ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2011年4月

10件の記事があります。

2011年04月28日滑床山開き式典と記念講演

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

ゴールデンウィークを目前に控え、これからシーズンを迎える滑床渓谷は探勝者が増えていきます。
その前に、探勝者の安全と観光振興を祈願し滑床山開き式典が行われます。
今年は4月26日に行われ、宮司さんや報道陣、来賓等々合わせて総勢約70名が出席。

祝詞奏上や玉串奉奠、目黒緑の少年隊による渓魚放流などの神事が滞りなく行われました。




その後、松野町長を始めとし、愛媛南予地方局長、愛媛森林管理署長、宇和島市長の挨拶が続き、自然保護官も国立公園としての滑床渓谷について挨拶をしました。

保護官あいさつ

また、滑床渓谷にある森の国ホテルは、オープンから20周年を迎え、それを記念した式典がホテル内で開催されました。
リクルートのじゃらんリサーチセンターのセンター長による「観光マーケット最新動向と観光地が今すぐ始められること」という題目での講演会です。

20周年記念講演

調査されている各都道府県データを元に分析をされており、全国や四国、各県との比較など興味深い内容ばかり。
2010年最新の愛媛と高知のご当地データ資料もありました。

観光に対する懸案事項や売りなどは県民性や土地柄などで大きく変わります。
どこを強みにし、どこを強化していかなければならないかのヒントがこの講演会の中に隠れているような気がしました。

ゼロをプラスに、またマイナスと思われるところをプラスに変えられるような原石は各地にたくさんあるはず。
それらを発掘してご当地愛でピカピカに磨き上げていきたいですね。


冬に雪が多く今年は遅めの春となりましたが、この日は晴れて青空が広がり、暖かく穏やかな日でした。

芽吹きの滑床渓谷

春を感じさせてくれる芽吹きや様々な花、オタマジャクシやカナヘビなどの生きものも活動開始です。

足下に春の訪れ

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2011年04月27日大山登山者カウンター始動!

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

冬期撤去していた大山の登山者カウンターですが、
ゴールデンウィークを前に今年度も設置してきました!

大山では夏山登山道、行者登山道の2箇所にカウンターを設置しているのですが
まず、大山登山をするほとんどの方が使用する夏山登山道に設置に行きました。


◎夏山登山道には、まだ雪が残っている箇所があります。

◎現地に着き早速設置開始。
ちょうど設置箇所には雪がありませんでした。

◎約1時間程度で設置完了です。

さて、次は行者登山道に、ということで
設置箇所に行ってみると・・・

◎この標識が、(去年、6月の設置時の写真です)

◎こんな状態でした。(4月27日現在)

行者登山道は多いところで、まだ1.5mくらい積もっていました。
さすがに、この雪を掘って設置するのは無理・・・
ということで、今回は夏山登山道のみの設置となりました。
大山へ登山に来られるみなさま、ご協力よろしくお願いします。


◎今回、マンサクの花を2種類見ることができました。
通常、大山ではマンサクは3月中旬~4月初旬の花です。

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2011年04月26日大山に咲く花《初春》&観察会のお知らせ

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

今年、大山では例年より花の開花が最大2週間程度遅いと言われています。
が、寒さにも負けずにきれいな花を見せてくれたものもあります。


◎ユキワリイチゲ

◎ミスミソウ

◎キブシ

◎サンインシロカネソウ

◎ダンコウバイ

春がくるのはもうちょっと先かな、と思っていましたが
大山にも着実に春が来ています。

米子事務所では5月2日に奥大山鏡ヶ成で観察会を行います。
鏡ヶ成にはまだ雪が残っていますが、
2日には雪の下から顔を出したばかりのイワナシやカタクリを見ることができそうです。
みなさんぜひご参加下さい!
くわしくはこちら↓↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/to_2011/0419a.html


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2011年04月20日大山春の一斉清掃

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

毎年4月の第3日曜日には、大山の春の一斉清掃が行われています。
今年も17日に大山寺、桝水原、鏡ヶ成、奥大山などで一斉に行われました。
68回目となる今回は、全会場合わせて約700人の参加がありました。
いつもは、大山寺の一斉清掃に参加している米子事務所ですが、
今回は一般参加者が少ない地域に、ということで
奥大山会場の一斉清掃に参加してきました。


