報道発表資料

2019年04月02日

四国山地におけるツキノワグマ生息範囲調査の結果について~「はしっこプロジェクト2018」~

剣山山系及びその周辺の地域のみに生息する四国のツキノワグマは、1996年時点で50頭未満と推定されており(「レッドデータブック2014」(環境省)より)、絶滅のおそれのある地域個体群とされています。 中国四国地方環境事務所、四国森林管理局及び(認特)四国自然史科学研究センターでは、ツキノワグマの生息状況を把握するための調査「はしっこプロジェクト」を、平成26年度から連携して実施しています。(中国四国地方環境事務所は平成27年度から参画。) 平成30年度の調査結果は下記のとおりでしたので、お知らせします。

1 調査概要

調査期間:平成30年3月から平成30年12月まで

調査方法:無人撮影装置(センサーカメラ)による調査22箇所77地点に無人撮影装置を設置

四国森林管理局:       7箇所28地点

中国四国地方環境事務所:   8箇所30地点

四国自然史科学研究センター: 7箇所19地点

2 調査結果(別添1参照)

平成30年度のはしっこプロジェクトでセンサーカメラを設置した22箇所のうち9箇所(徳島県6箇所、高知県3箇所)において、少なくとも14頭のツキノワグマが確認されました。そのうちの2箇所は、生息分布域の外縁に位置する新たな場所での生息確認となります。ただし、いずれの箇所も既知の生息分布域に近接した場所であることから、依然として四国のツキノワグマは剣山山系及びその周辺の限定的な地域のみで生息していると推察されます。

一方で、平成29年度に引き続き、今年度も親子グマが3箇所(母クマ1頭とその子グマ2頭が1箇所、母クマ1頭とその子グマ1頭が2箇所の、合計成獣3頭、幼獣4頭)で確認されており、順調に繁殖が行われていることが示唆されます。今年生まれた個体が来年以降も生存できているのか、今後の調査によって注視していく必要があります。

なお、今回の調査では、環境省レッドリスト2019で絶滅のおそれのある地域個体群のニホンカモシカや高知県レッドデータブック(2018)で準絶滅危惧とされるニホンモモンガなど複数の動物が撮影されており、四国山地周辺の森林が多様な動物のすみかとなっていることが窺えます。

3 今後の予定

今回の調査結果を踏まえて、平成31(2019)年度も調査を継続する予定です。

添付資料

■ 問い合わせ先
中国四国地方環境事務所
野生生物課 阿部 TEL:086-223-1561
四国事務所 金丸 TEL:087-811-7240
四国森林管理局
計画課 原、森本 TEL:088-821-2100
四国自然史科学研究センター
山田、安藤 TEL:0889-40-0840
  • アクティブレンジャー日記 中国四国地区(リンク)
  • 環境省Twitter(リンク)
おすすめサイト
四国EPO(リンク)
EPOちゅうごく(リンク)
竜串自然再生プロジェクト(リンク)
ページ先頭へ