大山隠岐国立公園
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2016年06月24日【隠岐】AR国立公園展が開催されます!
大山隠岐国立公園 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です!
今日は毎年開催されている写真展についてです!
中国四国地方のアクティブレンジャーが業務の中で出会った景色や生き物、活動などの写真が1ヶ月程展示されます。写真にはアクティブレンジャーによる解説をつけて展示しています。
隠岐の国立公園やお近くの国立公園について知れる良い機会でもありますので、是非是非、お立ち寄りください!
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期間:2016年6月25日(土)から7月28日(木)まで
時間:午前8時30分から午後5時00分まで
場所:隠岐島文化会館
隠岐の島町西町吉田の二2番地
入場無料、休館日なし
主催:環境省中国四国地方環境事務所
問い合わせ:隠岐自然保護官事務所
Tel:08512-2-0149
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2016年06月22日【環境教育】新聞をつくろう!
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
夏至を迎え、その言葉に一層『日』の長さを感じている今日この頃。
徐々に気温も上がってまいりました。アツイ..
(海に飛び込みたくなる瞬間が増えている気がします(汗))
気温が上がってきて、ミゾソバの花もちらほら顔を見せ始めました。
花期:7~10月頃
田んぼの畔(アゼ)や湿った水辺によく出てきます。
さてさて、今回はこの『湿めった場所』が舞台です!
隠岐の島町(島後)の都万中学校(1年生)では、総合学習の中で地元発信をしよう!
ということで、都万地区にある油井の池を取り上げた『新聞』を制作し、情報発信していくようです。
とてもすばらしい取り組みですね!
油井の池は、以前自然観察会を行った場所ですヨ。
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2016/05/post-96.html
自然観察会で解説をしていただいた自然公園指導員の田中さんとともに、私も解説補助として参加してきました。
今回は、新聞作りの現地調査ということで、地史のお話から道中見られる植物や昆虫の解説など、実はあまり来たことなくて知らなかった!という油井の池の水辺や周辺の林内をゆっくり観察しながら回りました。
めもめも..
さわってさわって
お!なんかいた!
普段何気なく見ている植物でも、『触ってみる』『嗅いでみる』『囓ってみる!?』など、アクションをひとつ起こすことで、見る世界が変わってきます。
名前の由来も、なぜお前はそんな名前なんだ!って、気にし始めたときから見る目が変わるかもしれないですね。
なんでこんな感触が違うんだろう?
なんでこんなにおいなんどろう?
なんでこんな苦いの!?ウエー...
...
スケールに囚われず、身近な『なんで?』に気づいて、たくさん調べて、100%な答えじゃなくても、自分の中にたくさん"情報"を蓄えて、島内外の人に伝えていってもらえたら素敵だなーっと思います。
観察した油井の池周辺は、大山隠岐国立公園に指定されているとともに、国の重要湿地にも選定されている、とても自然豊かな場所なので、たっぷり観て回ってほしいですね!
次回は生徒がもっと調べたいものを絞って、観察をします!
『 おまけコーナー "別名" 』
今回登場したミゾソバ。
漢字では【溝蕎麦】。
溝に生える、ソバの葉っぱに似たもの、という由来があるとか。
別名を【ウシノヒタイ(牛の額)】、と言うこともあるようで、
ミゾソバの葉っぱが、ウシの顔(額)に似てることからきているのだそうです。
モウ少し絵がうまくなりたい...
2016年06月20日【自然情報 】植物の不思議分布
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
梅雨の知らせが隠岐の島にも届いています。
雨が降らない日も、じめじめむしむし。
さてさて、今回はある植物の紹介です♪
以前大満寺山登山の日記でちらっと紹介しましたが、覚えていますでしょうか...?
そう、【オオイワカガミ】です。
イワカガミの変種で、葉が大振りなのが特徴です。
イワカガミよりもやや尖った鋸歯(キョシ:葉の周りのギザギザ)が多くみられるとも言われています。
(写真だけだとイワカガミにも見えますかね^^;)
この植物、東北地方、中部地方の日本海側の特に山地の岩場に広く分布しており、
積雪地でも生育することが知られています。
そんなオオイワカガミ、隠岐ではなんと海岸線、海抜1~2mの場所にも生育しているのです!
