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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 高松

256件の記事があります。

2011年06月20日今年も「ホタルと環境を考えよう!」行ってきました

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

梅雨真っ最中。
そして、6月は環境月間。
今年もシンボルタワー開発主催の「ホタルと環境を考えよう!」
イベントにて、出張クラフト教室を行いました。

今回は、当日6月19日が父の日ということで、
「父の日にメッセージカードを贈ろう!」
五色台で採れた木の実や焼きペン、色紙を使って日頃の感謝の
気持ちを込めたメッセージカードづくり。


ビジターセンターのPRチャンスでもあるんです。

このイベントでは、ホタルが見られるということで
毎年多くの家族連れで、開始同時から賑わいます。
ということは、お父さんも会場にいることが。。。
まぁ、そこは気にせず子ども達は「やりた~い!!」の気持ちで参加。



まずは、色紙とマジックを選んでメッセージを書いていきます。
まだ文字の書けない子は、お父さんの似顔絵を。


少し難しい焼きペンを使ってチャレンジ!
これもなかなか味のある仕上がりになります♪


メッセージが書けたら、仕上げの飾り付け。
お母さんと一緒に

松ぼっくりやドングリ、ツバキの実やノグルミなど好きなモノを
選んでホットボンドでくっつけていきます。
オオオナモミに苦戦したり(指に刺さるんです。。。)
アメリカフウの実は休暇村に行けばいっぱい採れること、
実はツバキは花の後に実ができること、
新しく色んな事も知り、体験することができたようです。

焼きペンとホットボンドは、先端がすごく熱くなるので小さな子には
ちょっと厳しいかなぁと思いましたが、
みんな言われたことをちゃんと守って、果敢に挑戦!
火傷することなくできましたね。

そんな中、やはり会場にはお父さんもいるもので。。。


後ろに父、待機。

少しようすを見ようとコッソリ近づくと、気付いた子ども達から
「まだ来ちゃダメーーーー!」と。
少し寂しそうですが、そこは我慢してもらいましょう(笑)

そして、完成ーーーー!!




みんな出来映えにニッコリ。
お父さんの喜ぶ顔が早く見たそう。

この「ホタルと環境を考えよう」では、さまざまな環境問題をクイズにしたり、自然のものとふれあうことで、より地球環境保全の大切さやその意味を知ってもらうため行われています。
環境月間は6月ですが、このまま継続して節電、
3R(リデュース(ゴミを出さない)・リユース(再使用)
リサイクル(再生利用))など身近にできることから始めていきましょう。
また、香川県では毎年のように渇水の心配も。
この梅雨に油断することなく、節水にも心がけましょう。

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2011年06月03日【有明浜】 春の終わり~夏の始まり・・・そして・・・

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

雨が続くと思ったら、とうとう梅雨入りしましたね。
今年は例年よりも10日程早いそう。
その分、夏が早く始まるのでしょうか。

その梅雨入りの前に、香川県西部にある観音寺市・有明浜に行ってきました。
ここは遠浅で海水透明度が高い浜辺として、夏には県内1、2を争うほどの人気海水浴場。マテ貝が獲れる場所としても結構知られています。干潮時、マテ貝の穴に塩をパラっと入れると、ニュッと出てきますよ。

さて、今回の目当ては海浜植物の状況。
有明浜は県内屈指の海浜植物の群生地として、保全対象となっています。
春先から花が咲いていくのですが、今は一体どんな開花状況になっているのでしょうか?
寛永通宝の銭形砂地から少し浜辺に行くと・・


一面ハマゴウが。
北のハマナスに対してハマゴウは南の代表海浜植物。

7月になると、青紫色の花が咲きます。
ハマゴウは砂を這うように伸びていますが、大きくなると木状になり、足元や服を引っ掛けやすくなるのでご注意を。

その中を見ていくと・・・



浜を奥に進むと、人があまり来ないのか植物はどんどん増えていきます。
そして、白い小さな花が一面に。


この巡視日までは、殆ど雨が降らなかったせいか、もしくはそろそろ終わりの時期なのか花弁が少し茶色くなっていました。
ハマゴウの葉もしかり。
この日、まだ5月半ばだというのに半袖でも暑かった。。
ですが、その暑さのおかげか夏に見せる花も咲いていました。
↑にもある、ハマヒルガオ。
そしてハマダイコンはもう長角果を付けていました。