◎この日の鍵掛峠もたくさん人が来ていました!県外車が多いです。

奥大山会場の担当は
大山一の展望地である鍵掛峠から、奥大山スキー場までの区間です。
車だと約5分でたどり着く道のりですが、ゴミを拾いながら歩くと約2時間かかりました!
意外と距離がありびっくりです。


◎ゴミを拾いつつ環状道路を歩きます。
 煙草の吸い殻やお菓子の包みなどが多かったです。

今回の一斉清掃で回収されたゴミは、活動全体で367袋、1100㎏も集まりました。
今年は珍しく雪の残る中での清掃活動でしたが
大山も恒例の一斉清掃が終わり、いよいよみなさんを迎える準備ができました。


◎大山寺会場の様子

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2011年04月18日3年ぶり。黒い船上山

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

船上山は大山山系の東に位置し、
垂直に切り立った通称・屏風岩と呼ばれる岩壁が特徴の山です。
この船上山で、先週14日に3年ぶりとなる山焼きが行われました。
山焼きは主に草原景観の保全、害虫駆除などを目的として行われています。
船上山は大山山系の中でも草本植物の宝庫といわれているのですが、
それは草原環境が維持されることによって
背の低い草本植物にも日の光が届き、たくさんの植物が生育できるためです。


◎山焼き開始。
3年の間に増えたササが、バチバチと大きな音を響かせながら燃えていきました。


◎山焼きの遠景
山全体から煙がもくもくと上がっていました。
見物に訪れていた人もたくさんいました。


◎約5時間後、山焼きが無事終わりました。
真っ黒になった斜面が印象的。

かつて牛馬のための草刈地、茅葺き屋根の材料の採取地として
各地で草原環境が維持されてきました。
しかし現在では草原はその役割を終え、手間や危険が伴う山焼きを行う地域は減少し、多くの草原は雑木林へと遷移しています。
森林になった方が環境にはいいんじゃないの?という人もいますが
森林には森林の、そして草原には草原の生きものがいて
それぞれが豊かな生態系を作っています。
山焼きを行い、草原環境を維持することも大切なことです。

3年ぶりに真っ黒になった船上山を、ぜひ見に来て下さいね。

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2011年04月18日カキ筏と漂着ゴミの関係  

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

新年度を迎え、早いもので4月中旬となりました。
2週間余り楽しめた桜も今日の雨で散ってしまいそうです。

さて、広島事務所の新年度最初の行事は
宮島パークボランティア(PV)総会とこなきり海岸清掃です!
桜満開!快晴!ともあって、4月9日観光客で賑わう宮島で行われました。
初夏になれば、ハマゴウが青い花を咲かせるとてもきれいな海岸なのですが、
1年経つと流木のほか、カキ筏用の発泡スチロールやパイプなどが多く流れ着いてきます。

[こなきり海岸の漂着ゴミ]


会員の皆さんで約2時間清掃した後、きれいな海岸に戻りました。
広島地域では漂着ゴミのトップに躍り出るカキ筏用の発泡スチロールやパイプ、
これって石油製品のない時代はどうやって養殖してたんでしょうか?
色んな所で海岸清掃を行う中そんな疑問をずっと持っていましたが、
PV会員の方に聞いたところ、
「カキ筏はこの数十年の話」と伺いました。

こなきり海岸でも見られますが
浅瀬にあるカキ棚ではまずホタテの殻にカキの幼生を付着させ、
少し大きくなったカキを沖のカキ筏につるし大きく育てます。
瀬戸内海の至る所で見られるカキ筏は
昔から当然あるものだと思っていましたが、
実は瀬戸内海でカキ筏が誕生したのは戦後なのです!!!!
みなさん、知っていましたか??

[こなきり海岸]

[浅瀬で幼生を育てるカキ棚]

戦前は最後まで浅瀬のカキ棚で育てられていましたが、
軍事用地として広大な埋め立てが進み
カキ養殖をしていた干潟が失われてしまったようです。
苦渋の決断の中で生まれた養殖方法がカキ筏だったようです。

「漁協の方にもゴミを拾ってほしい」
「海にゴミを捨てないでほしい」
清掃作業をされる方々からは当然こんな声を耳にします。
前回の日記でも「海にゴミを捨てる」行為以外でも様々なかたちで
ゴミは海に流れ出ている経緯をお伝えしましたが、
カキの漁業用具は数十年前の歴史的背景にまでさかのぼり、
今の私たちの生活や生き物たちにまで影響を及ぼしていることに驚きました。
ゴミを捨てない自分に一見関係なさそうな漂着ゴミですが、
カキを食べている以上無関係ではないですよね!?
漂着ゴミを見つけたら、
そんな背景も思い出していただければと思います。


