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 ○ 活動のフィールドは…

 瀬戸内海国立公園は我が国最初の国立公園のうちの一つで、内海の穏やかな海に浮かぶ数多くの島々が、朝な夕なに和の心の琴線に触れるしっとりとした美しさを見せてくれるところです。
 宮島は、そんな瀬戸内海国立公園の西部、広島県と山口県との県境近くに位置しています。日本三景の「安芸の宮島」はあまりにも有名で、平安末期に建立された海に浮かぶ厳島神社は往時の平家の栄華を今に伝えています。
 また、平成8年に厳島神社とともに世界遺産に登録された彌山原始林では、モミ-ミミズバイ林というここでしか見ることのできない独特の植生を目の当たりにすることができます。
 宮島は本土からフェリーでわずか10分。
 年間数百万人も訪れる観光客のみなさんは、厳島神社や包ヶ浦海水浴場など島の北部のほんのわずかな地域にしか足を運びません。しかし宮島は意外に大きな島で、その地域を一歩はずれると民家はなく、それどころか島を一周する道路すらありません。島の南半分に行くためには山越えをするか船をチャーターするしかないのです。本土とこんなに近いにもかかわらずこの不便さ。これはとりもなおさず豊かな自然が今なお多く残されているということです。
 私たち宮島パークボランティアは、こんな素晴らしい自然公園をフィールドとして活動しているのです。
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