ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2011年10月

16件の記事があります。

2011年10月12日大山トイレマナーアップキャンペーン☆2011

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

4年前に鳥取県が主体となって始まった
大山のトイレマナーアップキャンペーンですが、
今年も9月11日にそのメインイベントである
山頂トイレの汚泥キャリーダウンが行われました!


◎朝、大山の博労座駐車場に続々と人が集まってきました。

◎登山道ではリュックや服に参加者ゼッケンをつけた人の列ができてました。

4回目となる今年は250人の参加者があり、
1人2リットルのボトルを担ぎ下ろし
全体で0.5トンの汚泥が担ぎ下ろされました。


◎山頂の様子。

◎山頂の避難小屋でボトルの受渡し。来年用の空のボトルを持って上がってもらい、汚泥の入ったボトルと山頂で交換。


◎ボトル回収場所の下山駐車場

10時過ぎ頃に一番速かった方が下山し、15時頃には下山のピーク!
ボトルの回収場も大混雑となりました。

たくさんの方々によって大山の自然は支えられているのだなぁと
実感した一日でした。

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2011年10月11日〔イベント・シンポジウム〕黒潮生物研究所開所10周年記念

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

お世話になっている関係機関の一つ、黒潮生物研究所。
(黒潮生物研究所 http://www.kuroshio.or.jp/)
その研究所が今年で開所10周年を迎えました。
記念イベントとして、10月8日に高知市内にて「黒潮生物研究所開所10周年記念イベント」が開催されました。

題して「歌おう!さわろう!海の生きもの」です。

“歌う生物学者”として有名な本川達雄氏(東京工業大学教授)と久保田信氏(京都大学准教授)がゲストでした。
本川先生の基調講演「海は生命(いのち)のゆりかご」では、ナマコやウニ、サンゴを例に、その生態から生きもの同士の関わりのお話。

左)本川達雄氏(東京工業大学教授)
右)久保田信氏(京都大学准教授)

途中途中に自作の生きものの歌がはさまれ楽しいひととき。
久保田先生も加わりお二方による「歌で知る生きものの世界」。
・サンゴのタンゴ(サンゴについての歌)
・2人は仲間(共生関係についての歌)
・地球の住民(動物門・40門をおぼえる歌)
・ベニクラゲ音頭(ベニクラゲは不老不死についての歌)
・・・他、数曲。

四国の海の生きものを語る

黒潮生物研究所所長の岩瀬氏は、「映像とトークで学ぶ四国の生き物たち」として四国の海の生きものの世界を紹介されました。
危険な生きものから、おいしい生きものまで様々。
とってもきれいな映像をもとに四国の海中を楽しむことができました。

また、講演会場の外では、パネルの展示やタッチングプール、顕微鏡で観察するコーナーがあったり、

海の生きもの観察コーナー

クラフトコーナー

サンゴの粉でとる手型色紙作りやサンゴの骨スタンプ、貝のフォトフレーム作りなどの工作コーナーがありました。
幼児から大人まで体験して学べる場となっていました。


また次の日は、場所を変え研究所のある地元大月町にて4人の研究所員による10年間の研究発表も行われました。それぞれの題材は、
●「サンゴの分布と産卵について」目崎拓真氏
●「移り変わる高知の海藻・藻場について」田中幸記氏
●「サンゴ種苗生産について」岩瀬文人氏
●「環境学習等の教育と保全について」中地シュウ氏
各自が研究されてきたものを地域一般の皆様にも知っていただくため、分かりやすくおもしろい発表でした。

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2011年10月07日〔高茂岬〕サシバの渡り

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

毎年、秋時期に猛禽類の一種であるサシバの渡りが見られる場所があります。
愛媛県愛南町の高茂岬を通過し、九州に抜けていく渡りルートがあるそうです。
(愛南町HP 高茂岬 http://www.town.ainan.ehime.jp/sight_spot/1_03_koumo.html )

