瀬戸内海から海ごみをなくすために（瀬戸内海海ごみ対策検討会）

　瀬戸内海は、我が国最初の国立公園として優れた景観を誇るとともに、豊かな水産資源を育んでいますが、近年、海ごみ（海底ごみ、漂流ごみ、漂着ごみの総称）によって様々な悪影響が生じています。

　中国四国地方環境事務所では、平成17年度に漁業協同組合、関係行政機関、関係団体等からなる瀬戸内海海ごみ対策検討会を立ち上げ、瀬戸内海の海底に存在するごみの種類や量、分布等について、その実態を調査するなど、海ごみの発生抑制（海ごみ発生の元を絶つ）と適正処理（今ある海ごみを回収し適切に処理する）を進めるための調査・検討を進め、その結果を調査検討報告書としてとりまとめました。

　また、平成20年度に実施した「海底ごみ持ち帰り実験事業」や、漁業者及びごみの受入れ施設の状況を踏まえ、瀬戸内海海ごみ対策検討会に設置した３つの専門部会における調査や明らかにされている知見等を用いて「海底ごみ回収処理推進のための手引」を作成し、当該手引の活用による海ごみの回収処理を漁業協同組合等の関係者に呼びかけています。

資源循環課／国立公園・自然環境整備課