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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 広島

182件の記事があります。

2009年07月10日ミヤジマトンボ現地研修会

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

ミヤジマトンボの羽化が始まって、早くも1ヶ月半が経過しました。
先週ミヤジマトンボの現地研修会に同行し、
前回と同様、もっとも生息状況の安定している湿地へ行ってきました。
前回全く見つけられなかった私でもあちこちに発見できるほど
たくさんの成虫が見られました。

まだ羽化シーズンは終わっておらず、
羽化殻や羽化直後の成虫も見られましたが、
飛んでいるトンボの多くは成熟したオスでした。
もちろんメスも羽化しているのですが、
この日は曇り空。
ミヤジマトンボは晴れた日に生殖行為が盛んに行われるらしく、
この日はオスも縄張りを張っておらず、
メスは茂みに隠れているようでした。

成熟したオスを見てみると、
一ヶ月前とは打って変わってシオカラ色に大変身!
尾も胴も眼まで真っ青に。
さらに成熟したものは身体からふさふさと毛が生えていました。
中には尾は青色、胴は黄色で眼は茶色といった
半人前のトンボもいました。
飛び方も半人前。
やっぱり成熟したトンボの方がスイスイ飛べるんですね。


水路が少し塞がりかけていたので、
研修会に併せて水路の復旧作業も行いました。
ここ1、2年台風がきていませんが、
また台風で湿地に土砂があがったり、
水路が閉鎖されたりしてはミヤジマトンボにとっては一大事。
(そして、私たちの土砂除け作業もたいへん・・)

今年もどうか大きな台風がきませんように!



半人前。尾から徐々に青くなるんですね。


成熟♂。眼まで真っ青。毛もふっさふさ!


上:ハクセンシオマネキ
  右手大と左手大。左手大は珍しいような?
下:多分スナモグリ?誰か知ってたら教えてください。
  円らな瞳がキュート☆

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2009年07月09日エコツアー下見~干潟~

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

秋に行われる瀬戸内エコツアーの下見調査に行ってきました。
場所は広島県竹原市にあるハチの干潟や吉名の干潟、龍島などです。
ハチの干潟にはナメクジウオやハクセンシオマネキなどの絶滅危惧種も生息しており、
吉名の干潟や龍島には生きた化石と呼ばれるカブトガニが生息する数少ない貴重な干潟でもあります。


干潟。

みなさんのお住まいの場所によっては
あまり見られない地域もあると思いますが、
干潮時に沿岸域に現れる砂や泥が溜まった場所を指し、
波の穏やかな内湾や入り江などで河川が流れ込んでいる場所に多く見られます。

干潟には微小生物からアサリなどの貝類、
カニやシャコなどの甲殻類までたくさんの生きものが生息しています。
私がこの時見たものだけでも、
ヤマトオサガニやマメコブシ、ハクセンシオマネキなどの生き物や
タマシキゴカイやツメタガイの卵塊なども見られました。


そんな多くの生き物が暮らしている干潟。
昔は瀬戸内沿岸部に住んでいれば、
どこにでも見られていたのだと思いますが、
開発や埋立てなどが進み、
1898年に25,190haあった干潟が
1990年代には11,700haと半分以下にまで減っています。
そのため、多くの生き物たちが生活する場所を失ってきました。
干潟は生き物の生活する場というだけでなく、
アサリやカニなどが有機物を食べ分解してくれるので、
天然の浄化槽のような役割を果たし、海をきれいにしてくれています。

身近にいる生き物の存在も知らなければ、
ただの泥地かもしれません。
ですが、この小さな干潟でさえ、
様々な生き物が共生している様子を垣間見ることができます。


梅雨があければ本格的な夏スタートです!
プールや海水浴場に行くだけなんてもったいない!
是非、干潟や磯へも足を運んでみてください。
楽しいですよ♪



左上:ヤマトオサガニ(脱皮したばかりで体が柔い。)
右上:マメコブシ(拳を握ったように丸いから。)
左下:タマシキゴカイの卵(このぶよぶよの中に卵が・・)
右下:ツメタガイの卵(底抜け泥茶碗のよう。どうやって作るのか・・)


