ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

大山隠岐国立公園

162件の記事があります。

2016年01月27日【お知らせ】大山隠岐国立公園が指定80周年を迎えます!

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問ありがとうございます。

大山隠岐国立公園が昭和1121日に国立公園に指定されてから、今年の21日に80周年を迎えます(昭和38410日に隠岐島、島根半島、三瓶山、蒜山地域を追加)。国立公園は、日本を代表する優れた自然の風景地を保護し、利用の促進を図る目的で、国が指定した自然公園です。

また指定80周年を記念して228日(日)に記念シンポジウムを開催します。シンポジウムに参加して、大山の新しい魅力を発見してみませんか。皆様からのお申し込みをお待ちしています。詳細につきましては以下の報道発表をご覧ください。

http://chushikoku.env.go.jp/pre_2016/80.html

_

大山隠岐国立公園の最大の特色は、中国地方の最高峰大山(1,729m)を中心として、外輪山の擬宝珠山の南東に位置する蒜山三峰(上蒜山、中蒜山、下蒜山)、出雲風土記で国引きの柱とされた三瓶山をはじめその山岳地帯、島根半島の海岸部、隠岐諸島(島後、知夫里島、中ノ島、西ノ島のほかおよそ180の小島)を合わせ、海陸におよび変化に富んだ国立公園は鳥取、島根、岡山県の三県にまたがり総面積35,353haを有しています。

_

山陰の名山、大山は西側から見ると富士山に似た美しく女性的な山容で伯耆富士と呼ばれています。しかし東側あるいは南側からは、これとは異なりそそり立つ岩壁が荒々しく男性的な様相を呈し異なった姿を持っています。大山の中腹はブナ林に覆われていて新緑、紅葉の時期は特に美しい輝きを堪能できます。山頂には高山植物群落があり、大山キャラボクの純林は特別天然記念物に指定されています。そして北西山腹にある天台宗の古刹大山寺地域は修験道の霊地として知られた大山寺の門前町であり登山の出発地でもあります。夏山登山道を出発してしばらくすると山中に古びた石段や石垣を見ることが出来ます。森の底に消えなんとする四十二坊あったという廃寺を、そして昔の権勢をふと振り返り、来し方をしのぶことも大山のもつ魅力の一つかなと感じています。

最後までご覧くださりありがとうございます。

ページ先頭へ↑

2016年01月04日【お知らせ】国立公園展がやってくる!

大山隠岐国立公園 大利茜

中国四国地方を巡回している「アクティブレンジャー国立公園展」の特別展を、

大山公民館にて開催いたします!

 

大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園。

それぞれの国立公園でアクティブレンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、

自然とふれあう人々や保全活動に取り組む人々の姿などを紹介します。

ぜひお立ち寄りください。

 

 写真展

 <大山情報館で開催した国立公園展の様子>

 

『中国四国の国立公園展-アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動-』

会場 大山公民館 (鳥取県西伯郡大山町末長269-1)

期間 2016/1/9(土)~1/31(日)(※11日(月祝)は休館)

時間 8:30~22:00 

問合せ 米子自然環境事務所 0859-34-9331

ページ先頭へ↑

2015年12月10日中海の渡り鳥たち

大山隠岐国立公園 大利茜

「中海(なかうみ)」

鳥取県と島根県にまたがるこの湖を、皆さんはご存じですか?

中海と大山アオサギ

  <遠くに大山がそびえます>       <アオサギ>

 

 

【中海とは??】 

①日本で5番目に大きい汽水湖(きすいこ)

 日本海の湾の入り口が砂州(さす)によって塞がれ、一部の水路によって日本海と繋がっています。

 淡水と海水の混ざった汽水湖で、様々な海藻類、魚類、貝類が生息する自然環境豊かな場所です。

 

②日本最大級のガンカモ類の越冬地

 ハクチョウ類、シギ・チドリ類、猛禽類などの渡りの中継地や越冬地ともなっています。

 特に冬になると、たくさんのコハクチョウやホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモなどがやってきます。

 エサなど豊かな環境を求めて、季節的に中海にやってくるのです。

 大井地区

 <渡りの季節、たくさんの鳥たちが集います>

 

③国指定鳥獣保護区である

 区域内の鳥獣の保護や、その生息地の保護をする必要があるとされています。

 <鳥獣保護区について↓>

 http://www.env.go.jp/nature/choju/area/area1.html

 

