中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、大山隠岐、足摺宇和海国立公園があります。
先週ミヤジマトンボの現地研修会に同行し、
前回と同様、もっとも生息状況の安定している湿地へ行ってきました。
前回全く見つけられなかった私でもあちこちに発見できるほど
たくさんの成虫が見られました。
まだ羽化シーズンは終わっておらず、
羽化殻や羽化直後の成虫も見られましたが、
飛んでいるトンボの多くは成熟したオスでした。
もちろんメスも羽化しているのですが、
この日は曇り空。
ミヤジマトンボは晴れた日に生殖行為が盛んに行われるらしく、
この日はオスも縄張りを張っておらず、
メスは茂みに隠れているようでした。
成熟したオスを見てみると、
一ヶ月前とは打って変わってシオカラ色に大変身!
尾も胴も眼まで真っ青に。
さらに成熟したものは身体からふさふさと毛が生えていました。
中には尾は青色、胴は黄色で眼は茶色といった
半人前のトンボもいました。
飛び方も半人前。
やっぱり成熟したトンボの方がスイスイ飛べるんですね。
水路が少し塞がりかけていたので、
研修会に併せて水路の復旧作業も行いました。
ここ1、2年台風がきていませんが、
また台風で湿地に土砂があがったり、
水路が閉鎖されたりしてはミヤジマトンボにとっては一大事。
(そして、私たちの土砂除け作業もたいへん・・)
今年もどうか大きな台風がきませんように!
半人前。尾から徐々に青くなるんですね。
成熟♂。眼まで真っ青。毛もふっさふさ!
上:ハクセンシオマネキ
右手大と左手大。左手大は珍しいような?
下:多分スナモグリ?誰か知ってたら教えてください。
円らな瞳がキュート☆