ハクセンシオマネキ
皆揃って手を振る姿はまさに潮を招いてる様子そのもの。


干潮になると陸続きになる龍島。


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2009年06月25日RCCエコロジーファンド表彰式

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

中国地方にお住まいでない方はあまり聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、RCCは広島地域を対象としたローカル放送局です。
RCCエコロジーファンドは、RCCが地球環境を守ろうと地域で活動する人々や団体を応援しようと5年前から始められました。

今年度で5回目。
これまでに延べ、154団体に助成金を贈り、応援して来られました。
今年度は37団体が応募され、
その中からRCCエコロジー大賞1団体、RCCエコロジー賞、
奨励賞、特別賞各4団体が選ばれました。
そして、今年度RCCエコロジー大賞に選ばれたのは・・



なんと!私も常日頃から大変お世話になっている
環境省瀬戸内海国立公園宮島地区パークボランティアの会のみなさんです!!


広島地区AR日記の中でも何度かその活動は紹介されていますが、
どんな団体か?というのは今までご紹介がなかったようなので、
この機会に簡単にご案内させて頂きます。


宮島地区パークボランティア(以下PV)の会は平成12年に発足しました。
宮島を主な活動範囲として環境省広島事務所と連携・協力し、
国立公園の保護と適正な利用に寄与する活動を目的とした
自然観察会や美化清掃活動、環境保全活動に広報活動と幅広く活動されている
とてもアクティブな47名のメンバーで構成されている団体です。

私も清掃活動などで会員のみなさんとご一緒させて頂くことがあるのですが、
とにかくみなさんパワフル!
私は環境や動物保護などの問題に関して、
自分のやっていることは微力だなと頭を悩ますこともしばしばあるのですが、
PVのみなさんを見ていると「できないこと」にヤキモキするのではなく、
「まずは自分たちにできることからやっていく」という姿勢に
いつも気が引き締まる思いがします。

そして、PVのみなさんのみならず、
今回の表彰式では多くの方々が
各地で環境活動に取り組んでいることを知りました。

環境のために何かしたいけど何からすればわからない。
もし、そんな方がいれば是非アンテナを張ってみてください。
身近に自分たちができることから活動をされている方がたくさんいらっしゃると思います。



今回、大賞を受賞されたPVのみなさんの活動内容は
年4回発行されている広報紙「みせん」に載せられています。
環境省HPに過去の活動記録も掲載されていますので、是非ご覧ください↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/nature/mat/m_4_1/index.html




受賞団体代表者のみなさんで記念撮影。

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2009年06月11日ミヤジマトンボ初お披露目@宮島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

いよいよミヤジマトンボの成虫が飛び回る季節となりました。
今回は宮島島内で3箇所の生息地のうち、
もっとも生息状況の安定している湿地へ成虫の現存数調査に同行しました。
(ミヤジマトンボの希少性については5月の日記をご覧ください↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/05/472.html


ミヤジマトンボは雨だと茂みに隠れ、
曇っているとあまり飛び回らず、ヒトモトススキなどに止まっています。
調査日は幸か不幸か曇り。
調査員の方は止まっている方が捕獲しやすいということですが、
私は茂みの中を注視しても、なかなか見つけることはできません。

最初に行う水質調査の折り、
調査員の方が見つけた本日最初のミヤジマトンボ。
初お目見えのトンボは早朝羽化したと思われるテカテカのトンボでした。
じっと動かず羽を乾かしていたので、こちらもそっと写真だけ撮らせて頂きました。


羽化直後のミヤジマトンボ。


その後、若いオスを発見。
初めて近くでミヤジマトンボを見ましたが、
第一印象はほそい・・でした。
しっかり食べてんの!?と思いましたが、
シオカラトンボ属に属するミヤジマトンボとハラボソトンボは元々腹部が細いようです。
飛ぶ姿を見ていてもふわっふわ~っと如何にもきゃしゃというか、弱々しい感じでした。
(成熟したトンボの方が何となく飛び方がうまい?ようにも感じましたが、トンボも鳥と同じように徐々に飛び方がうまくなるもんなんでしょうか??)
ムカシヤンマなど他のトンボに捕食されることもあるようですが、
こんなきゃしゃな飛び方を見ていると、それもうなずけます。

成虫の他に羽化殻(ヤゴの抜け殻)もたくさん見つけることができました。
5月中旬から始まった現存数調査ですが、
今までに確認されていない若いトンボもたくさん見られたことからも、
本格的な羽化の時期がやってきているようです。