④「ラムサール条約」に登録されている

 中海は水鳥の生息地として、国際的に重要な湿地と認められています。

 <ラムサール条約について↓>

 http://www.env.go.jp/nature/ramsar/conv/2-3.html

ラムサール

 <中海・宍道湖ラムサール条約登録10周年記念イベントの様子>

 

 

●夏の繁殖地と、冬の生息場所と、遠く離れた場所を定期的に移動することを「渡り」といい、

 「渡り」をする鳥たちのことを「渡り鳥」と言います。

 この渡り鳥の飛来状況を知るため、私たちは渡りの季節になると毎年、調査をしています。

 上記で紹介したような鳥たちの他、希少な鳥類もたくさんやってきます。

 

調査の様子スズガモ

    <調査の様子>             <スズガモ>

キアシシギオオバン

     <キアシシギ>            <オオバン>

ホオジロガモミサゴ

<スコープを覗くとホオジロガモが!>   <ミサゴもよく見えます>

 

 

調査では、どんな種類がいるか、何羽いるか、衰弱した鳥など異常はないかを調べます。

スコープを使えば、肉眼では見えない1羽1羽の様子が分かります。

 *羽の色、模様、目の色、尾や首の長さ、形、大きさ、泳ぎ方、飛び方、鳴き声。

 *集団で列になっているもの、1羽でプカプカと漂っているもの、遅れて飛び立つもの。

 *懸命に潜ってエサを探すもの、羽づくろいをするもの、羽をバサバサと広げるもの。

 

 

表情こそありませんが、鳥たちのユニークな動きや美しい姿に、時間を忘れて見とれてしまいます。

中海ではさくさんの鳥たちを、より身近に感じることができます。

寒い冬だからこそ見られる、鳥たちの様子を、皆さんもぜひ観察してみてください。

ページ先頭へ↑

2015年12月03日宍道湖水草問題

大山隠岐国立公園 松江 宇佐美 裕太

○ 宍道湖清掃 ○

 

天候に恵まれました
12/2(水)、宍道湖漁協さんにお願いした宍道湖清掃に参加して参りました。

年一回の本イベントは、本来は漂着ゴミなどを集中的に掃除する日です。
しかし今年は子どもパークレンジャー事業でも取り組んだ水草の除去がメインとなりました。

 

宍道湖各地にある港で手作業で水草を刈っていきます

 

オオササエビモを袋詰めにしていきます

袋に詰めて回収

 

ふくろの山

ふくろの山になりました。処分にも多額の費用がかかります。
港から引き上げてしばらく放置して枯らせば体積は減らせますが、かなりの腐臭が発生してしまいます。

 

スクリューにからまるオオササエビモ

水草のある場所でエンジンを動かせば、スクリューに絡まります。
港の内側は防波堤により波が抑えられるため、水草が生えやすく漂着物もたまりやすいのです。
こうなると漁に出るどころではありませんね。

 


打ち寄せられ泥質化しかけているシオグサ(左)と新鮮なシオグサ(右)。

宍道湖では「なめたれ」と呼んでいます。

さらに冬になり水草が腐ると、ヘドロになります。
このような場所では酸素が乏しく、硫化水素が発生するなど生物にとって厳しい環境です。
とくにシジミなど湖底で暮らす生物への影響は大きく、みんな死んでしまいます。

 
本事業はグリーンワーカー事業の一環で行われました。
しかし普段は漁師さん達の各自の努力で水草の除去が行われています。
私たちも、宍道湖を守るためにできることをやっていきましょう。

 

 

○ 水草問題について ○

 
 昔は水草を刈り取り、肥料として田畑に直接鋤(すき)込んでいました。これを「藻刈り(もがり)」と言います。湖の余分な有機物を持ち出して田畑の肥やしとし、上手に物質を循環させていたのですね。

 
 ところが化学肥料がある現在では、そんな手間がかかることはしなくなりました。


 宍道湖ではここ4~5年ほど水草が急に繁茂するようになりましたが、これを取り除くシステムは失われていました。そして絡みついては漁師さんを困らせ、ヘドロ化して水の"汚れ"となり、ひたすら湖底に堆積してはシジミを困らせています。
 なお水草が復活してきた原因については水の塩分濃度や透明度の変化などさまざまな要因が考えられ、はっきりしていません。

 
このため
・水草や藻類の処分方法あるいは新たなバイオマス資源としての利用方法の開発
・効率よく水草を刈り取るための器具や船などの開発、
・宍道湖における水草の繁茂要因の解明、発生抑制方法の研究

