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中国四国地方環境事務所

大山隠岐国立公園(大山蒜山地域)利用の高付加価値化に向けた基本構想(案)の 民間提案公募 について

1.基本構想(案)検討の経緯

環境省では2016年以降、日本の国立公園を世界水準のナショナルパークとし、世界の旅行者が憧れる目的地とすることを目指す「国立公園満喫プロジェクト」を推進してきました。
2023年に入り、全国的なインバウンド需要の回復が進む中で、“国立公園の美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光”を推進することとし、国立公園の利用の高付加価値化の方向性と、国立公園ならではの感動体験を提供する宿泊施設を中心とした利用拠点の面的な魅力向上に取り組む先端モデル事業の進め方を検討し、同年6月『宿泊事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上に向けた取組方針』を公表しました。ここでは国立公園の利用の高付加価値化に向けて、各公園における自然・文化・歴史資源の状況や利用特性等を踏まえた面的な魅力向上をはかるため、取組の方向性を「利用の高付加価値化に向けた基本構想(以下、基本構想)」として整理する方針が示されました。また同方針を踏まえ、同年8月に『国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業』の対象として、大山隠岐国立公園(大山蒜山地域)を含む4つの国立公園を選定し、魅力向上に向けた基本構想の検討に着手しています。

2.大山蒜山地域の概要

大山隠岐国立公園は、鳥取県、島根県、岡山県の3県に跨り、大山蒜山地域、島根半島地域、隠岐地域および三瓶山地域の4地域から構成される国立公園です。2016年には国立公園満喫プロジェクトに係る取組を先行的・集中的に実施する国立公園の一つに選定され、環境省をはじめとした関係者の協働により、さまざまな取組が実施されてきました。
大山蒜山地域は、中国地方の最高峰である大山の山麓と、大山と並んで伯耆三嶺と称される船上山および三徳山、さらに大山山麓の東南に続く蒜山から毛無山にかけての一帯であり、その区域は鳥取県西部の7市町(倉吉市、東伯郡三朝町、東伯郡琴浦町、西伯郡大山町、西伯郡伯耆町、日野郡日野町、日野郡江府町)および岡山県北部の2市村(真庭市、真庭郡新庄村)に分布しています。
大山蒜山地域内の大山、蒜山、三徳山は、島根県内の三瓶山とともに鐘状の形態をもつ火山連峰の風景形式とされ、地形の観点から一体的な特徴を有するほか、大山信仰に代表される歴史・文化的背景についても共通項を持っています。『大山隠岐国立公園(大山蒜山地域)公園計画書』では、同地域において登山、自然風景探勝、社寺参詣、キャンプ、ピクニック、スキー、エコツアー等が中心となってきたことを踏まえ、「自然・歴史・文化を感じることができる、地域内での一体的かつ相互に関連性のある利用」を進めることとされています。

3.民間提案公募の目的

本件民間提案公募(以下、本公募)は、大山蒜山地域における利用の高付加価値化に向けた取組の効果を高めることを目的として実施します。以下の項目について民間事業者の皆様から広く意見・提案を求め、その知見を基本構想(案)に取り入れることにより、地域としての強みや課題の整理、高付加価値化を推進するにあたっての方向性、将来における事業展開の実現可能性の向上等をはかることを企図しています。
・基本構想(骨子案)への意見・提案等
・大山蒜山地域における事業やサービス等のアイデア
・大山蒜山地域で持続可能な観光を推進する上での課題や、今後の展開に係る意見・提案等

4.公募概要

1)対象者

大山蒜山地域の高付加価値化に向けた事業への参画に関心を有し、基本構想(案)に対する意見・提案のある法人または法人グループを、本公募の対象とします。ただし、以下のいずれかに該当する場合は対象としません。
・会社更生法(平成14年法律第154号)又は民事再生法(平成11年法律第225号)に基づく更生・再生手続き中の者
・暴力団による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2第2項に規定する暴力団の関係者又は暴力団の関係者と密接な関係を有する者