低山地で見られることもありますが、海の目の前(字のごとく)は驚きました...。
なんとも不思議な分布をしてますね。スゴイナ隠岐!
現在の見解では、
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○気候要因
最終氷河期に、気温低下に伴い陸続きであった本土から逃げ込んできた。
○地形・地質要因
隠岐(島後)を形成するアルカリ流紋岩に特有の痩せ地で、乾燥傾向にあること。
斜面方位や斜度により気温、地温が抑制されている。
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などの要因から、亜高山性のオオイワカガミが海岸線で生育できているのではないかと考えられています。
加えて地質要因の点からは、岩盤が地表に露出していること(露頭)が土壌の発達を妨げるなど、亜高山性の植物が適応している条件に近いために生き残っているのではないか、裏を返すと、他の植物の侵入や競争が起こりにくい条件になっているのではないか、とも言われています。
隠岐では、オオイワカガミの他にも、海岸線にミズナラ(山地帯/冷温帯)やネズコ〔クロベ〕(亜高山帯/冷温帯)、イタヤカエデ(山地帯/冷温帯)が見られるなど、
これまでの地史、気候、海流といったさまざまな要因が重なることにより、特異的な植物の分布が示されています。
いやいや実におもしろいですね!
身近にある植物も、もしかしたら特異的かもしれないですヨッ(笑)
そんなオオイワカガミの紹介でした。
『 ☆ おまけコーナー ☆ "生きもの"の名前 』
今回登場した【オオイワカガミ】は【イワカガミ】の変種です。
和名(日本名)の由来は、
岩場に生える、葉がテカテカで光沢がある鏡のような・・・なんてところからきているそうです。
【イワカガミ】の学名は【Schizocodon(属名) soldanelloides(種小名)】で、
属名は、scizein(裂ける)と kodon(鐘)を足し、Schizocodon(イワカガミ属)になります。
鐘形の花冠(カカン:花びらの集まり)は縁が細かく切れ込んでいるという意味ですね。
種小名は、 Soldanella(イワカガミダマシ属)+ oides(~のような)で、Soldanelloides
とあり、イワカガミダマシ(ヨーロッパ原産)に似ているやつ!という名前になっています。
イワカガミダマシは英名で、【Alpine snowbell】とされるように、ヨーロッパアルプスの高山に生えるサクラソウ科の植物です。
生育地はやはり似るのですね。
(それにしたら余計隠岐の分布って・・・)
ちなみに、オオイワカガミには、var.magnus がさらにくっつきます。
Var. → 変種
Magnus → 大きい
という意味です。
植物に限らず、生きものには全世界共通の【学名】がつけられています。
例えば、最近野生復帰で注目されている「トキ」の学名は、Nipponia nipponであり、19世紀まで東アジアで広く分布したトキが、日本を象徴する鳥であったことに由来するとされています。
【にっぽにあ にっぽん】 が世界共通なんてすごいですね~。
いやはや...興味が尽きません!
身近な自然はたくさんの情報を持っているんですね!
おもしろい!
2016年06月10日特定外来生物・オオキンケイギクの抜き取り
大山隠岐国立公園 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です!
特定外来生物に指定されているオオキンケイギクという植物をご存じでしょうか。
オオキンケイギクはきれいな花を咲かせますが、北アメリカが原産で、5から7月ごろに花を咲かせます。隠岐には道路の法面の緑化植物として持ち込まれたのがはじまりと考えられています。外来生物法に基づき特定外来生物として指定され、栽培・譲渡・販売・輸出入などが禁止されています。
環境省では大山隠岐国立公園である隠岐の風致景観を特徴づける特異な植生を保護するため、移入初期と考えられるオオキンケイギクの集中的な抜き取り事業を行っています。
オオキンケイギクの抜き取りの際には気を付けていただきたいことがあります。
一つ目は根を残さないことです。根がのこってしまうと来年も同じ場所から生えてきます。刈り取りではなく抜き取るようにしてください。
二つ目は種を落とさないことです。抜き取った後、袋を2重にするなどし、枯れさせてから運ぶようにしてください。
大山隠岐国立公園やユネスコ世界ジオパークである隠岐の植生を守るために、オオキンケイギクの抜き取りにご協力ください!よろしくお願いいたします!
