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【地区便り】大久野島ビジターセンター便り Vol.11

2006.05.31 広島事務所

日差しがまぶしくなって、木々の緑が綺麗に見える季節ですね。セミの声も日ごとに多くなって、夏のにぎわいを感じてきました。暑いのが苦手な島のうさぎ達は、木陰に入って、こっそりと島の様子を伺っています。
海岸沿いの遊歩道を散策すると、夏の日差しに照らされた海がキラキラと輝いてとても綺麗に見えます。待ちに待った海開きももうすぐですね。
大久野島のエメラルドグリーンに輝く海を眺めながら、のんびりと散策されてみてはいかがですか?

7月の風景

アカテガニ写真1アカテガニ写真2

大久野島の遊歩道を一周していると、道端で出会いました。

“アカテガニ”というこの生き物は、普段は河口付近の土手などで暮らしています。メスは、大潮の満潮になると海にやってきて幼生(卵から孵化し、独立生活をするようになった子が、親と違う形をしている時のもの)を放します。幼生は、稚ガニになるまで海で暮らし、再び親と同じ場所に戻って生活するという習性を持っています。

大久野島では、一周コースの東部付近に多くいるようです。ガサガサと音がしたら、探してみてください。出会えるかもしれませんね!

お知らせ

大久野島ビジターセンターでは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧I類に選定されており「生きた化石」と呼ばれている“カブトガニ”を今年の夏の期間、間近で観察することができます。

この“カブトガニ”は、大久野島のある竹原市忠海町の沖合で、約20年ぶりに漁の網にかかり、夏の間ビジターセンターで預かることになりました。50年ぐらい前は、よく網にかかっていたそうですが、今ではほとんど姿を見ることが出来なくなりました。今回、忠海の海域にいるということが確認され、少しずつですが瀬戸内海の環境が回復してきているように思います。

“カブトガニ”を通して、海砂採取や海洋汚染の問題などを身近に感じていただき、「瀬戸内海の環境保全」について関心をいだいていただきたいと思います。

カブトガニ

カブトガニ写真 “カブトガニ”は、クモやサソリに近い仲間の生き物で、約3億年前からその姿をほとんど変えていないため、「生きた化石」と言われています。
卵は、直径約2mmで、ふ化後脱皮を繰り返し、だいたい13年~14年で成体になると推定されています

お問い合わせ

大久野島ビジターセンター便り vol.11 H18.7.1発行
発行・編集:大久野島ビジターセンター
〒729-2311 広島県竹原市忠海町大久野島
電話・FAX:(0846)26-0100
開館:9:00~16:00 休館日:水曜日(1-2月は水・木)
お問い合わせなどはこちらまで 担当:馬場