などなど、この問題における課題は山積しています。

ページ先頭へ↑

2015年11月24日宍道湖JPR ~環境フェスティバル~ 【イベント】

大山隠岐国立公園 宇佐美 裕太

11/15(日)、松江市のくにびきメッセにて松江市主催の環境フェスティバルが開催されました。
松江市の環境に関わる団体が多数出展するとともに、様々なイベントが行われました。

 

立正大湘南高校マーチング部
オープニング演奏

 

 

秋鹿小5年生による発表

 

情報発信の場であるこのお祭りを利用し、今年度子どもパークレンジャー(JPR)として宍道湖で活動してきた秋鹿小5年生のみんなが体験したこと、学んだことをまとめて発表しました。

 

これまでの活動記事はこちら↓↓

 

2015/6/24 第2回 宍道湖子どもパークレンジャー

2015/9/3 第3回宍道湖JPR ~藻刈り~

 

 

本番では3つのテーマに分けるなど工夫し、最後には一緒に宍道湖を守るよう呼びかけて締めてくれました。

  

①宍道湖・秋鹿の生きもの
自分たちが実際に学校の周りのたんぼ、川、そして宍道湖で捕まえた生きものについて発表しました。秋鹿、宍道湖の生きもの

「みなさんはシンジコフナムシを知っていますか?―」

 

 

②宍道湖の水
宍道湖が塩の混じった汽水湖であること、溶存酸素など水質について発表しました。

宍道湖のCODについて解説

「宍道湖の水をなめてみたら、ポテトチップスのうす塩くらいのしょっぱさでした―」

 

 

③宍道湖を汚すもの
川の中からテレビが出てきたこと、ゴミだけでなく生活排水や水草が汚れの元になることなどを発表しました。

水草を採りました

「目には見えないけれど、本当は汚れているんです―」

 

 

水草を押し花にしたしおりを配りました

発表後には、様々な水草をおし花にした手作りのしおりを配りました。

 

 
体験に終始せず、それからたくさん勉強・準備したことが伝わってくる本当に素晴らしい発表でした。立派にレンジャーのお仕事を務めてくれたと思います。
これで今年の活動は終了ですが、これからも一緒に宍道湖を守っていこうね!

ページ先頭へ↑

2015年11月20日【イベント報告】湿原守ろうプロジェクトin鏡ヶ成

大山隠岐国立公園 大利茜

【2015年11月12日(木)】

 

象山 作業1

大山の南東側に位置する鳥取県江府町・鏡ヶ成(かがみがなる)にて、ボランティアと関係機関とが集まり、

鏡ヶ成の貴重な湿原を守ろうというプロジェクトが実施されました。

 

 

◎ところで、湿原ってどんな場所?

 水分がとても多く、ジメジメと湿った場所です。

 分かりやすく言うと「長ぐつがないと足や靴がビショビショになる場所」。

 鏡ヶ成は周りを山に囲まれ、真ん中がお皿のような形をしているため、水がたまりやすく湿原が出来ます。

 ジメジメした場所が好きな生き物や、そこでしか生きられない生き物たちが棲んでいます。

湿原

 

 

ここ鏡ヶ成の湿原は、地下水位の低下によって乾燥化が進み、湿地の植生が失われつつあります。

チシマザサやハイイヌツゲなどが繁茂し、「草原化」が進んでいるのです。

今回は、乾燥化の要因となっているササや低木を除去し、運び出すという作業を協力して行いました。

 
 

打合せ 

2010年より春と秋にこの作業を実施していますが、今回は過去最高人数、27名が参加!

オリエンテーションで湿原の概要や作業内容を確認し、作業に取り掛かります。

 

刈り取り かき集め

  刈り取った草や低木類を            かき集めて・・・・

 

運搬  運びだし

    えっさ、ほいさと            運び出します

 

作業後

木道脇や沢筋に陽が当たるようになり、見た目もすっきり!

水面もよく見えるようになりました。

 

 

 報告会山田君

作業終了後、湿原再生に向けての調査の中間報告会が、鳥取大学農学部の日置研究室に

所属する大学生・山田諒さんによって行われました。

山田さんや日置教授より、湿原保全の対策についても提案があり、

作業に参加された関係者の皆さんと今後の湿原管理方針について意見交換をすることが出来ました。

 

 

まだまだ湿原保全のためにできる作業は盛りだくさんですが、今回はこれで終わり。

湿原が本来の姿を取り戻せるよう、少しずつ、続けていきましょう。

また春に雪がとける頃、同じような作業を実施予定です。

皆さんのご参加をお待ちしております!