さらに進むと・・・あれ、なんだか見たことあるような色の花が・・・

ん? まさか・・・

オオキンケイギクだ。。

切る道具なんも持ってない。。。しまった。。
広がらない内に切らなきゃ。。地下茎も取らなきゃ。

というのも、オオキンケイギク(大金鶏菊)は北アメリカ原産で元々日本にはいなかった植物。明治中期に観賞用や緑化目的で持ち込まれたのですが、野外に定着してしまい、どんどん日本の在来植物のいきる場所を奪っていきました。その結果、在来生物に悪影響を及ぼす【特定外来生物】に指定されました。
今の時期、あちらこちらの高速道路や河川沿いにオレンジの花がたくさん咲いているのが見られます。

しかし、なぜこんなに増えるのか?
それは除去しても土中に残った種子が発芽し、永続的に再繁茂する「土壌シードバンク」システムでハンパなく増える。
もうひとつは、花がキレイだからと持ち帰りその移動中や飾った場所によっては種が飛散したり、庭に植えてしまったりして範囲を広げてしまうケースも。
実際、他県ではオオキンケイギクが繁茂し、在来の河川植物がいきる場所を奪われ、減少・消失させてしまった事例も。
絶滅してしまったら、生き返らせることはできません。

香川県内でこれだけ海浜植物が見られる浜はそうありません。
この白砂青松の美しい浜、可憐な花を咲かせる植物を将来残していくためにも、外来生物の予防三原則
【入れない・捨てない・拡げない】を知ってほしい。

ですが、外来生物を入れた原因は人間にもあります。
外来生物だけが悪者ではないことも十分知っておく必要があります。

環境省HP 外来生物法について↓↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html

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2011年05月09日今頃の寒霞渓

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

前回の日記から約1ヵ月が経過。。。
ご無沙汰しています、高松ARです。。

GWもあっという間に終わりましたが、みなさんいかがお過ごしになりましたか?
そんなGW前に小豆島・寒霞渓に定点観測と現地調査に行ってきました。
(ホントはGW前にご紹介したかった・・・)

今年は天候がコロコロと変わり、気温もなかなか上がらなかったせいかヤマザクラの開花も例年より遅く始まりました。
そのヤマザクラの開花状況も目的ではありましたが、今年こそは!!という他のことが。
それは「ショウドシマレンギョウ」。
その名前にショウドシマが付いているように、小豆島固有種のレンギョウです。
花は少し緑がかった黄色で、ヤマトレンギョウよりも開花時期が遅く、花よりも先に若葉を出します。
よ~く見れば違いが分かるので、是非。
GW明けの今頃は満開かな。




・・・が、花はまだまだ蕾。。。
例年なら開花しているはずなのに~。GW終わりには満開になっているかな。
少し残念に思いながら表神懸遊歩道を進むと、そこには春らしく花が咲いていました。(中には奇妙なのもありますが。。)



キョロキョロしながら、いろんな植物を見つつ歩いていると、何やら獣臭が。
と、下向くと新鮮な糞があちらこちらに。
猿かな~と思いながら歩いていると、何やらガサガサ。。。


振り向くと、いたいた。

手にビニール袋を持っていたので、「ヤバい!」と思っていましたが、
逆に逃げられ。。・・・ごめん。

そして、ロープウェー乗り場まで下りてきて、裏神懸遊歩道へ。
秋には紅葉の美しい歩道ですが、春の若葉の季節のまたいい。


緑とこの奇岩の組み合わせもまた良しです。

寒霞渓山頂は612mあり、歩道の高低差は約317m。
勾配は少し急ですが、中は涼しく澄んだ空気が漂っており、気持ちいい場所です。観光客のほとんどは表神掛を歩くことが多いようですが、地元小豆島っ子に聞くと、裏神懸しか行ったことないそう。
そういえば、ちゃんと装備した人は裏を歩いている人が大半。
もし、まだ裏神懸を歩いた事のない方は行ってみてください。
木のトンネルの中、ぱぁーっと急に開けた眺めの良い場所など、
いろんな発見がありますよ。


最後にヒトリシズカ。
もっと葉が内に向いてるような気はしますが。。。

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2011年03月25日屋島南・北嶺を歩こう!