それを確認すべく高茂岬へ。
しかし、空はなんだか霞んでいました。

高茂岬周辺

現地ではすでに幾人かが双眼鏡を覗き観察されていました。
調査されている日本野鳥の会愛媛支部の方々を講師に、愛南町の公民館主催で小学生対象の観察会が行われていました。
話を伺ってみると、前日は千羽を超すほどのサシバがカウントされたとのこと。
今シーズンの合計としては約3千羽が確認されているようです。
私たちがたどりついたときには、ちらほらと飛んでいる程度。
双眼鏡で覗いてもゴマ粒ほどにしか見えず。
目をこらしてよ~く見れば鳥の形をしています。
これを野鳥の会の皆様は「あれは○○、あっちは△△」など瞬時に見分けられるのだから「さすが!」の一言です。
この日、見られたのはサシバ・ハチクマ・ツミ・ハイタカ等々。
「もう少しはっきりと見たいなぁ。う~ん。。。」とあきらめていたときに低飛行をしてくれた数羽がいました。

何とかカメラに収めたものの望遠レンズでないカメラの限界、シルエットのみ

毎年、ピーク時期はまちまちのよう。
とはいえ、やはり朝一番の時間帯でないとなかなか見られないようです。
来シーズンにちゃんと見ようとするならば、夜明け前の事務所出発になりそうですね。

シルエットのみの報告では申し訳ないので…サシバの模様もちゃんと分かる写真を提供していただきました。
これがシルエットの正体です!

サシバ
楠木憲一氏(日本野鳥の会愛媛支部)撮影・提供


《猛禽類の渡り調査関連HPの紹介》
●日本野鳥の会愛媛支部HP 調査研究 http://ehime-wbsj.com/report/research/ 
●タカの渡り全国ネットワークHP  2011年秋期タカの渡り速報(愛媛県高茂岬・由良半島) http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet0.html

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2011年10月06日ニホントカゲの捕食

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

先日、極楽寺山に観察会の下見で行ったときのこと。
台風一過のよく晴れた日だったためか、
多くのニホントカゲが日向ぼっこに出ていました。
中でも体の大きなニホントカゲを発見。
ベンジョコオロギ(正式にはカマドウマ)が目の前を通ったかと思いきや、
パクッ!
その後は何ともきれいな捕食風景を見ることができたのでご紹介します。



まずはベンジョコオロギを弱らせ…


邪魔な手足をパクパク。


丸くなったところで


一気に丸飲み!









さらに落とした後ろ足も・・






残さずぺろり。



ただでさえ、大きな体のニホントカゲでしたが、
捕食後さらに一回り大きくなったような・・


きっとお腹いっぱいになったのでしょう。
なんだか満足そうな顔をしていました。


皆さん、一度は青いしっぽのきれいなトカゲを見たことがないでしょうか?
それは子どものニホントカゲです。
日本全国で見られるニホントカゲですが、
草原や石垣が少なくなった場所では数が減っているとか。
当たり前に見られる生き物がいつまでも当たり前に見られますように!

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2011年10月06日三瓶の森を救え!~三瓶山地区子どもパークレンジャー~

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

すっかり涼しくなりましたね。秋の虫の音も盛んに聞こえてくる今日この頃です。
さて秋晴れの週末、今年も自然が好きな子ども達が三瓶の麓に集まりました。
自然の中で体験活動する「三瓶山地区子どもパークレンジャー」が1泊2日でおこなわれました。
今年度1回目のテーマは「三瓶の森を守る活動をしよう」です。
近年三瓶山ではナラ枯れが発生して、急激にナラ類の木々を枯らしています。
それを我ら子どもパークレンジャーは学び、救おうと言うのです。

〈さあ、ワクワクの子どもパークレンジャーが始まったぞ!〉

「それでは野外に出てナラ枯れを見に行きましょう。」
リフトを使って三瓶山に登ります。今日は晴れ渡り、リフトも気持ちいいし眺めも最高です。
今回は森のエキスパート、森林管理署の方々に先生になっていただきました。
「皆はナラ枯れって聞いたことあるかな~?」。皆さんは「ナラ枯れ」ご存知ですか?
ナラ枯れとはナラなどの木々を枯らす「ナラ菌」を「カシノナガキクイムシ」と言う虫が媒介し、木に大量に入り込むことによって木が枯れてしまう現象です。場合によってはナラなどの森が軒並み枯れてしまう事もあります。今 日本各地に広まっている問題です。