[今回は全部で25袋回収しました]

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2011年04月15日鳥の標識調査

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和


松江は今満開の桜の季節を迎えています。ぽかぽか陽気に「こんな陽気のままならなあ」と思う私です。

環境省では野鳥を捕獲して足環等を着けて離す、標識調査(バンディング)を専門機関への委託によりおこなっています。
これは渡り鳥などの行動生態を把握するための調査です。
日本に飛んでくる渡り鳥がいつ頃来て、いつ頃去り、どこから来て、どこで、いつ繁殖しているのかなど。
そう言った事は知られているものだろうと思っていましたが、やはり調査しないとわからない事が沢山あるのですね。
そのような生態を把握することが野鳥の保護対策を立てるためにも必要になります。


1羽1羽データを記録する事の積み重ねによって解明されていくことがあります

今回私はこの標識調査の現場にお邪魔してきました。
その調査を現場でおこなってくださっているのが、ボランティアの調査員(バンダー)の方々です。
私は8時ごろ現場に行きましたが、調査は早朝暗いうちから始め夕方までおこなうそうです。
これを1ヶ月ほど毎日続けます。

捕獲した鳥は幾つかデータを記録します。
そして刻印の入った足環を取り付けます。
これが他の地域、他の国で見つかることによってその行動生態がわかってくると言うわけです。
もちろんここで捕獲された鳥に足環が付いれば、その刻印によってどこでいつ離された鳥であるかがわかります。
世界各国の協力によってこの調査がおこなわれているのです。


ありがとう さあお行き

この調査により研究成果が見えてくるまでには時間がかかります。
この日お伺いした調査員の方はもう20年もおこなっていらっしゃるスペシャリスト。
このような地道な調査の積み重ねにより、今までわからなかった渡り鳥たちの行動が少しづつわかってきたとの事です。

この日は20年間おこなっているスペシャリストが初めてと言うハギマシコと言う鳥が捕獲されました。
紅色を含んだ美しい鳥です。
私はなんとラッキーだったことでしょう。
この様な場合は写真を撮り、各部位などを計測し詳しくデータを取り離します。


これがハギマシコ 
写真などでデータを残すことにより貴重な記録となります

こんなに野鳥たちを間近に見る事は私にとってなかなかない貴重な体験でした。
間近に観察し、寸法などを測ることにより、双眼鏡を覗いての観察ではわからない事が見えたりわかったりと言った成果もあるそうです。

この調査員になるには鳥への専門性が必要なのはもちろん、捕獲のやり方鳥の扱い方なども指導を受け習得しなければおこなえません。
そのようにして資格を取り、ボランティアで早朝から調査してくださっているのです。
三度の飯より鳥が好き、でないとなかなかやれる事ではありません。
調査している最中にも鳥達への愛情を感じました。

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2011年04月13日足摺岬リニューアル

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

すでに夏が始まりつつあるような紫外線の強さを感じる土佐清水です。
足摺岬周辺では、ウバメガシの花が満開です。

足摺岬周辺はウバメガシの花が満開

紹介が遅くなりましたが、
足摺岬の歩道や園地がリニューアルしています。

目立つものをいくつか紹介。
1つめ。
天狗の鼻にあったあずまやが一新しました。
以前のものは、老朽化が進み、コンクリート製の擬木の柱は風化しつつあり、柱の中の鉄筋がむき出しになったりしていました。

写真上:以前の老朽化したあずまや
写真下:現在リニューアルしたあずまや

それを撤去し、高知県産杉材を使った木製のあずまやに一新。
足摺岬を眺めながら、ここでお弁当を広げてもよいかもしれません。

また、現在の擬木製の手すりの外側に見えていた昔の手すりの残骸や、現在使われなくなった水場も撤去。
全体的にすっきりとした天狗の鼻の休憩所になりました。

2つめ。
鳩山一郎氏直筆の石碑のある広場にも、あずまやがありました。
これも老朽化により撤去され、今はベンチが設置してあります。

撤去された四阿の変わりに木製ベンチ
ひなたぼっこに良さそうです

そして、3つめ。
夜になると真っ暗な足摺岬先端部の道路は、懐中電灯なしでは出歩くことが難しい状態でした。
周辺に宿泊している方々に夕方も散歩してもらいたいという思いから、道路脇の歩道沿いに足元を照らす石明かりが設置されました。

