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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 広島

182件の記事があります。

2011年03月03日第14回瀬戸内エコツアー開催!@佐木島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

去る2月27日、
広島事務所では宮島PV主催公募観察会と
大久野島ビジターセンター主催瀬戸内エコツアーを開催する予定でした。
延期予定がなかったため、何が何でも晴れてもらわないと!と思っていましたが、
日が近づくにつれ、降水確率30%→50%→70%と上がり・・
6年間雨天中止がなかったエコツアーもついに中止か!?
と思いましたが、当日の佐木島は青空の見える快晴となり、
この度も無事開催することができました。

佐木島(さぎしま)は三原市内と因島、高根島の間に浮かぶ
周囲約12キロの自然豊かな島です。
佐木島を愛するボランティアガイドのみなさんご協力のもと、
島内の文化財や歴史、また太平山(267.5m)への道のりを案内していただきました。
海の中にあるという珍しい地蔵さんを見た後、
みかん畑を抜け、いざ太平山へ。
ここは瀬戸内!?というくらいの急勾配で最後は頂上に一直線!
たいへん登り甲斐のある道のりでした。

[県重要文化財 麿崖和霊(まがいわれい)石地蔵]

頂上では、東西南北に多島海美が臨め、
大久野島も見ることができました。

[多島海を眺めながらお昼ご飯]

昼食後は「国立公園について」少しお話しをさせていただきました。
「どこの国立公園を知っていますか?」の質問に
尽かさず出たのが「瀬戸内海国立公園!」
「瀬戸内海国立公園はどこがありますか?」の質問には
「・・・う~ん」
宮島や大久野島、野呂山の他、海全体が国立公園に指定されていること、
自然を後世に引き継ぐためにできた制度であること、
国立公園と国定公園の違いなどについて解説。
みなさんに普段あまり目を向けることのない環境省の取り組みや国立公園について、関心を持っていただくことができたのではないかと思います。

そして、下山後は長浜でクリーンアップ活動を行いました。
一見きれいな砂浜に見るのですが・・


集めてみるとかなりの漂着ゴミが!
その殆どがプラスチックなどの石油製品でした。



ゴミを海に捨てなければ漂着ゴミはなくなるのか?
実はゴミの多くは磯にひっかかった釣り具や
台風などで吹き飛んだカキ筏などの漁業用具、
風に飛ばされたゴミが川に流され海岸に漂着することもあります。
私たちの生活や景観に害を及ぼすほか、
ウミガメがビニール袋をクラゲと間違えて食べてしまったり、
釣り糸が絡まり死んでしまう海鳥もいます。
永遠に残り続けてしまう石油製品は生き物にとって脅威ですが、
私たちが一つでも多くの漂着ゴミを拾うことによって、
多くの生き物が命拾いをしたのではないかと思います。

最後に島の方々が物産展を開いてくださり、
やっさ踊りで見送ってくださいました。
佐木島のみなさん、ありがとうございました!
そして、参加者のみなさん、
登山後の海岸清掃たいへんお疲れ様でした!!


[登山下山ともかなりの急勾配!]

[佐木島のみなさん、お世話になりました!]

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2011年02月24日アニマルトラッキング?

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

今月27日は宮島パークボランティア(以下PV)主催公募観察会が行われます。
それに伴って、先週下見へ向かいました。
場所はPVが定点調査を行っている宮島南東部に位置する入浜です。
包ヶ浦~入浜までおよそ1時間半、
歴史建造物や植物を観察しながら、
危険箇所がないかなどを調べながら歩きました。

舗装された道だけれども市街地と違う山の中、
弥山と同じ山の中だけれども人通りの少ない場所、
ともあって、普段見られないものがたくさん見つかりました。
まずはスタート地点の包ヶ浦公園にて↓


案内標識をよ~く見ると、
なんとプラスチック板との間にコウモリのミイラが!!
入れそうな隙間はないんですが、
ハチか何かが掘った巣穴もあり、
ここから入ったのか・・

そして、次に見つけたのはこちら↓


何かわかるでしょうか?
実はシカの脚骨と手前の黒いビニールのようなものが皮です。
どうやら死骸をタヌキか何かが食べた後のようです。
続いてこちら↓


一見変哲のないネズの樹ですが、
5年前にシカに樹皮を剥がされてしまいました。
幸い、反対側半分に樹皮が残っており、
枯れなかったようです。
市街地のシカだけを見ていると、
「シカと人間」の関係ばかりが目に付きますが、
山の中では植物や他の動物との関係が痕跡からも見て取れます。

他にはこんなものも↓


イノシシが掘り返した跡です。
宮島にはいないとされてきたイノシシですが、
目撃情報もあるほか
近年掘り返した跡はよく見かけます。

宮島にはシカの糞くらいしかないかなぁと思っていましたが、
市街地を離れればいろいろな痕跡が見つかり、
アニマルトラッキングができる場所でもあるんだなと思いました。