それにしてもトンボの一生ってほんとに神秘的ですね。
卵からヤゴになって、
ヤゴから似ても似つかない
尻尾も羽も長く色も鮮やかなトンボになるわけですから。
一年水中で過ごして、初めて空を飛ぶときはどんな気持ちなんでしょうねぇ。



若いオス。身体が黄色ですが、成熟するにつれ青みが増してきます。

羽化殻。この小さな殻の中にどうやって身体がしまってあるんでしょうか。

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2009年06月04日カンムリウミスズメのエコツアー@倉橋島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

みなさん、カンムリウミスズメをご存じでしょうか?

その名のとおり、カンムリ羽を持った海に生息するスズメのような海鳥です。
恐らく見たことがある方はほぼいらっしゃらないと思いますが、
それもそのはず。
世界に推定約5000羽程度しかおらず、
夏の繁殖期以外は洋上で過ごすため、
ここ最近まで繁殖期以外どこでどのように生活をしているのかさえ、
全く知られていなかったからです。


カンムリウミスズメは、1975年に国・天然記念物に指定されました。
しかし、生息数が減っていることから
環境省レッドリストでは絶滅危惧種Ⅱ類に、
さらにIUCN(国際自然保護連合)レッドリストにも掲載されている世界的希少種で、
アホウドリ同様、ほぼ日本にしか生息していない絶滅に瀕している日本を代表する海鳥ともいえます。
海鳥の減少要因は油や化学物質による海洋汚染、漁網による混獲、捕食者の存在、人による繁殖地の撹乱、環境変化か餌資源の推移など多岐にわたりますが、カンムリウミスズメもまた例外ではありません。

このように非常に珍しく、
通年の生息地さえ知られていなかったカンムリウミスズメが
近年、鳥類・生態系研究者飯田氏の調査によって、
なんと!広島県呉市倉橋島周辺の海域に生息していることがわかりました。

今後カンムリウミスズメの生態を知ってもらうエコツアーを開催するため、
先日モニターとしてエコツアーに参加させていただきました。
悪天のため、洋上に出て本種を見ることができませんでしたが、
飯田氏の解説によって、カンムリウミスズメの生態や現在おかれている状況について理解を深めることができました。



野生生物の生態を知り、保護活動につなげるエコツアーは
野生生物への影響がない上でなければ成立しません。
今回エコツアーに参加することができなかったので、
洋上でのカンムリウミスズメの様子や
ツアーによって考えられる影響や問題などはわかりませんでしたが、
世界的希少種の海鳥が自分たちのすぐ身近にいることを知るだけでも
生活排水で海を汚さない。ゴミを捨てない。
そんな小さな心掛けにつながるような気がします。





今後、カンムリウミスズメのエコツアーがここ呉市で執り行われる予定です。
詳しくは下記をご覧ください。

カンムリウミスズメについて↓
http://www3.ocn.ne.jp/~kumataka/umisuzume-menu.html



解説風景。

カンムリウミスズメ。
上記のURLにリンクすれば、もっとよく見ることができます。

カンムリウミスズメが居るはずの沖合い。

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2009年05月22日鷹ノ巣高砲台整備清掃活動@宮島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

こんにちは、広島の広瀬です。
5月16日に宮島では、世界遺産「モン・サン・ミッシェル」修道院のあるフランスのモン・サン・ミッシェル市と世界遺産「厳島神社」のある廿日市市が観光友好都市提携を結ぶ調印式がありました。
両遺産は潮の干満によって景観が大きく変化する小島にあることや信仰の聖地として一千年以上歴史があることなどから、今回の交流が生まれたようです。
今後、宮島でモン・サン・ミッシェルの歴史や文化などを紹介するイベントなども開催されるようなので、是非足を運んでみてください。


さてさて、私はというとこの調印式に参加したわけではなく、
同日宮島鷹ノ巣にある高砲台整備清掃に宮島パークボランティア(以下PV)の方々と行ってきました。
日露戦争時(明治30年頃)、バルチック艦隊(海から)の攻撃や進入に備えて作られた砲台は瀬戸内海にもいくつかありますが、ここ鷹ノ巣高砲台もその一つです。

