PCB廃棄物の早期処理協力へのお願い-処分期間が最短で残りわずか30日
2018年03月05日
PCB廃棄物の早期処理協力へのお願い-処分期間が最短で残りわずか30日
高濃度PCB廃棄物を保管する事業者は、その種類ごとに、高濃度PCB廃棄物を自ら処分するか、処分を他人に委託することが義務づけられています。
特に、四国地域は中国、九州と並び、全国で最も早く処分の期限を迎える地域となっており、変圧器やコンデンサーなどの重電機器については平成30年3月31日と定められています。
処分期限まで30日を切る中、環境省では、普及・啓発のためのPCB廃棄物早期処理情報サイトの設置や、ポスター及びチラシの作成を通じて関係行政機関と連携し、一刻も早い早期処理の達成に向けた広報を展開しています。
PCBとは?
PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称。油状の化学物質です。特徴として、水に溶けにくい、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的に安定しており、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
PCB使用機器について
PCBが使用された代表的な電気機器等には、変圧器やコンデンサー、安定器があります。
PCBが含まれている変圧器やコンデンサーは、古い工場やビル等で使用されており、安定器は古い工場や学校等の蛍光灯等に使用されていました。なお、工場や学校などの施設に使用されていた蛍光灯が対象で、一般家庭の蛍光灯にPCBを使用したものはありません。
高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物
PCB廃棄物は、PCB濃度により高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類されます。高濃度PCB廃棄物はPCB濃度が0.5%(=5000ppm)を超えるものとなります。