報道発表資料
- 報道発表
「大山隠岐国立公園ステップアッププログラム2020」の改訂について
環境省では、昨年3月30日に政府がとりまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき、日本の国立公園を世界最高水準の「ナショナルパーク」としてブランド化を図ることを目標に、「国立公園満喫プロジェクト」を実施しており、先行的・集中的に取り組む全国8カ所の国立公園の1つとして大山隠岐国立公園が選定されています。
国立公園満喫プロジェクトの更なる推進に向けてプロジェクト全体の中間評価が行われたことを受け、本年12月25日に開催された平成30年度第1回大山隠岐国立公園満喫プロジェクト地域協議会において、中間評価を踏まえた対応に関する追記や個別取組の修正を含む「ステップアッププログラム2020」の改訂について了承されましたので、その内容についてお知らせします。
1.改訂理由
国立公園満喫プロジェクトの開始から平成30年で3年目となることから、平成29年度末に、大山隠岐国立公園を対象に、利用者数等の指標による評価やプログラムに位置付けられた個別取組の進捗状況等の評価を行い、中間評価としてとりまとめた。また、各公園における評価を踏まえ、国立公園満喫プロジェクト有識者会議において本年7月から9月にかけてプロジェクト全体の中間評価と今後の進め方の整理が行われた。大山隠岐国立公園における中間評価では、各地で外国人利用者数が増加し、個別取組の多くが実施されていることが確認されるなど、着実なプロジェクトの進展が確認された一方、訪問者調査の結果から、交通アクセス、外国語対応、情報発信等に課題があることが判明した。
以上を踏まえ、国立公園満喫プロジェクトを更に推進するため、中間評価及び今後の進め方を踏まえ、「ステップアッププログラム2020」の改訂を行った。
改訂内容については、本年11月5日に開催された大山蒜山三徳山地域部会及び12月19日に開催された島根県地域部会で検討・了承された後、12月25日に開催された平成30年度第1回大山隠岐国立公園満喫プロジェクト地域協議会において了承された。
(参考) 国立公園満喫プロジェクト中間評価結果 https://www.env.go.jp/press/105798.html
国立公園満喫プロジェクトの今後の進め方 https://www.env.go.jp/press/105881.html
2.見直しの概要
大山隠岐国立公園については、国立公園満喫プロジェクト有識者会議において基本的な視点とした重視された「広域的な視点で考える」、「利用者目線から現場を改善する」及び「サステイナビリティの視点を取り入れる」の3点がすでにステップアッププログラムに盛り込まれていることを踏まえ、
① 大山隠岐国立公園における中間評価の結果と今後の方向性について、プログラムの「コンセプトと取組の方向性」に追記するとともに、
② 個別取組に関する実施済事項の整理、実施検討状況にあわせた修正(現行のプログラムにない事項の追記を含む)及び目標年までの達成に向けて力を入れる重点事項の整理を行った。
その結果、平成30年度末の中間評価時点以降、39個の個別取組が検討段階から実施段階に移行し、累計で54個の個別取組が終了したことが確認された。また、61個の取組が目標年までの達成に力を入れる重点事項として特定された。さらに、プログラムに記載されていなかったソフト事業等について新たに24個の取組が追記された。