宮島市街地から離れているため、容易に訪れる場所ではありませんが、
100年経った今でも、砲台跡(勿論大砲はありませんが)や見張り台などが残っています。
10年前からPVの方が整備清掃活動をされているお陰で、
砲台跡まで入っていくことができますが、
山の中にあるため、放置しているとあっという間にシダや枯葉で埋まってしまいそうでした。


石段の真ん中にあるのは連絡用の筒。
ここで「おーい」と叫ぶと見張り台まで声が届きます。

見張り台。
東西南北に石が設置されています。



そこで、一年に一度の大掃除です。

せっせこせっせこと枯葉や土、草の除去作業を行いました。
かなりの急斜面にながーい階段が作られており、
ここをどうやって弾を運ぶの!?というくらいの道のりでしたが、
さすがPVの皆さん慣れていらっしゃいます。
てきぱきと午前中には作業を終わらせることができました。


原爆ドーム同様、負の遺跡ではありますが、
人間が経てきた歴史を残す貴重な財産として後生に残していきたいですね。






清掃作業をするPVの方々。お疲れさまでした!

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2009年05月14日外来生物ミシシッピアカミミガメ

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

先日、許認可巡視に同行し、廿日市市極楽寺山を訪れました。
頂上には蛇の池という大きな池があり、
睡蓮の花も咲き始めといったところで、
アメンボが泳いでいたり、トンボが飛び回っていたりと初夏を感じられました。

他にカメなんかもいないかなぁ~?と池をのぞいていると、
カメの大群が枯木の上にそろって日向ぼっこ。


でも、よーくみると、

そこには外来種のミシシッピアカミミガメも・・
(他のはクサガメ?よくわかりませんでした。)


日向ぼっこするカメたち。
一番上がミシシッピアカミミガメ。



ミシシッピアカミミガメ。
あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、
ペットショップでよく売られているミドリガメのことです。

ペットショップでは体長5~10cmの時に販売されており、
安価で比較的飼いやすいことからペットとして人気の高い生き物です。
ですが、大人になれば体長25~30cmになります。
購入前に確認していなくて、
場所に困って飼えなくなり、川に逃がすというケースが非常に多いようです。

他のカメと一緒にいる姿を見ると、
一見共生できているように見えますが、
近縁の在来種と交雑して雑種を作ってしまったり、
在来種の生育環境や餌を奪ったりすることによって、
在来生物は行き場を追われ、個体数が衰退してしまいます。


外来生物の種の数はわかっているだけでも2000種を超えるといわれています。

上記のような日本固有の生態系への影響の他にも、
毒をもっていて人や動物を噛んだり刺したり、
農林水産物を食べるなど、人や農林水産業への影響もあります。

日本の本来の生態系を維持していくためにも、
外来生物をむやみに日本に入れず、
飼育する場合も生き物の寿命や生態を十分に調べた上で、
途中で飼育放棄をし捨てることがないよう、
最後まで責任をもって飼育することが大事かと思います。


詳しくは環境省外来生物法ホームページに掲載されていますので、
こちらをご覧ください↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/






蛇の池。睡蓮はこれからが見頃です。

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2009年05月11日ミヤジマトンボ生息地環境保全整備

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

みなさん、ミヤジマトンボをご存じでしょうか?

ミヤジマトンボは日本と中国の2ヶ国のみ生息する希少種で、
日本では瀬戸内海国立公園でもある宮島にしか生息していません。
宮島の中でもわずか3ヶ所。
海に面して開けた谷の谷底にできた湿地で、山間からの湧出水と海水が入り交じる海浜湿地という特殊な場所にしか生息しておらず、環境省レッドリストでも“絶滅危惧Ⅰ類”に選定されています。

瀬戸内海での沿岸では開発などによる埋め立てが進行し、
現在では自然海岸がほとんど残っていません。
そんななか、宮島には手付かずの自然が残されており、
また他のトンボが生息できない海浜湿地という場所を利用し、
生き延びてきたと考えられています。

しかし、近年の大型台風や秋季冬季の風波などの影響により、
トンボの生息地である湿地と海を結ぶ水路が砂で塞がってしまい、湿地がプール状になってしまいました。
ミヤジマトンボは水があるかないかの干潟のような状態を好むため、
水路を復旧し、水を排出する作業を今回行ってきました。

