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中国四国地方環境事務所>TOPICS>2008年度
【地区便り】大久野島ビジターセンター便り vol.31
2008.06.02 広島事務所
植物たちの葉もすっかりと大きくなり、木陰が気持ちよい季節となりましたね。ビジターセンター横の大きなアメリカスズカケノキの葉もだいぶ大きくなり、木陰がひろくなってきました。気候の良いこの時期、外でのんびりとしていると、大久野島ではウサギをはじめとした色々な生き物の活動の様子を見ることが出来ますよ。
今回は、大久野島で出会った生き物たちの様子をみなさんにご紹介致します。
大久野島の生き物たち
【面白い顔をしていますね】
【足をあげてかたまってしまいました】
【シロコブゾウムシ】
ビジターセンター周辺でよく見かけます。シロコブゾウムシは、マメ科の植物の木を食べるそうです。ビジターセンターの裏口付近には、藤棚があるので、きっと集まってくるのでしょうね。
じっくり観察しようとさわって見ると、足をあげて動かなくなってしまいました。ゾウムシの仲間は、危険を察知すると身をかためて地上に落ちる習性があるためで、約3分もの間、ピクリとも動きませんでした。
【どんな壁でもはりつけます】
【指先には爪も生えています】
【ヤモリ】
ビジターセンターの玄関スロープの手すりにいました。手すりとよく似た色で、まるでかくれ身の術を使った忍者のようでした。まわりの明るさに合わせて、色を濃くしたり、薄くしたり出来るそうです。
裏から観察してみると、足の指が平たくて、スジがたくさんありました。このスジ(指下板)には細かい毛がたくさん生えていて、その毛の先の1つ1つには吸盤がついています。
手すりから壁をスイスイと歩いて移動して、つかまえるのに苦労しました。(観察した後は、元の場所へ戻しました)
【3匹が寄り添っています】
【赤紫色の汁を出す様子】
【アメフラシ】
潮がよくひいた日に、ヒジキの間にアメフラシを発見しました。よくよく見ると、なんと3匹が寄り添っていました。
アメフラシは春に産卵するそうで、この時期の浜辺ではよく見かけることが出来ます。そうめんのような細長い形をした黄色い卵(卵のう)を産んでいましたよ。
2匹をつかまえ、皆さんに観察していただきました。中には、アメフラシを初めて知った方もいて、さわった感触や赤紫色の汁に驚いていました。(観察した後は、元の場所へ戻しました)
展示のお知らせ
大久野島ビジターセンターでは、「大久野島のウサギ写真展」を館内のレクチャールーム内で行っています。
大久野島のウサギ達は、1971年に小学校で飼いきれなくなった8羽のウサギを放したのがきっかけと言われています。現在250羽近くのアナウサギ(別名:カイウサギ)が島内全域で野生化して暮らしています。
島のウサギ達は、自然の中でのんびりと穏やかに暮らしているように見えますが、カラスやヘビなどの天敵に襲われることもあり、自然の厳しい環境の中で生きぬいています。
今回の写真展を通じて、捨てられた動物たちがおかれる環境を学んでいただき、“動物愛護について”考えていただきたいと思います。
平成20年7月29日(火)までで行っていますので、是非足を運んでみてください。
【ウサギ生息マップ】
【坂口さん写真 展示風景】
【岡野さん写真 展示風景】
【中村さん写真 展示風景】
- 期間
- 平成 20年 5月24日(土) ~ 7月29日(火)
- 場所
- 大久野島ビジターセンター内レクチャールーム
(松本さん作品は、6月7日より休暇村内にて展示) - 協力
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有森 聖子 さん
岡野 裕一 さん
坂口 清秀 さん
中村 隆之 , 麿矢 さん
松本 典子 さん
和田 有示 さん - 展示物
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・大久野島のウサギ写真
・大久野島のウサギ生息マップ
・動物愛護に関するパンフレット など
6月は環境月間です
大久野島ビジターセンターでは、6月の環境月間に合わせて環境問題に関するパネル展示を
館内で行っています。今回は、「地球温暖化とは何か」を学んでいただき、地球温暖化を身近な
問題として考えていただきたいと思います。
みなさんの生活のちょっとした行動が、地球温暖化を防止する1つの力につながります。1人1
人の力はほんの少しですが、力を合わせて、地球温暖化をくいとめましょう!
【地球温暖化とは何かについてのパネル】
大久野島ビジターセンター便り vol.31 H20.6.2 発行
発行・編集:大久野島ビジターセンター
〒729-2311 広島県竹原市忠海町大久野島
電話・FAX:(0846)26-0100
開館:9:00~16:00 休館日:水曜日(1-2 月は水・木)
お問い合わせなどはこちらまで 担当:馬場