報道発表資料
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山口県防府市内でのツマアカスズメバチ侵入状況等緊急調査(3月期)の結果(速報)
昨年11月18日に本州で初めて、山口県防府市において特定外来生物ツマアカスズメバチが発見されました。昨年11~12月に実施した秋期調査に続いて、3月3日から春期の侵入状況について調査を実施しましたが、新たなツマアカスズメバチの発見がなかったことをお知らせします。 昨年11月に発見されたツマアカスズメバチは、働きバチではなく、成虫のオス及び繁殖可能なメスでした。既に複数の新女王が、巣から離れて越冬した可能性があったことから、活動を低下させる冬期を避けて、活動を再開する春期に関係機関と連携しながら再度調査を実施したものです。 今回の調査でも新たな個体は発見されませんでしたが、令和2年度も引き続き防府市内において分布調査を実施する予定です。
1. 調査背景
本種の定着・拡散を防ぐには、侵入初期の対策が極めて重要となります。そのため、環境省では昨年11月~12月に個体が捕獲された山口県防府市において、ツマアカスズメバチ侵入状況等緊急調査を実施しました。
2. 調査結果
本年3月3日から3月15日にかけて、個体発見地点を中心とした半径8km程度の範囲において、271個のトラップを約10日間設置し、スズメバチ類を誘引捕獲した結果、ツマアカスズメバチの捕獲はありませんでした。
なお、並行してトラップ設置地点周辺において、肉眼による個体の探索を行いましたが、発見されませんでした。
3. 今後の調査予定
今回の春の緊急調査では新たな個体は捕獲されませんでしたが、生息の可能性を否定せず、トラップを用いた分布調査や巣の探索調査を令和2年度も引き続き実施する予定です。
(参考)調査の詳細情報
トラップを用いたツマアカスズメバチの分布調査
市 名 |
設置日 |
回収日 |
設置個数 |
結果 |
防府市 |
3/3~3/5 |
3/13~3/15 |
271個 |
確認なし |
探索調査
市 名 |
探索日 |
捜索範囲 |
捜索場所 |
結果 |
防府市 |
3/3~3/15 |
個体発見地点から半径8㎞以内の海岸線からの地形を考慮した範囲 |
公園、緑地や樹林地等の開花植物やツマアカスズメバチの餌となる昆虫類が集まる場所 |
確認なし |
- ■ 問い合わせ先
- 令和2年3月17日(火)
中国四国地方環境事務所 野生生物課
直通 086-223-1561
課長 阿部 愼太郎
課長補佐 深田 富士雄
外来防除専門官 兵 教弘