歩道沿いに点々と並ぶ石明かり


足摺岬の夜の様子は、また別の機会に紹介したいと思います。

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2011年04月07日春が来て

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

いよいよ4月。新年度ですね。
米子にも、桜が咲きつつあります。

さて、4月になると大山では冬期閉鎖されていた
大山環状道路や大山スカイラインが規制解除になります。
今年はというと1月初めの大雪のせいか、
まだ一部閉鎖されている区間もありますが、徐々に除雪が進んでいます。
大山一の展望所である鍵掛峠は
伯耆町桝水原からの道路はまだ閉鎖中ですが、江府町御机からは除雪が終わり
規制が解除になりました。


4月5日の鍵掛峠。
カメラを持った人たちがたくさん訪れていました。


弥山頂上につながる斜面に、きれいなシュプールが残っているのがみえました。
この日、登山された方でしょうか。


鍵掛峠から桝水原につながる道はまだ冬期閉鎖中です。

鍵掛峠から、大山を見ていると
遠く、麓のブナ林の方からガガガ、ゴゴゴという除雪の音が。
伯耆町方面の環状道路も近いうちに規制解除になりそうです。

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2011年04月04日今年度も登山者カウンター設置しました

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

つい先日まで冬の様な寒い日もあったのですが、松江は桜の花が開き始めました。
新年度がスタートしましたね。
それに間に合わせようと先日登山者カウンターを設置してきました。
これは以前日記にとりあげた事がありますが、国立公園を訪れる登山者数をセンサーでカウントする測定機です。
松江事務所では三瓶山の登山道2箇所に取り付けています。
冬季は雪の為に撤去していました。それを取り付けに行ってきたのです。


北側の姫逃池登山口にも設置しました
林の中には麓でもまだ雪が残っています
登られる方はお気を付けください

測定機はセンサーで人が通過したのを検知します。
検知には測定距離などに条件があり、設置する所と位置が限られます。
巻き尺で計りながら取り付け位置を決めます。

支柱を建てる為にスコップで地面を掘ろうとしたのですが、「カチーン」、石に当たって歯が立たちません。
カチン・カチンと石に当たりながらも掘っていくのですが、どうもコレは石ころでなく岩の様です。
その周りも石がゴロゴロ隠れていますからこれを掘り起こすのは大変です。
30分も掘っているのですが、さっぱり進みません。こんな調子じゃ仕事が終わらない…。
でも取り付ける位置は限られているし、どこを掘ろうが石ゴロゴロには変わりはない。
「この岩をどかせさえすれば・・・。」必死になって掘り起こそうとしたのですが、 ボキン!・・・スコップが折れてしまいました。
「ハァ~、どうしよう・・・。」心も折れてしまいそうになりました。


一面ススキの草原なのですが、土は黒々として肥えているように見えます
一見ほとんど土に見えるのですが、どうしてどうして、石ころの間に土があると言った感じの地面
泣かされました

しょうがないので探り棒と呼ばれる鉄の杭を地面に突き立て、金槌で打ち込む事だけで穴を掘る事にしました。
やはり何処に打ち込んでも石にはばまれます。
しかし何度目か打ち込んだ所で地面に入って行きました。
振り上げた金槌が杭の頭にジャストミートせず空振りします。それでも振り上げます。
ある程度打ち込んだら探り棒をグイグイゆすって全身で引き抜き、また打ち込む。それを繰り返します。
そうして深く穴を開ける事が出来ました。
そして今度は探り棒を抜いて支柱を打ち込みます。
今度はカケヤを使って打ち込みます。
打ち込んでいくとだんだん斜めになっていきます。それを抑えつつカケヤを振り上げ打ち込んでいきます。
こうしてやっと基礎の支柱が立ちました。
そしてその後機器のセッティングにも苦心しながら、なんとか完成。
おかげで翌日肩や腕が痛かったです。


苦労して建った私の力作(涙)
この写真ではわかりにくいですが、三瓶山はまだ白く見えました

そんなこんなで西側の西ノ原と北側の姫逃池の登山道に設置しました。
今年度も登山者カウンター並びに私共々どうぞよろしくお願いします。

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