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

ついこの間まではポカポカ陽気だったのに、この寒さ・・・。
桜の開花はいつになるのでしょうか。

そんな中、瀬戸内海国立公園制定日である3月16日に香川県主催のウォーキングイベント「屋島南・北嶺を歩こう」が開催されました。
昨年に引き続きの行事ですが、今年は距離を拡大し南嶺も歩きます。
南嶺では、屋嶋城城門の復元作業が行われており、それについての説明も今回の行事で聞けるという歴史好きにも楽しめる内容。

朝、冷たい風の吹く中、準備体操を念入りにして出発!
昨年同様、浦生(うろ)の鴨羽神社を横切り、古道を歩きます。
ここは整備されている歩道と違って、「山道」という雰囲気が楽しめるので、歩き慣れた人にオススメ!ただ、目印はピンクのテープのみ。


冷たい強風でしたが、林の中なので平気です。

1時間弱で南嶺・お茶屋さん桃太郎前に到着。
ここも眺めがいいのですが・・・生憎の曇り空で霞んでいました。

その後、展望地「獅子の霊厳」、屋島寺を抜け屋嶋城門跡に到着。
ここで高松市教育委員会文化財課 山元さんから説明を受けます。



屋島は7世紀中期、唐・新羅連合軍からの防衛拠点として築かれた古代山城。
日本書紀には、文献として一文だけ残っており、1922年、1984年に石塁跡や石塁遺構が発見されましたが、実在を示す決定的なものにはならず幻と言われていました。
が、古代山城を研究してきた平岡さんが遍路道に近い場所で、高さ5m近くの石垣を発見したことで、本格的な調査が始まったのです。
現在、大規模な復元作業が行われている城門跡で、断面模型や実際重機を使って作業している現場を見ながら説明を受けるのは、なかなかないと思います。みなさんからも次々と質問が飛び出していました。



そして、今は廃止になっているロープウェー駅を経由し、隠れた展望地「冠ヶ嶽」へ。ここは私も初めての場所で、市街地が一望できるなかなかの場所でした。

お昼休憩は北嶺広場で。
が、何やら白いものがヒラヒラと・・・。雪!!
みんな、この寒さにじっとしていられず、ご飯を食べてすぐ出発。


寒い中でも、林先生のウバメガシの解説はアツいです。

今は湿地になっている「千間堂跡」~抜群の眺めを誇る「遊鶴亭」へと。
そこからは少し岩場になっている歩道を進み、長崎の鼻に到着です。
ここの浜でビーチクリーンです。
潮の関係で、かなりの漂着ゴミが流れ着くこの場所。
可燃・不燃を拾う組に分かれて、みんなで拾います。本当は裸足になって砂を感じながら、ビーチウォークもする予定でしたが、強風の影響で波が高いため中止しました。

拾い始めると夢中になり、何回か声をかけないと戻ってこない参加者も。

この後、元気YASHIMAを創ろう会のみなさんが飴湯でお接待。
ここで体の中と外が一気に温まり、顔がほころびます。
創ろう会のみなさん、寒い中準備ありがとうございました!


短時間でしたが、集めたゴミはこんなに!