1年前にも水路の復旧作業を行いましたが、
湿地にはすでに水がたまっている状態でした。
作業は水路に埋まった砂をひたすらシャベルでかき上げ、両側を土嚢で積んでいくというものです。


最初は一日で終わるのか・・と心配もありましたが、
みんなの力を合わせるとできないものはないですね!
見事水路を復旧し、湿地の水もミヤジマトンボが産卵に適した水深に戻すことができました。


ミヤジマトンボの産卵は5月下旬から始まります。
生息地は一般公開されていないため湿地の写真は掲載できませんが、
トンボの成虫が飛び回るころ、
トンボの写真も併せてご報告したいと思います。

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2009年04月30日標識お掃除@仙酔島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

こんにちは。

先週は夏のような気温になったと思えば、
今週はまた冬に戻ったような寒さが戻ってきました。
森の動植物も春なの?夏なの?と困惑しているのではないでしょうか。

さて、GWも一週間後に近づき、
連休前に各地で清掃作業が実施されているニュースをよく耳にします。
私も仙酔島の施設整備の確認に併せて、
解説標識のお掃除をしてきました。

仙酔島は福山市鞆の浦から東300mにある島で、
約1億2000年前に火山活動によってできた、
仙酔岩体という流紋岩質凝灰岩からなる周囲約6kmの無人島です。


渡船場ではタヌキがお出迎え。
わりと人に馴れてるのでしょうか。


島内には、国民宿舎があるので宿泊もでき、
釣りや海水浴、温泉やキャンプなどを楽しむことができます。
また、山には遊歩道が整備されているので、
山歩きも楽しむことができ、
至る所に仙酔島の歴史や見所、動植物に関する案内が表示された解説標識があるのですが、

汚れに汚れ・・・解読不能となっていました。

そこで、お掃除開始です。

全部を廻ることはできませんでしたが、
御膳山(ごぜんやま)遊歩道にある解説標識はきれいになりました。
また、将来的には表示面の劣化の激しい解説標識から順次取替更新しけたらと思います。

解説標識はその地域の自然環境や動植物について、
知ってもらえる大事なものです。
今後も国立公園に訪れた方が
「ここにはこんな生き物が住んでいるんだ」
「この島はこうやってできたんだ」と
自然についてより理解していただけるよう、しっかり維持管理していきたいと思います。




掃除するAR


掃除前


掃除後

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2009年04月23日都会の中の自然・宇品島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵


瀬戸内海国立公園は山や島など広範囲に渡り、
ほとんどの場所が市街地からは離れたところに位置しています。

ですが、一カ所ありました。
広島市内近郊に位置する陸島・宇品島です。
昔は「牛奈島」や「氏名島」と呼ばれ、
由来は島が牛の形をしていたことから「牛の島」、
江の内(広島湾)にあることから「内の島」が転訛したと言われています。
(今は埋め立てで牛の形はしていません。)
広島にずっと住む私も市内にこんな自然があるとは全っっっく知りませんでした。

現在は島の半分以上が埋め立て地となっていますが、
国有林である海抜52mの低山と南側海岸沿いが手付かずの状態で守られ、瀬戸内海国立公園に指定されています。

この景色のすぐ裏側は広島市街です。


山と南側海岸沿いには道が整備され、
釣りをする人、ウォーキングをする人、犬の散歩をする人など
市民の憩いの場となっているようでした。

また、島の周りには波の浸食によってできた海食崖や
溶岩が冷やされて出来た節理と呼ばれる花崗岩、断層なども見られました。
市街地近郊でこういったものが見られる場所もめずらしいのではないのでしょうか。

波の浸食によって出来た海食崖。
6000年位前まで今より数メートル高い位置に海面があったようです。

溶岩が冷やされ、規則的な割れ目が入った岩を節理といいます。



今は新緑がきれいで、
またフジの花も山ならではといった感じで豪快に咲いていました。

遠くに行く時間がない。
車がなくて遠くの山にはいけない。
といった方でも電車やバスですぐに足を運べる距離です。

休日の散歩に、散策に、釣りなどに是非宇品島を訪れてみてください。





晴れの日の新緑は一段ときれいでした。


あちこちにフジが咲いてました。
今年は少し開花が早いように感じます。


灯台の横には樹齢200年を超えるクスノキが!

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