因みに・・
こんな光景も見つけました。
これは鷹ノ巣浦にある牡蠣殻置き場なんですが、
よーく見てください↓


シカが殻についている微量の牡蠣を食べに集まっています。
教えなくても、食べれるものは何でも食べる!
野生のシカはたくましいですね。

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2011年02月21日大久野島標識整備

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

大久野島では、標識整備の計画を立てています。
毒ガス貯蔵庫や砲台跡にも解説標識が設置されていますが、
屋外では紫外線や海風の影響で劣化が早く、十数年しか持ちません。
本体は劣化していなくても
塗装が剥離して文字が見えないものもあり、
昨年地味に1人で塗り直したりもしました。

[修繕前後]

解説標識については過去に何度か手直しした痕跡もありますが、
木板が削れ、さすがに修復不可能な状態に・・

[劣化した解説標識]


先日、大久野島全体を解りやすく歩いていただけるよう
どこにどのような標識を設置するか事前調査を行いました。

見つけにくい史跡や登山道については、
誘導標識を設置する場所を検討しました。
史跡の解説標識については、
どの史跡を指しているかわかる場所選びと同時に
写真撮影の邪魔にならない場所を選定しなくてはいけないので一苦労。
一日で外周に設置予定の場所を見るのにやっとでした。

[調査の様子]

普段は何気なく見ている解説標識や誘導標識ですが、
一度設置したら、はい終わり!というものではなく、
誰かの手によって管理や修繕されていることを頭の片隅に覚えておいていただけると嬉しいです。

今年はうさぎ年ということもあって
島を訪れる方も多いと聞きますし、
多くの方により大久野島を知っていただけるといいですね!


【余談】
氷点下を下回ったこの日は
なんと大久野島で1メートル以上のつららを発見!!!
温暖な瀬戸内側では珍しい光景でした。

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2011年01月07日イソギンチャクのようなサンゴ

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
場所によっては、かなり積雪の多いお正月だったようですが、
お住まいの地域はいかがでしたでしょうか。

さて、昨年11月の日記にニホンアワサンゴについてご紹介しましたが、
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/11/743.html
一体どんなサンゴなの?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
ダイビングで潜るため、私もまだ海中のニホンアワサンゴを見たことはありませんが、
周防大島町なぎさ水族館で飼育している
ニホンアワサンゴを見ることができました!
初めて訪れた時は触手が骨格の中に収まっていましたが、
先日撮影に成功。
骨格が見えるとサンゴなんだな~と思うのですが、
触手はまるでイソギンチャク。
触手の先も1cm程度と小さく、
中心がみどり色をした紅い花弁のようでした。
一つの塊自体も10㎝程度と小さいので
これが数百平方メートルにわたって群落をなしているとなると、
かなりの個体数になるのではないかと思います。


[触手が収まった様子]

[触手が出てきた様子]

[クローズアップ]

今の時期が海の透明度が高く、よく見えるということですが、
この寒さの中、海に入る勇気もなく・・・
今年は是非とも海中に漂っているニホンアワサンゴ群落を間近に見たいと思います。

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2010年12月07日大久野島ビジターセンターは50ヵ所目!

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

中四国AR日記の中でも以前ご紹介がありましたが、
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/08/684.html(高松AR)
日本全国84カ所の国立公園ビジターセンター(以下VC)で実施されている
「全国自然いきものめぐりスタンプラリー」も始まって5ヶ月が経とうとしています。
私は大久野島、大山、鳥取砂丘で現在スタンプ3つ集めました!
皆さんはスタンプラリーを始められたでしょうか?

大久野島や鳥取砂丘に足を運んだ時には、
既に10個集めた方がいますよ!という話など聞いてはいたのですが、
先月大久野島で、
なんと!
すでに50カ所のスタンプを集めている方にお会いしました!!!

[大久野島VCにて記念撮影]

お仕事で全国を廻られるので、
最初は+αの楽しみに始めたそうですが、
集めていくうちに山や島や手つかずの自然の場所に行くことができ、
面白くなっているとのこと。
小笠原VCは一週間に一度しか船がないため、
ちょっと厳しいかなぁとおっしゃってましたが、
北海道、九州、沖縄、中四国はすでに制覇し、
50カ所目に大久野島に来島されました。
50カ所・・
それも僅か5ヶ月余りで集めている方がいらっしゃるとは!
たいへん驚きました。

[スタンプ50個!]


全国なので、なかなか全て・・という訳には行きませんが、
スタンプラリーに参加することで、
日本のどこが国立公園に指定されていて、
どんな自然があるのかを知るいい機会になると思います。

あと34カ所、是非全国制覇していただきたいですね!