予定では未舗装のルートで行く所もありましたが、天候の問題でやむなく断念することも。しかし、終わった後はみなさん満足顔でした。
講師・林先生のお話は面白く、あまり知られていない歴史についても学ぶことができ、充実した1日だったのではないでしょうか。

春はそこまで。
ヤマザクラが咲き、レンギョウやツツジが後を追って咲き始め、野鳥のさえずりも聞こえてくるでしょう。
のんびりと散策して、五感を使って春を感じてみてはいかがでしょうか。

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2011年03月17日季節のクラフト教室~お花炭づくり~

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

今年度最後のクラフト教室は、根強い人気の「お花炭づくり」
簡単にでき、飾ると風流な空間にしてくれる鑑賞炭をつくります。

昔から炭には、浄化作用、ミネラル補給、脱臭、土壌を豊かにするといった効果があります。
しかし、鑑賞炭は竹炭などのように完全に炭化していないので、これらの効果はほぼ無いそうです。炊飯時に竹炭と同じように鑑賞炭を使うと・・・大変なことになるので注意してください。

蓋の隅に穴を開けたスチール缶に、好きな材料を重ならないように並べて、針金で蓋が開かないようにくくります。
材料も葉っぱのような柔らかいモノ、松ぼっくりやドングリのような固いモノは炭化するスピードが違うので、別々に分けて火にかけます。


材料を選んでいきます

コチラは固い材料で挑戦!

針金をしっかり巻いて

缶をいよいよ火にかけます。

パークボランティア(以下PV)さん達は顔を真っ赤にしながら、火の管理をしてくれました。本当にありがたい!
葉っぱのような柔らかいモノは3~5分。
松ぼっくりやドングリなどは10~15分。
各自で時間を計り、丁度いいと思ったらスタッフに声を掛け、缶を炉から降ろしてもらい、濡れ雑巾で冷やします。


じゅ~~!熱いから気をつけて!

急激に冷やすと中の材料がパリパリに割れてしまうし、冷やさないとそのまま燃え尽きてしまうので、この方法が一番いいですね。


さぁ、いよいよ針金を外します!ドキドキ・・・

じゃーーん☆できたーー!!

見事に炭化しました。

最初はなかなか時間配分が分からず、生焼けだったり、燃え尽きてしまったりしましたが、慣れてくると上手く炭化できるようになりました。
完成すると、みんな相当うれしかったようで、蓋や針金を忘れて行ったりと舞い上がっている人がいっぱいでした。
あんなに喜んでくれると、見ているこっちも嬉しくなります!


最後に発表会をして、みんなの作品を鑑賞

今回の参加者は初めての方が多く、「私にもできますか?」と少し不安がっていましたが、出来上がるとそんなことはどこかへ行ってしまったようです。
お花炭は自宅でもできる簡単クラフトなので、講師の西本さんにしっかりとコツを聞いて帰って行きました。


クラフト教室は少しの間、お休みします。
ですが、リピーターさんも増え、地元に根付いてきた教室。
次回開催を早くみなさまにお知らせできるようにしますので、少しの間お待ち頂ければ幸いです。

そして、今まで五色台で自然解説やクラフト教室等で活躍してきた、インタープリターの水沼が今月3月16日をもって、ビジターセンターを卒業することになりました。
ARになって右も左も分からなかった私にいろんなコトを教えていただき、一緒に五色台を盛り上げて行こう!と頑張ってきた大切なスタッフの一人です。
今まで本当にありがとうございました!!

来年度からは、後任の方と一緒に水沼が築いてくれたことを守り、五色台を今まで以上にさらに盛り上げ、そして「五色台に遊びに行きたい!」と言ってもらえるような場所にしていきたいと思います。

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2011年03月09日鳴門公園 苗木を植樹しよう!

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

寒さが舞い戻ってきた先週、自然公園財団鳴門支部主催の
ウバメガシの苗木植樹が行われました。

3年生の時に鳴門公園でドングリを拾い育て、6年生の卒業間近になった頃、再びここを訪れ、植樹するという今年度で12回目の行事。
みんな自分で育てた苗木を持って、いざ鳴門山へ!

