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中国四国地方環境事務所

報道発表資料

2019年03月14日
  • 報道発表

サントリーホールディングス株式会社及び江府町との「大山隠岐国立公園鏡ヶ成地区における自然環境の保全、再生及び活用に関する協定書」の締結について

 サントリーホールディングス株式会社が販売する天然水の水源地となっている大山隠岐国立公園・鏡ヶ(かがみが)(なる)において、国立公園満喫プロジェクトの趣旨を踏まえ、同社が水源地涵養の観点から森林、湿原及び草原の保全、再生及び活用を新たに行っていくために必要な事項について定めた協定書を同社及び江府町と締結します。

 なお、環境省が国立公園内の保護管理を目的として企業と協定を結ぶのは初となります。

1.背景

 大山隠岐国立公園鏡ヶ(かがみが)(なる)集団施設地区は、大山南麓の象山、擬宝珠(ぎぼし)山等に囲まれた盆地状の高原(標高約900m)で、ブナ林等の森林、草原、湿原からなる優れた自然環境を有する。同地区には、休暇村奥大山、鏡ヶ成野営場、スキー場、園路、登山道等の利用施設が整備され、年間8万5千人が利用する利用拠点となっている。

 同地区では、環境省が江府町から土地を貸借して国立公園事業を執行し、(財)休暇村協会、鳥取大学や地域の関係者の協力を得ながら湿原再生等の管理活動が行われてきた一方、90haに及ぶ広大な敷地における自然環境保全の推進やその誘客への活用が課題となってきた。

 この度、「国立公園オフィシャルパートナー※」となっているサントリーホールディングス株式会社より、同社が所有する「サントリー天然水奥大山ブナの森工場」で採水する天然水の水源地となっている同地区において、国立公園満喫プロジェクトの趣旨を踏まえ、同社が水源地涵養の観点から新たに自然環境の保全・再生・活用に資する活動を継続的に実施することについて提案があり、そのために必要な事項を定めた協定を江府町とともに締結することとなったもの。

 ※環境省と民間企業・団体が相互に協力し、日本が世界に誇る国立公園の美しい景観と、国立公園に滞在する魅力を世界に向けて発信し、国内外からの国立公園利用者の拡大を図ることで、国内外の人々の自然環境保全への理解を深めるとともに、国立公園の所在する地域の活性化につなげるためのパートナーシッププログラム。報道発表時点でパートナー企業等は全61社。

2.協定の概要  

 ・目的

協定締結者がその役割を明らかにし、連携及び協力して同地区の自然環境の保全・再生・活用に関する活動を円滑に実施すること

 ・締結者

国立公園事業を執行する環境省、土地を所有する江府町及び自然環境の保全・再生・活用に関する活動を予定しているサントリーホールディングス株式会社

 ・対象地

大山隠岐国立公園・鏡ヶ成集団施設地区の一部

  (鳥取県日野郡江府町大字御机字鏡ヶ成709番1、166及び174)

 ・対象面積

6.12ha

 ・対象期間

2019年4月から2024年3月までの五カ年

ただし、締結者より終了の申し出がない場合はその後も延長

 ・活動内容

協定に基づき、同地区を「サントリー 天然水の森※」に位置づけた上で、サントリーホールディングス株式会社が新たに以下の活動を予定

 ・植生、野生鳥獣及び水文に関する調査

 ・湿原再生、草原管理、渓畔林再生、人工林間伐及びナラ枯れ対策

 ・環境教育及び自然体感ツアー

※「工場で汲み上げる地下水よりも多くの水を生み出す森を育む」をコンセプトに同社が全国で実施する水源地涵養活動の対象地。協定締結時点で15都府県21ヶ所約1万haを登録。

3.協定締結式

 (1)日時 平成31年3月19日(火)13:00~13:30

 (2)場所 米子地方合同庁舎4階会議室(鳥取県米子市東町124-16)

 (3)議事

・概要説明

・協定書の署名

・写真撮影

・挨拶(敬称略・予定)

①サントリーホールディングス株式会社

 コーポレートサステナビリティ推進本部長 福本 ともみ  

②江府町長 白石 祐治

③環境省中国四国地方環境事務所長 牛場 雅己

・サントリーホールディングス株式会社による事業概要説明

・質疑応答

 (4)取材登録

  当日の取材を希望される場合は平成31年3月18日(月)までにFAX又はEmailにて事前登録願います。

(FAX:0859-34-9330 Email:NCO-YONAGO@env.go.jp

   (参考)大山隠岐国立公園・鏡ヶ成地区