【全国自然いきものめぐりスタンプラリー】詳細はコチラ↓
http://www.ikimono-meguri.go.jp/


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2010年12月03日宮島パークボランティア公募観察会~弥山山麓コース~   

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

11月20日に宮島パークボランティア公募観察会が開催されました。
今回のコースは要害山~山辺の小径~千畳閣~もみじ谷~大元公園を通る弥山山麓コースです。
お目当てはもちろん紅葉です!
各地で寒暖差の影響により、どこも色付きがよいと聞いていたので期待を膨らませ、
一般参加者32名PV17名で弥山山麓を散策しました。

最初に歩いた要害山周辺はもともと海で、
厳島合戦では戦場となった場所の一つ。
その後は山辺の小径を歩きながら史跡などについて学びました。
何度も来島されているという参加者の方が殆どでしたが、
みなさん「宮島にこんな道があるなんて知らなかった!」と驚いていました。

[山辺の小径より:家が建ち並ぶ要害山周辺は海でした]


[千畳閣での紙芝居に聞き入る参加者の様子。イチョウの黄葉もキレイでした]


そして、午後は紅葉を中心とした自然観察です。
もみじ谷に入ると、期待通りの紅葉が!!
今年の紅葉は本当に色付きが良いようです。

[前を見ても上を見ても一面の赤!]


最後はグループ毎で観察会。
さてはて、拾った紅葉は何種類あったでしょうか?

[紅葉は数十種類ありますが、今日は5種類見つかりました]


余談ですが、もみじ谷でお昼休憩をとっていた時のこと。
いつもの如く、シカが「エサくれ~」と寄ってくるので、
盗られないよう警戒しながら食べていると、
私の食べていたパンが目の前から忽然と姿を消しました。
・・え?
シカもいないし、一瞬何が起きたかわかりませんでしたが、
なんと空を飛んでいたトビがパンをかっさらって行ってしまいました・・!
顔にさっと羽があたっただけで、爪1つ当たらないハンティングはまさに神業!
私の昼ご飯は半分になってしまいましたが、思わず感心。

宮島でお弁当は食べる時は
シカはもちろん、空からのハンティングにも十分ご注意ください!

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2010年11月29日瀬戸内海に生息するニホンアワサンゴ 

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

前回のAR日記で海域公園のご紹介をしましたが、
藻場の他にも指定へ向けて調査を行う計画のある場所があります。
山口県周防大島沖合にある「ニホンアワサンゴの群生地」です。

新聞等では1年以上前から
「ニホンアワサンゴが確認された」
「日本最大級ではないか」
といった記事を見かけることがありましたが、
実際には地元ダイバーによって10年近く前から確認されていたとか。
ニホンアワサンゴは国内では鹿児島県から千葉県に渡って広く分布していますが、
主に暖かい黒潮海流が通る太平洋側に生育しているようです。
なぜ瀬戸内海に?
それも国内最大級といわれる群生地があるのか?
今は解らないことだらけですが、
地元漁協の方によると、
群生地周辺の海域は漁場としても豊かな場所だそうです。


今月11日には周防大島町から海域公園指定に向けて調査、検討するよう要望書が提出され、
環境省では来年度ニホンアワサンゴ群生地を中心とする周辺海域の調査を行うことを検討しています。

[椎木周防大島町長(右)より要望書を受け取る藤岡広島事務所長(左)]

当日は陸上からの現地確認も行いましたが、
陸域からは他の場所とは違った場所のようには見えません。
海の中では目に見えないすばらしい世界が広がっているんですね!

[現地確認の様子 海の中にはニホンアワサンゴが!]

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2010年11月11日海域調査、そしてイノシシ!?

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

海域公園というのをご存じでしょうか?

従来は優れた海中景観を保護する「海中公園地区」という制度があり、
熱帯魚やサンゴ礁などが保護されていました。
中四国地方でいうと、
島根県の隠岐の島や高知県の竜串などがこれにあたります。

「海域公園地区」と何が違うのか?というと、
今まで海中に限られていた対象が
潮の干満によって干出する岩礁や干潟、藻場などが指定の対象になるよう
法律が改正されました!
AR日記でも観察会の様子などをご報告しましたが、
干潟や藻場、磯には多様な生き物が生息しています。
海の浄化作用のある干潟や産卵や幼魚の隠れ家となる藻場なしに
豊かな海を保持していくことはできません。
というわけで、
干潟や藻場が広がる瀬戸内海でも
新たな海域公園を指定するべく、現在調査を行っています。



先日は大崎上島周辺の藻場(アマモなどの海草類)調査を行いました。
埋め立てや開発によって藻場面積は年々減少していますが、
島々が連なる大崎上島北部では広大な藻場が残っています。

[陸上から見てもわかるほど一面の藻場!]