ここで植木鉢から苗木を取りだす方法を教えてもらい、歩道脇のあらかじめ財団職員の方が穴を開けてくれた場所へ移動します。
教えてもらった通り、植木鉢から苗木を取りだそうとしますが、元気にすくすく育った苗木は根が植木鉢の下へも伸びており、なかなかの苦戦。


こうやって傷めないように取りだそう。

よーし、植えるぞ~

土をかぶせて、ある程度固めます。

植わった苗木はこのとおり。
元気に大きくなって、いっぱいドングリを実らせてね。

この後は、公園内の色んな植物や野鳥、昆虫の観察会。
この時期になると、鳴門はさまざまな渡り鳥がやってくる絶好のポイント。
3月上旬からはハイタカやノスリ、サシバの渡りが見られます。
この日はあいにくタカ類の渡りを見ることはできませんでしたが、通年見られるトビや冬鳥のユリカモメ、ウミネコは見ることができました。


こちらは歩道脇の植物の観察。

この後、植物観察しながら千畳敷を経由して駐車場へ戻り、みんなケガなく小学校へと帰って行きました。

朝から雪が吹雪く、3月とは思えない!寒さの中でしたが、みんな心折れることなくよく頑張りました!!
中には高所恐怖症の子がいたり、虫が苦手な子がいたりしましたが、児童同士お互いが協力しながら、無事終えることができましたね。
大人になってまた鳴門山を訪れてもらい、「コレ自分が植えた木だ!」って言ってもらえると、一層鳴門への愛着が湧くと思います。

マツクイムシや台風による被害で植生が失われ、林地の荒廃が進むのを防ぐためにも、その地域に合った木の植樹は大切です。
この大切さを知り、さらに間伐や竹林整備などの森林環境を学ぶことで、植樹の重要さを知ることができるのではないでしょうか。

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2011年02月28日五色台ビジターセンター情報

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

徐々に春の到来が近づいてきているようですね。
ポカポカ陽気になれば、そろそろ出かけたくなりませんか?
そこで、五色台ビジターセンターで毎年行っている『五色台ふれあい写真展』展示と新しい展示物のお知らせです。

五色台ふれあい写真展は、「五色台」をテーマに写真を募集し、金賞1名、銀賞2名、銅賞3名、特別賞4名の入賞作品を決めるコンテスト。
今年は約80点近くの応募があり、どれも力作揃いで選考も難航しました。


入賞作品

残念ながら逃した作品

どの作品も見応えのある写真ばかり。
入賞者の中には、他の写真コンテストでもよく受賞している方もいます。
ぜひご覧になって、知らなかった五色台の風景、文化を発見してください。
展示は4月上旬まで予定しています。
その後、入賞作品は高松市内の展示スペースに出張していきますので、もしビジターセンターで見逃した!という方はそちらへ。


そしてお知らせ② 新しい展示物がやってきた!
まずはコチラ ↓↓


五色台ジオラマ

高低がよく分かります

五色台は主に5つの峰があり、道中登ったり下ったりしているため、初めての方には一体どこへ行っているのか分からなくなることが多々あります。
平面地図はあるのですが、ビジターセンター周辺のみしか表示されておらず、等高線もないので地形までは分かりませんでした。
そこで「ジオラマならお客さんにも説明しやすいし、高低が分かることでさらに理解できるのでは?」ということでジオラマを作成。
設置した直後、道に迷ったようすのお客さんが来られ、ジオラマを使って説明すると納得して出発していきました。作って良かった~。

そして、展示物第2弾 ↓↓


なんだか分かるかな?
裏へまわると・・・・

このように地質断面が見えます。
そして引き出しの中には・・・・

岩石を入れています。

香川県民からすると当たり前の風景なのですが、他県の方にはいつも不思議がられる「ビュート型(おむすび型)」と「メサ型(平たい台地状)」という地形があります。
それをより分かりやすく説明したのが、この断面図。
どんなふうに風雨で侵食されそのような地形になったのか、どの地質が良く浸食されやすいのかを説明し、また本物の岩石を入れることで実際に触れてもらい、より理解を深めてもらおうと思ったのが作成のきっかけでした。
ただ、引き出しの中の岩石は重く、勢いよく引き出すと落ちてしまうことがあるので、ゆっくり出しましょう。

そして、21年度最後のクラフト教室のお知らせです。
******『お花炭づくり』******
毎年根強い人気のクラフト教室。
お花や木の実を炭にして、飾っても良し、防臭効果にも良しな優れもの。
 日 時 ; 3月13日(日)13:00~15:30
 場 所 ; 五色台クラフトハウス
 参加費 ; 300円/1人
 準備物 ; 汚れてもいい服装・あればスチールやアルミ缶
=========五色台ビジターセンターHP=========
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/

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2011年02月15日25年ぶり!!

