平成28年12月環境経済観測調査(中国四国版)について
<報道発表>平成28年12月環境経済観測調査(中国四国版)について
中国四国地方環境事務所では、環境ビジネスに焦点を当てた経済動向調査として平成22年12月から全国的に実施されている「環境経済観測調査」の平成28年12月調査結果を活用し、今般、中国四国地域に本社を持つ企業の環境ビジネス動向に特化した調査結果を取りまとめましたので、お知らせいたします。 |
1.調査の概要
(1)調査の目的
本調査は、全国地域を対象に実施されている環境経済観測調査(以下、「全国調査」という。)を活用
し、中国四国地域の民間企業の回答を抽出することにより、中国四国地域の産業全体における環境ビジネス
に対する認識や取り組み状況を把握し、全国データ等とも比較しつつ、中国四国地域における環境ビジネス
振興策の企画・立案の基礎資料として活用していくことを目的としております。併せて、環境ビジネスの市
場における認知度向上も視野に入れて調査結果を公表することにより、環境ビジネスの発展に資することも
目的としています。
(2)調査期間
平成28年11月14日(月)から平成28年12月23日(金)まで。
(3)調査方法
平成28年12月の全国調査のデータより、中国四国地域のデータのみを抽出し、同様の分析を実施。な
お、環境ビジネスの分類としては、下記4大項目、34小分類からなる一覧からの回答を求めました。詳細
は、巻末の調査票、別冊及び全国調査を参照願います。
A 環境汚染防止(12小項目)
B 地球温暖化対策(11小項目)
C 廃棄物処理・資源有効利用(8小項目)
D 自然環境保全(3小項目)
(4)中国四国地域の調査対象
中国四国地域の資本金2,000万円以上の民間企業のうち、資本金、業種別の層化無作為抽出法により選定
された727社。有効回答数342社、有効回答率47.0%。
2.調査結果の概要
調査の主な結果は以下のとおりです。
(1)環境ビジネスの業況DI※
環境ビジネスを実施している企業から見た自社の環境ビジネスの現在(平成28年12月)の業況DIは
「21」と、平成28年6月調査(以下、前回調査)の業況DI「25」よりもやや低下したものの、全ビジネス
の業況DI「16」や日銀短観(中国)業況DI「8」(平成28年12月)及び日銀短観(四国)業況DI「5(平
成28年12月)と比べて高く、引き続き業況は好調さを維持している結果となりました。
今回調査では、半年先、10年先の業況とも低下するとの見通しとなった(半年先のDI「17」、10年先の
DI「15」)、環境ビジネスの4大項目(環境汚染防止、地球温暖化対策、廃棄物処理・資源有効利用、自然
環境保全)の中では、特に「地球温暖化対策」の業況DIが、全体を牽引した。
なお、全企業(環境ビジネスを実施していない企業も含む)から見た我が国の環境ビジネスの現在(平成
28年12月)の業況DIは「23」となり、前回調査と同様で、10年先の業況は「35」となり、良くなる見通し
となった。
※ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index):「良い」と回答した割合-「悪い」と回答した割
合、%ポイント
(2)現在発展している、または今後発展が見込まれる環境ビジネス
前回調査同様、現在発展していると考えるビジネスについては「省エネルギー自動車」が第1位となっ
た。今後(半年先、10年先)発展が期待できると考えるビジネスについては、半年先は「省エネルギー自
動車」が第1位となり、10年先は「再生可能エネルギー」(太陽光発電を除く。以下同じ。)が第1位と
なった。
(3)今後実施したいと考えている環境ビジネス
今後実施したいと考えている環境ビジネスについては、地球温暖化対策分野が上位を占め、「省エネル
ギーコンサルティング等」が第1位となり、続いて、「再生可能エネルギー」(第2位)の順となった。
また、参考として掲載している環境ビジネス実施予定については、全国で393社が回答、462件のビジネ
スの実施の意向を示し、中国四国地域での実施予定は32件であった。なお、実施予定地として最も多かっ
たのが関東で135件、続いて中部が56件、近畿が45件となった。
3.参考
添付資料:平成28年12月環境経済観測調査【中国四国版】【PDF:1.74MB】
関連リンク:環境省環境経済情報ポータルサイト
※上記サイトにおいて、下記資料を掲示します。
- 報告書(全国版)
- 統計表(pdf及びxls形式)
- 地域別統計表(pdf及びxls形式)