と、生野島横で碇泊していると、
何かが泳いでいるのを発見!!
もしやスナメリか!?と思いきや、



なんと泳いでいたのはイノシシ・・・っ!!

生野島から百島に向かって泳いでいました。
何を思って泳ぐのか?
対岸が見えているのか?
何キロ泳げるのか?わかりませんが、
溺死したイノシシが打ち上げられいていたという話も聞きますし、
きっと命がけの遠泳なのでしょう。

笑ってしまってごめんなさい。

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2010年11月01日宮島・もみじ谷公園の紅葉情報

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

29日に再び出張で宮島へ向かいました。
先月16日にはまだ紅葉していませんでしたが、
そろそろ紅葉し始めた頃かな?と
船からカメラをのぞいてみると、
赤っぽいところがちらほら。
お、紅葉してる!と思いきや、
よく見ると松枯れで茶色くなっているところも・・
全国に広がっているマツノザイセンチュウによる松枯れは
宮島にも及んでいます。
宮島では、1960年以降に松枯れが確認されていますが、
今でも島の広い面積でアカマツ林が分布しています。
今年は猛暑で樹の抵抗力も下がっているようですし、
その影響があまり出ないか心配です。


[うっすら紅葉]

[松枯れで茶色くなっている]


広島の県花にもなっている“もみじ”の名所、
宮島・もみじ谷公園はというと、
徐々に色づき始めていました!
猛暑の影響であまり紅葉がきれいに見られないという噂も耳にしましたが、
もみじに関しては心配なさそうです。
まだ“紅葉”とよべるほど紅くはなっていませんが、
今週末から今月下旬までは見頃となりそうです。
東屋やベンチも整備されていますので、
お弁当持参されての紅葉狩りも持ってこいの場所です。
ただし、シカがビニールなどを誤って食べてしまうので
ゴミは必ず持ち帰るようご協力をお願いいたします!


[もみじ橋近くでは色づき始めています]


◆◇◆◇◆お知らせ◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今月中旬に宮島パークボランティアの会主催で行われる
公募観察会の一般募集が始まりました!
今回は弥山山麓遊歩道を歩くコースで、
歴史や植物について学ぶ自然観察会となっています。
毎回定員超えする人気の観察会ですので、
ご興味のある方は是非ご参加ください☆

日時:平成22年11月20日(土)9:00~15:00
対象者:近郊の里山ウォーキングができる親子(大人のみ可)
募集人数:30名(先着順)
参加費:大人500円、小学生以下100円(テキスト、保険代など)
持参物:弁当、飲み物、雨具、観察・筆記用具など
締切:平成22年11月15日(月)
申込方法:
参加者全員の住所、年齢、性別、電話/FAX番号を記入の上、
「往復ハガキ」または「FAX」にて申し込む。
問合せ・送付先:
〒730-0012 中区八丁堀6-30広島合同庁舎3号館1階
環境省広島事務所 自然保護官 宛
TEL(082)223-7450 / FAX(082)211-0455

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2010年10月19日何モミジ?

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

残暑も終わり、
野外活動のベストシーズンがやってきました!
宮島にもここぞとばかりに観光客が押し寄せています。

そんな中、宮島パークボランティア(以下PV)では、
年に一度行っている樹木名板の確認・保全作業を行いました。
要害山~うぐいす歩道~もみじ谷コースと
大元公園~アケビ歩道~もみじ谷コースに分かれて出発。
昨年同様、植物と樹木名板の位置確認や、
拭き掃除に取付部分のメンテナンスなどを行いました。

[作業風景]

ですが、今年の猛暑のせいでしょうか、
枯れかけているものや
既に落葉している樹木もちらほら見られました。

[各地で紅葉を前に落葉しているようです]


私が同行した大元コースでは、
樹木名板の紛失などはありませんでしたが、
モミジの同定確認が必要なものがいくつかありました。
私はイロハモミジよりオオモミジの方が大きめくらいしか認識がなかったのですが、
PVの方に違いを聞くと食い込みの深さや、鋸歯の大きさ、種の付き方などが違うとか。

[イロハモミジ]
切れ込みが深く、葉の大きさに比べて鋸歯が大きく不揃い


[オオモミジ]
切れ込みが浅く、鋸歯が小さく揃っている
※鋸歯=葉の縁にあるギザギザの切れ込み

中には切れ込みは深いのに鋸歯が小さいという難解なものもありました。
そうなると素人目には難しいですが、
識別方法を知ると思わず葉っぱを凝視してしまいます。


もうすぐ紅葉シーズン!
これは何モミジ?なんてことを気にとめながら歩くと、
一味違った紅葉狩りを楽しめるかもしれません。



[初めて見つけたサカキカズラの実!なんて芸術的な形!]
もうじきこの中からタンポポのような綿毛が飛んでいきます。

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