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

週末、ほんと~に寒かったですね。
高松市でも積雪が5㎝あり、なんと25年振り!
そして五色台はというと・・・30㎝!!
管理人さんによると、11日(金)朝は50㎝近くあったそうです。

この3連休、五色台ではクラフト教室やふれあい写真コンテスト表彰式を行う予定でしたが、降雪のため路面状況悪化!でやむなく中止に。。。
「そんなことで?」と思う方もいるかもしれませんが、香川は滅多に雪が降らないので冬用タイヤなどの装備を持っていない方が殆どなので。

13日朝、起きてみると・・・晴れ!! 
平野部では路面が乾いて、雪もほとんど溶けていましたが、五色台はまだまだ溶けそうにもなく雪景色。
そんな積雪残る(凍っている)ビジターセンター前駐車場に入る車。
「出られるのかなぁ」と見守っていると、、、予想通りスリップ!
「やっぱり・・・」みんなで押してなんとか脱出!
これがもう1台ありました。。

そんなこんなでみんなで、せっせと雪かき開始。
まずは玄関を確保して、駐車場は・・・広すぎるので5台分だけ。


雪かき前(前日まで玄関は半分まで雪に埋まっていたそう。。。)


玄関口を確保するため雪かき! 汗ダクです
雪が凍結した所もクワなどで砕いて滑らないように。

この後、職員用出入り口を雪かきして2階へ。
・・・2階も広いのでどうにもならず、自然に溶けるのを待つことに。
(溶けるかなぁ)

雪かきだけで、あっという間に閉館時間に。
まだやらないとといけない所は残っていましたが、明日は雨予報だし、休館日だからなんとかなるでしょってことで帰途に。
・・・が、昨日再び雪です。しかもまた積もった。。。

降雪の後、晴れていても五色台は想像以上に雪が残っています。
車道はカーブも多く、1日中日陰で雪が溶けない所もあります。
雪道は大変危険です。
雪見の際はスタッドレスタイヤもしくはチェーン装備でお越し下さい。
※五色台は10:00過ぎないと除雪車が運行していない場合が殆どです。


キャンプ場もこんな感じ。

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2011年02月08日知られざる釈迦ヶ鼻

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

寒さが少し和らいだ先日、小豆島に定点観測に行ってきました。
香川県内屈指の景勝地である寒霞渓のほかに、釈迦ヶ鼻という場所でも年1回定点観測を行っています。

寒霞渓と同じ小豆島内に住んでいる人でも、三都(みと)半島と言えば分かるのですが、この【釈迦ヶ鼻】と言うと「ん??」すぐには分からない人も。


小豆島最南端に位置します。

ここは集落から離れており、聞こえてくるのは船音と波の音。
釈迦ヶ鼻沖は漁船をはじめ、大型タンカーやフェリーの航路になっており、毎日多くの船舶が通ります。一見穏やかに見えますが、沖合は激しい潮流。
そんな場所で、多くの船や船人を江戸時代から見守ってきたのが、釈迦坐像。
以前は海岸にお堂がありました。海岸沿いということで強い浜風を直接受け、お堂の劣化が進み、これまでに4回も改修が行われました。
それでも損壊がひどいため、町おこしグループが保存会を結成し、今夏新たにお堂が建立され、今の場所に安置されました。

釈迦ヶ鼻は別名『お釈迦さま』と呼ばれており、『釈迦ヶ鼻』という名前も半島の先端(鼻)で海の安全を見守るお釈迦さまが由来なのだと分かります。


左のお堂にお釈迦様が安置されています。

釈迦ヶ鼻園地は、お釈迦さまの他にベンチや公衆トイレもあり、また遊歩道を歩いていくと白い灯台が見えます。この灯台までは車道も通っているので、歩行困難な方でも大丈夫。


