日御碕」(ひのみさき)に行ってきました。


日御碕は入り組んだ地形の美しい景勝地です


6月4日の日記にも書きましたが、国立公園を皆さんに気持ちよく利用していただくために、業者に委託して清掃をおこなっています。
今回は何処を清掃していただくか、具体的な場所を選定する為に現地を調査してきました。

今海岸では「漂着ゴミ」が大きな問題になっています。
ここ日御碕は、入り組んだ海岸線が美しい景観を作りあげているのですが、
漂着ゴミがその美しさをだいなしにしています。
そこでここでは、海岸の漂着ゴミ回収を清掃事業とする事になったのです。

道路から見える海岸を一つ一つ確認していきます。
車を降りるたびに汗が噴き出る暑さと日差し。
目の前の綺麗な海に飛び込みたい気持ちです。
ですが場所によってはこれでもかと言うくらい、ゴミ溜めと化している所もあります。
悲しくなります。



また地元の方のご協力で船から海岸を確認もしました。

漂着ゴミが溜まっている所は多数。やれるところはほんの一部。
何処をやるのが一番良いか。
地形などにより作業が困難な場所もあります。
なかなか条件がそろう場所を探すのは難しいのです。


青い海と美しい景観にも我々が出した“汚物”は容赦ありません


海は世界中と繋がっています。
漂着ゴミの問題を解決するには、ゴミ処理の問題、自然に還りにくい人工物があふれている現実、人間の意識などなどが改められないと解決しないでしょう。
そう考えると漂着ゴミは、実は根の深い問題です。
漂着ゴミは私たちに地球環境の根本的問題を投げかけます。
そんな大きな問題となると、私たちは手に負えない無関係な話と片付けてしまいがちです。
それでも人間社会を構成しているのは、私たち一人一人であることは間違えありません。
私たち一人一人の心がけや行動が、世界が変わる事と無縁ではないのです。
以前よりもポイ捨てのマナーが良くなり、ゴミも減ったのですから。

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2010年08月03日【全国自然いきものめぐりスタンプラリー】開催!!

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

毎日、最高気温35℃と暑い日が続きます。
熱中症や日射病には十分注意してください。
水分補給はこまめに、帽子などの日除けも効果的です。

さて、お知らせが遅くなりましたが、
生物多様性に関する新しいイベントが開催されました!
その名も
【全国自然いきものめぐりスタンプラリー】

日本全国の国立公園にある対象ビジターセンターにて、スタンプやシールを集めてもらうという企画。
このスタンプは、各施設の特徴あるいろんな生き物になっています。
またシールも、各国立公園の特徴をとらえたシールが近々できあがります!
そして、スタンプもしくはシールを集めると、ステキな記念品がもらえますよ。

このスタンプラリーを通して、自然とふれあい、生き物と出会い、そしていのちの大切さを学ぶことが「生物多様性」を理解するきっかけとなります。
また、スタンプラリーを実施している国立公園やスタンプのモデルになっている野生生物に親しんでもらうこと。
それによって、生物多様性について関心を持ってもらいたいと思います。

まだまだ夏休みは続きます。
自由研究のテーマに生き物のこと、自然に関することはどうでしょう?
「生物多様性」という言葉だけで、なんだか難しそうと思ってしまいますが、身近な生き物から始めてみては?
そこからどんどん世界が広がるかもしれませんよ。
まだまだ知らないことが多い、自然界、生き物のこと。
新しい発見をしていきましょう!




●開催期間;2010年7月21日~2013年3月31日
●対象施設;各国立公園のビジターセンター84ヶ所
●参加方法;スタンプラリーシートをもらいます。
      自然体験プログラムやセルフガイドに参加して、スタンプやシールを集めよう。(スタンプは1種類につき1個として数えます。同一スタンプ複数個は無効となります。同一シールが複数個あるのは有効です)      

【全国自然いきものめぐりスタンプラリー】詳細はコチラ
http://www.ikimono-meguri.go.jp/


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2010年08月02日ラムサール湿地・中海子どもパークレンジャー☆

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

7月の22日~24日の3日間、ラムサール湿地・中海子どもパークレンジャー(以下中海JPR )を実施しました。
子どもパークレンジャーは国立公園の自然保護官(パークレンジャー)の活動を子どもたちが体験しながら自然にふれあい、自然保護や環境保全の大切さを学ぶ活動です。
中海は国立公園の区域には入っていませんが、ラムサール登録湿地ということもあり、昨年からJPRを行っています。

さて、今回の中海JPR、どんな内容だったかというと
自分で生きものを採取、スケッチしてオリジナルの生きもの図鑑を作ろう!というものでした。
3日間それぞれにテーマがあり、1日目は陸上昆虫、2日目は水生生物、そして最終日の3日目は野鳥でした。
連日真夏日を観測する中、熱中症、熱射病に気をつけつつ
それぞれ、虫取り網、タモ網、フィールドスコープと
道具を変え、生き物を採取したり観察を行いました。


◎採取中!

採取した生きものをじっくりと観察し、1匹1匹図鑑を描き込んでいきます。
わからない生きものは自分で図鑑を調べたり、スタッフに聞いたりと
毎日1時間少々の採取時間でしたが、
驚くほどたくさんの種類の生きものを集めることができました!


◎力作!スジエビのページです

最終日には保護官より生物多様性の話しがありました。
ちょっと難しい内容だったかもしれませんが
実際にこの3日間で体験した、たくさんの生きものとのふれあいから何かを感じ取ってくれたのではないかと思います。


◎生物多様性、環境変化の説明。
保護官の持っている円盤が中海・宍道湖の環境のバランスを表しています。
微妙なバランスで生きものを育む環境は成り立っているんですね。

現在、参加者のお子さんから保護者の方々に感想などを聞き取りしてもらったアンケートが徐々に返ってきています。
その中に、
「レンジャーさんやスタッフの人たちが優しいのは、
鳥や魚、自然を保護する心には優しい心が必要だから、
私たちにも優しいんだね、と娘が言っていました。」
という嬉しいコメントがありました。

参加者のみなさん、保護者のみなさん、そしてスタッフにとっても
この夏初めの楽しい思い出になったのではないでしょうか?
みなさん、どうもありがとうございました!

日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで77日前】
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