2)公募期間

2024年02月19日(月)- 03月04日(月)

4)提案の作成・提出方法

・本公募の記入様式に提案内容を記入し、公募期間末日の17:00までに提出して下さい。
・提案の公募は、記入様式に記載のある項目1から3について行いますが、3項目のうち一部のみに関わる提案を行っていただくことも可能です。
・提案上の必要に応じて、記入様式以外の資料を提出することを認めます。記入様式内の注記を参照の上、資料を添付して下さい。
・提出物一式はすべてPDF形式に出力の上、事務局メールアドレス宛に電子メールへの添付にて送付し、送付した旨を別途電話にてご連絡下さい。PDF形式での提出、または電子媒体での提出によりがたい場合は、提出前に事務局へその旨をご連絡下さい。

5)説明会の実施

本公募の趣旨や内容等に係る説明会を、下記概要の通り実施します。
・実施日時:2024年02月22日(木)10:30 - 11:30
・開催方法:対面およびオンライン会議(併催)
・内容:事業説明、質疑
・対面会場:米子コンベンションセンター(BIG SHIP)第3会議室(鳥取県米子市末広町294)
・オンライン:Webex
https://japantravelbureaufoundation-130.my.webex.com/japantravelbureaufoundation-130.my/j.php?MTID=mb66c17e9cd9314577f35c843438401bf
※提案の提出にあたり、説明会への参加は必須ではありません。
※質疑応答があった場合、その内容は発言者が特定されない形式で公開させて頂く場合があります。

6)その他留意事項等

・提出を頂いた様式および付属資料等については、返却いたしません。
・提案の提出、および説明会への参加に係る費用は、参加者の負担とします。旅費、交通費、日当等の支給は行いません。
・ご提案頂いた内容は、事務局が環境省との協議を踏まえ、提案主体である法人等の名称を記載しない形で、基本構想(案)に反映させて頂きます。ご提案内容の全部が必ずしも基本構想(案)に反映されるとは限らないこと、また基本構想(案)への反映にあたり表現や記載方の一部に変更が生じる可能性があることについて、予めご了承ください。
・ご提案頂いた内容について、提案主体である法人等は、将来における実施や履行の義務を負いません。また本公募に対する提案実績は、今後の環境省事業の展開における優位性を保証するものではありません。
・ご提案頂いた内容の一部または全部について、提案主体である法人等が、本公募以外の事業等に使用することを妨げません。
・ご提案を頂いた内容について、提出後に事務局から問合せを行う場合があります。
・本公募に係る情報や資料等を、事務局の許諾なく第三者へ提供すること、一般に公開すること(転載による二次的な公開、配布、販売等を含む)、加工や改変を行うことを禁じます。

7)情報管理に係る対応

・本公募の実施に係る事務は、環境省から業務を受託した(公財)日本交通公社が行います。
・ご提案頂いた内容は、基本構想(案)の検討に係る業務の実施、ならびに同業務の報告書の作成にのみ用い、業務終了後は適切に管理・廃棄いたします。
・公募の過程で事務局が取得した個人情報については、(公財)日本交通公社の個人情報保護方針(https://www.jtb.or.jp/privacy-policy/)に基づき、適切に管理いたします。
・公募説明会に参加した法人等の情報、および提案内容の全部は、本業務の報告書に記載し事業主体である環境省に提出します。報告書は、環境省が法に基づく開示請求を受けた場合を除いて、一般には公開されません。

5.連絡先

1)民間提案公募に係る問合せ・提出先

大山隠岐国立公園 利用の高付加価値化に向けた基本構想 検討事務局
公益財団法人日本交通公社(環境省業務 請負事業者)
担当: 那須、後藤伸一、小川、日下部
TEL: 03-5770-8360 / Mail: DHM_kousou@jtb.or.jp