〈森林管理署の方々の野外授業です
 ここからは室の内のナラ枯れの様子が見渡せます〉

「それではナラ枯れをそばまで行って見てみよう!」三瓶山の「室の内」に向かいます。室の内は三瓶の山々に囲まれた釜の様な場所。特別保護地区にも指定されている大切な森ですが、ナラ枯れの被害はここにも容赦ありません。
木の幹の低い部分には虫が開けた小さな穴がたくさん開いていて、そこから木くずがこぼされています。そして弱った木は葉が着いたまま枯れ葉になっています。

〈ほら、ここに木くずがこぼれているよ!〉

そして今度はナラ枯れの木を自分達で探してみます。
探しに室の内を下っているうちに、室の内の底にある室の内池までたどり着いてしまいました。



夜は天体観測をおこないました。この日は雲一つなく、済み切った夜空にはまさに満天の星がきらめいていました。

さて2日目はいよいよ本番、別の森を歩いてナラ枯れが起こり始めている木を見つけ、そしてそれを救う活動をおこないます。
ですが中々見つかりません。スタッフが下見した段階では何本かあったそうなのですが、そことは違った所を探してしまったので、なかなか探し当てられませんでした。
それでもようやくカシノナガキクイムシが入り込んでいる木を発見。
昨日森林管理署の方に教えていただいたナラ枯れ対策をおこないます。
対策方法はビニールを木の幹の下部から地面まで巻きつけて覆い、虫がこれ以上入り込めない様に、また虫が脱出も出来ないようにすると言うものです。これにより木が枯れずにすみ、周りの木々にも広がらないのです。
大人のスタッフの方々も協力しビニール巻き対作業開始です。

〈ナラ枯れ対策完成!〉

コツがわかってきたところでもう1本巻く事になりました。
今度は二股に分かれた木なので、さっきより難しいです。
ですが子ども達は要領を得たようで、皆で協力して上手に巻いて完成させてくれました。



今回はちょっと難しいテーマでしたが、子ども達はよく活動してくれました。
そして森林管理署の方やスタッフの皆さんありがとうございました。
子ども達はこんな機会がなければ、ナラ枯れを知ることも無かったのでしょう。
普段の生活ではあまり知ることのない問題を知るきっかけになったと思います。そしてその対策を自分達の手でおこなった事は、彼らにとってよい体験になったことでしょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三瓶山地区子どもパークレンジャー第2回目もあります!
2月18日(土)~19日(日) 1泊2日
参加お問い合わせは、子どもパークレンジャー三瓶山地区事務局(島根県立三瓶自然館サヒメル内)電話0854-86-0500まで
楽しい活動が待ってるよ!ぜひご応募ください。

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2011年10月03日ミヤジマトンボ現地調査

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

ご報告が遅くなりましたが、
国の絶滅危惧種ミヤジマトンボの保護管理連絡協議会(以下、協議会)では、
この度広島工業大学 上嶋教授(海洋環境学)と
広島大学 関名誉教授(植物学)が新メンバーに加わりました。
生息地に押し上げる海砂の対策等を検討するため、
協議会で生息地と元生息地山白浦の現地調査を行いました。

生息地は今年も大きな被害はありませんでしたが、
台風の影響により海砂で水路が多少埋まったため、
今回も人力で海砂の撤去作業を行いました。
ですが、度々船を渡して作業出来るわけではありません。
何とか年押し上げる海砂を減らせないか?
そこで上嶋先生より石や竹を利用した防止策などが提案されました。

[毎度おなじみ水路の整備作業]

そして今回は元生息地である山白浦へ。
山白浦は1936年に初めてミヤジマトンボが発見された場所です。
後に海水浴場として整備されたため湿地がなくなり、
現在トンボは生息していません。
多少なりともトンボが生息できる条件が残っているのでは?
そんな期待もありつつ訪れましたが、
水量も少なく湿地といえる場所はありませんでした。
一度失われた自然は簡単には戻せず、
そこに生息していた生きものならなおさらだと感じました。

[かつてミヤジマトンボが生息していた山白浦の様子]


9月中旬はトンボの終息時期です。
数頭の年老いたミヤジマトンボが姿を現し、この日も観察することができました。
今年は全ての生息地で安定した数のトンボが確認され、一安心。
これからトンボのヤゴは脱皮を繰り返し、
来年6月頃にはきっと元気な姿を見せてくれることでしょう。

[当日発見した熟成した♀]


ミヤジマトンボについて↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/05/472.html

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