左;駐車場と公衆トイレ 右;さぬき百景にも選定「地蔵崎灯台」

今はまだ少し寒いですが、暖かくなる頃、訪れてみてはいかがでしょうか。
喧噪もなく、ただただ波音と船音、そして鳥のさえずりが聞こえてくる場所。
何もせず、寝っ転がるだけでもいいし、本を読むにもいい。
目の前に広がる砂浜を歩くのもいいでしょう。
帰る頃には、お釈迦様の顔のような穏やかな気持ちになれる気がする、そんな場所です。



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2011年01月18日『飾り羽子板をつくろう』

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

先週末は本当に寒かったですね。。。
香川県でも最低気温が零下3℃を記録しました。。。

さて、そんな大寒波が来る1週間前にクラフト教室を開きました。
今回は『飾り羽子板』づくり。
今年の干支『卯(うさぎ)』をモチーフに、ちりめんを使って作ります。

ウサギはここ五色台でも見られる野生動物のひとつ。
他にもイノシシやタヌキ、イタチなどを見ることができます。
ただし、イノシシに体当たりされると一溜まりもないので、もし出会ってしまったら慌てずゆっくり後退して、とインタープリターから説明。


最近よくニュースにもなったイノシシ。
しっかり注意事項を聞いていました。

さて、お待ちかねの羽子板づくり。
今回の講師は、香川県レクリエーション協会から新池レイ子さんが来てくれました。
ちりめんを切る・貼るの手順を一通りレクチャー受けたら、さぁ始めましょう!!
先生がベースキットをあらかじめ作ってくれたので、作業も進めやすい。


キット中身を確認して

まずは羽子板形のベニヤ板にちりめんを貼っていきます。
ボンドがくっつきにくい場合は、アイロンを使って安定させます。
その時、ちりめんが焦げないように注意して。



厚紙や綿を挟んだちりめんは少し固くて、なかなかはさみが入りません。
ちょっと小さな子どもには大変だったかも。
それでも完成に向けて、スタッフが切りやすいはさみの使い方を教えながら進めていく子や、インタープリターと分業して一緒に作業を進める子、どちらも頑張っていましたよ。
少し出来ないくらいで親に任せてしまうと何にでも甘えが出てしまうし、完成しても達成感がないですしね。

さて、そうこうしている内に少しずつ形が見えてきました。
一番早かったのは、スタッフに教えてもらいながら作業していた子。
出来上がった時はすごく嬉しそうでした。

もう少し!

着々と完成していきます。
なんだかんだで、子ども達が一番早く進んでいたかも。


左;ウサギ 中;キット 右;牛

ウサギの他に一昨年の牛も参考に持ってきてくれました。
最初から作ると倍時間がかかりますが、キットからなら2時間で仕上がります。

出来た人から後片付けをしていると、なんだかイイ匂いが。。。

ぜんざ~い☆ 大鍋です

ぜんざいは、パークボランティアの好井さんが朝から作って持って来てくれました。
他の行事に持って行くのもあり、計;小豆1升、砂糖約3㎏使ったんだそう!
この心遣いには、参加者も「作りに来て、さらにお接待受けるなんて!」とすごく喜んでいました。
本当、美味しかった♪ ありがとうございます!!

この後リピーター参加者は、ヤシャブシと松ぼっくりを拾いに行っていました。
来月のクラフト教室を広報すると、「これやりたかった!」と言ってくれ、
「じゃあ、来月も来よう!」と。

*****その2月のクラフト教室*****
『どんぐりアートに挑戦!』
どんぐりや松ぼっくりなど木の実を使って、オブジェを作ります。
日 時;2月13日(日)13:00~15:00
場 所;五色台ビジターセンター・ボランティアルーム
参加費;300円
まだまだ寒いので、暖かい服装でお越し下さい

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