報道発表資料

2018年03月20日

四国山地におけるツキノワグマ生息範囲調査の結果について ~「はしっこプロジェクト2017」~

 剣山山系及びその周辺の地域のみに生息する四国のツキノワグマは、1996年時点で50頭未満と推定されており(「レッドデータブック2014」(環境省)より)、絶滅のおそれのある地域個体群とされています。

 中国四国地方環境事務所、四国森林管理局及び(認特)四国自然史科学研究センターでは、ツキノワグマの生息状況を把握するための調査「はしっこプロジェクト」を、平成26年度から連携して実施しています。(中国四国地方環境事務所は平成27年度から参画。)

 平成29年度の調査結果は下記のとおりでしたので、お知らせします。

1 調査概要                                         

調査期間:平成29年6月から平成29年12月まで

調査方法:無人撮影装置(センサーカメラ)による調査

23箇所66地点に無人撮影装置を設置

2 調査結果(別添1,2参照)                                       

 今年度の「はしっこプロジェクト」において確認(撮影)されたツキノワグマの個体は、以下のとおりです((1)~(7)はそれぞれ別の場所です。)。

なお、同じセンサーカメラで複数回撮影された場合、すべて同一の個体なのか、異なる個体も含まれているのかは、分からない場合があります。

(1)高知県安芸市の民有林内のセンサーカメラ(四国自然史科学研究センター)で、ツキノワグマが1回撮影され、1頭が確認されました。

(2)高知県香美市の民有林内のセンサーカメラ(中国四国地方環境事務所)で、ツキノワグマが5回撮影され、少なくとも2頭が確認されました。

(3)徳島県那賀町の民有林内のセンサーカメラ(中国四国地方環境事務所)で、ツキノワグマが4回撮影され、少なくとも3頭が確認されました。

(4)徳島県那賀町の民有林内のセンサーカメラ(中国四国地方環境事務所)で、ツキノワグマが2回撮影され、少なくとも1頭が確認されました。

(5)徳島県那賀町の民有林内のセンサーカメラ(中国四国地方環境事務所)で、ツキノワグマが25回撮影され、少なくとも6頭(うち2頭は親子グマ)が確認されました。

(6)徳島県那賀町の民有林内のセンサーカメラ(中国四国地方環境事務所)で、ツキノワグマが3回撮影され、少なくとも1頭が確認されました。

「はしっこプロジェクト」として設置したセンサーカメラ以外にも、今年度は、以下のツキノワグマが確認されました。

(7)徳島県美馬市の民有林内(国有林との境界近く)において、日本クマネットワークが設置したセンサーカメラで、ツキノワグマが2回撮影され、少なくとも2頭が確認されました。
※詳しくは、日本クマネットワークのプレスリリースを参照ください
 http://www.japanbear.org/other/other-2434.html

 今年度のはしっこプロジェクト及び日本クマネットワークが設置したセンサーカメラで、少なくとも10頭のツキノワグマが確認されました。1箇所で親子グマが確認されたことは、多少なりとも世代交代が起きていることを意味しています。

3 今後の予定                                       

今回の調査結果を踏まえて、平成30年度も調査を継続する予定です。

4 問い合わせ先                                          

中国四国地方環境事務所

野生生物課 阿部     TEL:086-223-1561

高松事務所 植江田    TEL:087-811-7240

四国森林管理局

計画課 松本、冨田、横山 TEL:088-821-2100

四国自然史科学研究センター

谷地森、山田       TEL:0889-40-0840

5 別添資料

別添1:センサーカメラ設置場所と撮影された動物[PDF:186KB]

別添2:調査地点ごとの撮影されたツキノワグマの例[PDF:451KB]

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