ページ先頭へ↑

2015年11月16日鳥の季節 【島根の自然】

大山隠岐国立公園 松江 宇佐美 裕太

紅葉が過ぎた三瓶
標高の高い三瓶周辺では紅葉も見頃を過ぎ、晩秋の装いとなりました。
葉が落ちて鳥が観察しやすい季節になりましたね。

 

ユキホオジロ
男三瓶山頂でユキホオジロに会いました。
北海道で見られる渡り鳥らしいのですが・・・?
群れも作らずひとり迷子でしょうか。

 

ソウシチョウ
中腹ではソウシチョウの群れがやかましく鳴いていました。
とても鮮やかで美しいのですが、特定外来生物です。

 

サイクリングロード

東の原から北の原を外周しているサイクリングロードを歩くのもおすすめです。
自転車だと今は落ち葉で滑りそうですが、歩くには良い時期ですね。


 

シジュウカラ♂
       シジュウカラ
エナガやコゲラと混群をつくっていました。
鳥は基本的にオスの方が鮮やかです。

 

コシアブラの実を食べるアオゲラ
ほぼシルエットになってしまいましたが・・・
コシアブラの果実を食べているアオゲラです。

 

柿
野生のカキの実がなっていました。
とっても綺麗なまま残ってます。きっとまだ渋いんでしょうねえ。

朝夕はかなり冷え込みます。
しっかり準備して、快適に三瓶を楽しんでくださいね♪

ページ先頭へ↑

2015年11月06日西ノ島 パノラマサイクリングを開催しました!

大山隠岐国立公園 隠岐 久永剛大

 11月3日(火・祝)に行った、環境省中国四国地方環境事務所主催イベントの様子をお伝えします。

イベントは大山隠岐国立公園に指定されている隠岐の優れた景観を探勝し、海岸の環境保全や動植物の保護に関する意識の醸成を図ることを目的に隠岐の西ノ島で行いました。

 
 

 イベント当日の天気は前日の雨模様を感じさせない快晴で、秋のさわやかな風を感じるサイクリングとなりました。参加者は10代から50代までと幅広く、隠岐4島全てからスタッフ含め32人集まりました。

 

本イベントで走行したコースです。

 コースは浦郷港を出発し、赤尾展望所、鬼舞展望所、島根鼻を巡り、浦郷港へと帰ってくる約20㎞の行程で行いました。今回のコースは西ノ島町観光協会が貸し出している電動アシスト付き自転車を利用すれば自転車初心者でも楽しめる行程です。

 

出発の様子です。

 注意事項や大山隠岐国立公園の概要を説明した後、さわやかな秋の風を受けながらのファンライドに出発しました。

 

長い坂道を上っていきます。

 赤尾展望所までの道のりは長く角度も急な辛い坂道でしたが、参加者からは景色がいいのでがんばれたという声もありました。

 

記念撮影

 途中、島前カルデラを見渡せる丘で記念撮影をしました。

 

馬と国賀海岸

 写真は赤尾展望所からみる国賀海岸です。ここでも集合写真を撮りました。赤尾展望所や鬼舞展望所の付近は放牧地になっているため、馬がいるのはいつもの光景です。

 

鬼舞から見る知夫里島

 途中、島前最高峰の焼火山や島前カルデラの解説等をしながら、鬼舞展望所に到着です。ここで食べる昼食は格別でした。写真は鬼舞展望所から見るお隣の知夫里島です。

 

大学いも

声援

お見送り

 地域の方のとってもおいしい差し入れやかわいい声援を受けながら、無事イベントは終了し、それぞれの島へと帰っていきました。

 

 

 今回のサイクリングイベントは参加者の満足度が高く、今後も実施して欲しいという声が多数見受けられました。

 今回協力・参加していただいた皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

ページ先頭へ↑

2015年10月27日鳥地獄 【島根の自然】

大山隠岐国立公園 松江 宇佐美 裕太

10月22日、三瓶自然館サヒメルの地学学芸員・中村唯史さんの案内のもと、三瓶関係機関が集まって三瓶山の合同登山が行われました。

御嶽山噴火の一件以来、活火山である三瓶山では連絡会議ができるなど安全な利用へ向けて防災対策が進められています。

 

 
今回は三瓶山の火山活動が感じられるスポット、鳥地獄を紹介したいと思います。

 

 

2015/9/11 室ノ内展望所より

2015/9/11 室ノ内展望所より

 

三瓶観光リフトを降りてすぐ、室ノ内展望所から三瓶の地形が一望できます。

 
すると一部森林が途切れ、草地になっている場所が見えます。
この一帯は地中から二酸化炭素が噴出しており、「鳥地獄」と呼ばれています。

 

2014/10/30 子三瓶山頂より

反対側 子三瓶山頂から 2014/10/30

 

室ノ内池は火口があった位置とされています。

この室ノ内を見下ろす眺めはなんとも素晴らしい!

