エコツアー・プログラム「日本のはじまりをたどる旅　隠岐の自然と神話」の作成について

１．経緯等　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　隠岐は、地形・地質資源や独自の生態系などの優れた自然環境と、特有の歴史文化を有する地域であり、昭和38年に大山隠岐国立公園に指定され、平成25年には隠岐ユネスコ世界ジオパークに登録されています。

　今般、これらの優れた自然・人文資源を保全しながら、より安全に、より楽しく魅力を体感できるエコツーリズムを推進するため、平成26年から２年間をかけて、地域の観光事業者とともに検討を重ね、５つのエコツアー・プログラムを作成しました。

２．内容　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　隠岐は、豊かな自然を背景に数多くの神話や伝説が残されています。本エコツアー・プログラムでは、「隠岐の神話・伝説」を共通のテーマとして、隠岐４島のゆかりの地を巡り、自然のすばらしさや、人の暮らしとのつながりを体感すること通して、自然環境や地域文化を保全する意識をはぐくむことを目的に作成しました。各プログラムの概要は以下のとおりです。

（１）知夫村

【タイトル】

　神島(かんじま)と島のくらし

【内容】

　知夫村は、神様の上陸地・神島をはじめ、隠岐の玄関口であった。島に伝わる伝統的な祭りや風習から、島外との交流で培われた素朴で豊かな暮らしを体感する。

（２）海士町

【タイトル】

　海士の自然と食文化

【内容 】

　海士の神様にまつわる神話の地を巡り、島外との交流で培われた食文化を知り、それを支える隠岐の豊かな自然を体感する。

（３）西ノ島町

【タイトル】

　焼(たく)火山(ひさん)の火の玉伝説に迫る

【内容】

　島前のシンボルである焼火山にまつわる伝説を中心として、島前の地形の成り立ちと、古くから海上交通の要衝として栄え、全国に広まった焼火信仰の発祥の謎に迫る。

（４）隠岐の島町

【①タイトル】

　女神の住まう場所・都万(つま)

【内容 】

　都万に伝わる神話を中心として、島後の海岸景観がどのように成立したのかを岩石・植物・地 形などの視点からひもとく。

【②タイトル】

　神秘の３大杉を巡る

【内容】

　隠岐３大杉を中心として、島後の神秘的な森林と自然をおそれ、敬いながら暮らしてきた隠岐の人々の自然観を体感する。

３．添付資料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・エコツアー・プログラム紹介リーフレット

・隠岐におけるエコツーリズム紹介リーフレット

４．問い合わせ先　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

環境省中国四国地方環境事務所隠岐自然保護官事務所（担当：新中）

〒685-0016 島根県隠岐郡隠岐の島町城北町55

TEL.08512-2-0149　FAX.08512-2-0150