高松

【五色台体験教室】森の宝探し「変形菌(粘菌)入門講座」

2022年09月01日
瀬戸内海国立公園 辻優子
AR日記をごらんの皆様こんにちは
今日は、6月25日に五色台ビジターセンターで行われた「変形菌(粘菌)入門講座」の様子をご紹介します。

今回の講師は和歌山県立自然博物館学芸員である川上新一(かわかみ しんいち)先生です。先生は日本の変形菌研究の第一人者として日本中で観察会や講演会などを行っていらっしゃいます。

写真撮影用にマスクを取っていただいて、講座の資料映像やビジター職員が撮影した写真と一緒にパチリ!
川上先生の写真
川上新一先生
午前10時から12時までは、ビジターセンター内で座学です。
ユニークな生き物である変形菌を理解するために、変形菌や粘菌の定義から始まり、生活環、生態、自然界における役割などなどさまざまな角度から説明していただきました。
座学の様子
座学中
休憩時間は参加者が交流する時間にもなりました。ビジターセンターへのお土産として、ご自宅で採取し育てている変形菌や自身で作成した変形菌フュギュアをお持ちいただいた方もいらっしゃいました。
交流の写真
興味津々
午後からは、実際に変形菌を探しました。 探している様子は、こんな感じ。地面に近づいて落ち葉や朽ち木をよーく見ていきます。
探している人々
どこにいるかな?
「先生、これって変形菌ですか?」「うーん。どうでしょう?見てみましょう」変形菌はカビやキノコと紛らわしいのでルーペで先生に確認していただきます。 
ルーペで確認する川上先生
どれどれ、これは何かな?
先生に「そうです!これは珍しいものを見つけましたね」と言っていただけるとこの笑顔!まさに森の宝探しです。(変形菌は右手にお持ちの木の枝の上部、白いところがそうです)
喜ぶ参加者
見つけました!
「うわーかわいい!」とみんなで撮影会。
撮影会
森のアイドル発見!
変形菌はとても小さなもので、肉眼ではその美しさや繊細さを見ることが難しいです。ルーペやカメラの顕微鏡モードを利用して拡大して見るとその多様さや美しさに驚かされます。
変形菌
倒れた木の表面になにやらオレンジ色のものが見えます。
変形菌
左の写真を拡大すると見えてくる変形菌
最後のまとめとして、今日観察できた変形菌を、参加された皆さんからお聞きしホワイトボードに書き出すと、なんと16種!!! この日の前日に、下見として同じ場所を川上先生と曽根さん(センター職員)とで観察したときは5,6種だったそうなので、やはり大勢の目で観察するとより多くを見つけることができるのですね。
川上先生とホワイトボード
16種発見!
森の宝探しは、もちろん一人でもできますが、何人かで協力するとより楽しさが大きくなるようです。五色台ビジターセンターでは変形菌が見つかりやすい場所をご案内したり、種を特定するお手伝いをしたりしています。どうぞ、みなさま、ご家族やお友達を誘って宝探しに五色台までお越しください。
五色台VCのHPもご覧ください。