 
鳥地獄周辺では植物の生育が悪く、土壌があまり発達していません

  

鳥地獄

しかしながら最近は地中の溶岩が冷えてきて二酸化炭素の噴出量が減ったようで、
このようにススキなどが生えるようになってきました。
ちなみに孫三瓶を挟んだ鳥地獄の裏側には温泉(さんべ温泉)が湧いています。

二酸化炭素なのでここらは無臭ですね。

  

噴気孔
あたりの岩石の縁からは二酸化炭素が噴出しているようで・・・

 

窒息死した虫の死骸
すきまを探すと窒息した昆虫の死骸が見つかります

 

 

三瓶山は約4000年前に噴火があったことから活火山となっていますが、ただちに噴火の心配はありません。

火山であるということを意識して登ると、いろいろ発見が増えるかもしれませんね。

 

ただいま三瓶は紅葉シーズンです。ぜひ遊びに来てくださいね!

ページ先頭へ↑

2015年10月23日【イベント報告】ブタナ駆除&わくわく自然体験塾

大山隠岐国立公園 大利茜

【2015年10月18日(日)】

 

鏡ヶ成(かがみがなる)は大山の南東側、標高約900mの場所に位置し、

三方を烏ヶ山(からすがせん)、象山(ぞうやま)、擬宝珠山(ぎぼしやま)に囲まれた盆地。

この日は紅葉真っ盛り、とても美しい景色が広がっていました。

鏡ヶ成

 

 

【午前】

スカッと晴れ渡った気持ちの良いお天気の中、

『大山秋の一斉清掃』の一環で、外来植物の駆除を行いました。

  

ターゲットはこちら。『ブタナ』です。

ブタナ

   

集まった約35人の参加者の皆さん。

まずは日野振興センターの自然保護監視員・番原さんの楽しい解説を聞いて、いざブタナ駆除!

番原さん駆除の様子

 

天気も良く会話も弾みながらも、短時間でたくさんのブタナを駆除しました。

この日一番ブタナをとったお二人(子どもの部、大人の部)には、記念品が贈呈されました!

子ども大人

集合写真

皆さん、ご協力ありがとうございました!

  

 

【お昼】

だんご汁

そして休暇村さんお手製のおいしい「だんご汁」をいただいた後は・・・

 

 

【午後】

『わくわく自然体験塾』の始まりです

大人コースとキッズコースに分かれ、鏡ヶ成の秋の自然に親しみましょう♪

開会のあいさつ

 

①キッズコース

鏡ヶ成は草原、湿原、森林など、多彩な自然環境が広がっている場所。

ネイチャーゲームなどをしながら、それぞれの場所を巡って探検です♪

 

ヤマボウシどんぐり

    <宝物みっけ!>        <どんぐりの背比べ~>

湿原宝探し

    <湿原あるき>        <同じもの見つけられたかな?>

芝生広場

  <みんなで何してあそぶ?>

 

 

②大人コース

大人コースの皆さんは、紅葉の象山ハイク。

講師は、ここ鏡ヶ成の自然・植物・生き物の大先生、長尾利宏さんです。

長尾さん

 

総勢21名の賑やかなハイク、先生のお話を聞きながら笑顔で楽しんでおられました。

ブナ林

  <草原には一面のススキ>   <ブナの淡い紅葉、下から見上げるととても綺麗>   

象山山頂

   <山頂からの景色>

 

 

 

●暖かい秋晴れと、ぐるっと彩られた紅葉のおかげで、より素敵な1日となりました。

 鏡ヶ成では一斉清掃や自然体験の他、湿原保全プロジェクトなども実施しております。

 

『湿原守ろうプロジェクトin鏡ヶ成』

日時:平成27年11月12日(木)10:00~12:00 

場所:鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成 (鏡ヶ成湿地・草地)

参加費:無料

内容:湿原の乾燥化の要因となっているササや低木を鎌や剪定ばさみ、

   手鋸等で除去し、それらを運ぶ作業を行います。

問合せ・申込み先:休暇村奥大山(℡0859-75-2300)

http://chushikoku.env.go.jp/to_2015/in_2.html

 

お気軽にご参加ください!

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