高濃度PCB含有廃棄物の早期処理協力のお願い-安定器、汚染物等の処分期間終了まで後2年を切りました

2019年04月13日

高濃度PCB含有廃棄物の早期処理協力のお願い-安定器、汚染物等の処分期間終了まで後2年を切りました

 中国・四国・九州・沖縄地方に保管されている高濃度のポリ塩化ビフェニル(以下、「PCB」という。)を含有する安定器や、それが塗布され、染み込み、付着した汚染物を使用まはた保管している事業者は、令和3年3月末に処分期間が終了するため、それまでに処分しなければ、改善命令等の行政処分の対象となります。
 環境省四国事務所では、四国管内の自治体等と緊密に連携し、最終的には改善命令等により委託されるものを含め、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(以下、「JESCO」という。)各施設の立地自治体との約束である処分期間が終了するまでに、確実にJESCOへの処分委託が進むよう努めてまいります。
 一方、高濃度のPCBを含有する変圧器、コンデンサーについては、すでに処分期限が完了していますが、引き続き法律に基づく届出と適正な保管が義務付けられています。
 環境省四国事務所では、普及・啓発のため関係団体を対象に、PCB廃棄物早期処理情報サイトの周知やポスター及びチラシの配布を行いつつ、関係行政機関とも連携し、一刻も早い早期処理の達成に向けた広報を展開しています。

PCBとは?

 PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称。油状の化学物質です。特徴として、水に溶けにくい、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的に安定しており、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていました。しかし、脂肪に溶けやすいという性質から、慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し、様々な症状を引き起こすことが報告され、現在は製造・輸入ともに禁止されています。

PCB使用機器について

 PCBが使用された代表的な電気機器等には、変圧器やコンデンサー、安定器があります。
PCBが含まれている変圧器やコンデンサーは、古い工場やビル等で使用されていました。
 安定器は、古い工場や学校等の蛍光灯等に使用されていました。昭和52年(1977年)3月までに建築・改修された建物に使用されていた可能性がありますので、速やかに確認してください。これらは工場や学校などの施設に使用されていた蛍光灯が対象で、一般家庭の蛍光灯にPCBを使用したものはありません。

高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物

 PCB廃棄物は、PCB濃度により高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類されます。高濃度PCB廃棄物とはPCB濃度が0.5%(=5000ppm)を超えるものとなります。

関係ホームページ、チラシのご案内

ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイト(環境省ホームページ)
ご注意 古い工場やビルをお持ちの皆様へ!(PDF 650kb)

問い合わせ先
中国四国地方環境事務所四国事務所
資源循環課 (087-811-7240)
担当:正路 弘生
   久保 均
   合田口 敏弘





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