************抜き取りイベント情報**************
日時:6/13から6/17までの7:30から8:00
※オオキンケイギクがなくなった日以降は実施しません。
※荒天時(雨天等)は実施しません。
場所:隠岐の島町西町吉田の日吉橋(隠岐の島町役場前の橋)からかっぱ公園までの川沿いの道
服装:草抜きのできる格好でご参集ください。
呼びかけ人:隠岐自然保護官事務所
※初日(6/13)だけは駆除方法の説明などを行いますので日吉橋(吉田地区側)に集合してください。
昨年の実施の様子
2016年06月08日国立公園・大山ユートピア登山道の動植物
大山隠岐国立公園 伊藤信広
ご訪問ありがとうございます。
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2016年6月1日(水)にユートピア登山道巡視を行いました。
今年に入って大山山系の登山は、ちょうど15回目になりました。
高山での空気は、新鮮で毎回新しい発見に心がおどります。
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大山夏山登山コースとユートピアコースを簡単に比較してみると大山夏山登山コースは6合目近くで樹林帯が終わり、視界が開けてきますが、一方のユートピア登山コースは多くが樹林帯の中を歩み、ようやく上宝珠あたりから視界が開けてきます。また夏山登山コースの直登登山と比べて、ユートピア登山コースはアップダウンも多少有り変化のあるアドベンチャーコースと言えます。それでは、ユートピアコースの動植物を紹介します。
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この日、最初に出会ったのがゴジュウカラでした。
ゴジュウカラは、平地から山地にかけての落葉広葉樹林に生息し、木の幹に垂直にとまり、頭部を下にして幹を回りながら降りる姿はまさにアクロバット的と感じています。
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アカモノ
高山などの岩場や道沿いの斜面など、日当たりの良い場所に群落を形成して生育しています。
花の姿は、ツガザクラに似ていますが、アカモノは葉が大きいのが特徴です。
葉の長さは1.5~3cm、茎の下部は地面を這い、5月から7月にかけ、白い小さな花を咲かせる。若枝には赤褐色の毛が多く見られます。
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タニウツギと大山北壁
男性的な大山北壁とは対照的に、パステルピンクのタニウツギが優しく風に揺らいでいました。漢字では「谷空木」と書きます。そしてウツギという意味は中が中空であるということで、髄が大きく木部が少ないことによる。正確には中空ではなく、髄として軟らかいスポンジ状のものが詰まっている。
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ダイセンクワガタ
ミヤマクワガタの仲間で鳥取県の大山の固有種です。
花が終わり、果実につく萼の形が兜の鍬形に似ることが名前の由来です。
高さ20cm程度で葉は対生し、長さ3cm程度の長楕円形で、縁に不揃いの鋸歯があるのが特徴です。
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マイズルソウ
雲霧環境を好み、海に迫った降雨量の多い山では比較的低高度で見られる傾向がある。
ハート型の葉が印象的です。
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孝霊山と美保湾
孝霊山は、その昔高麗山と呼ばれていました。
美保湾を形成する弓ヶ浜半島は、鳥取県西部の米子市と境港市に連なり弓浜(きゅうひん)半島ともいわれています。全長約17km、幅約4kmの日本有数の砂州で日本海(美保湾)と中海を分けています。
出雲風土記の国引き神話では島根半島を引き与せる綱として伝えられています。
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ユートピア登山のコースタイムは、博労座駐車場から下宝珠登山口まで約30分。下宝珠登山口からゆっくり登ってユートピアまで約2時間で登り、合計約2時間30分。
下りは、来た道を戻り約2時間で博労座駐車場へ到着できます。
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ユートピアでは7月下旬から8月上旬にかけてナンゴククガイソウ、シモツケソウ、コオニユリなどでユートピア一帯がお花畑で彩られます。
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ユートピア登山道は急傾斜や尾根沿いの岩場を歩く箇所がありますので十分に気をつけて通過してください。また雨天の翌日は登山道が大変滑りやすいため、登山は控えるようにしてください。そしてご自身の体調、体力によっては大変過酷な登山になることがあるため注意してください。
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大山の登山道の多くには、貴重な自然が残されています。
国立公園内では自然を大切にすることを心がけ、気持ちの良い登山と自然観察を楽しんでください。
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最後までご覧くださり大変ありがとうございました。
2016年05月24日【イベント報告】油井の池自然観察会
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
こんにちは、隠岐の湯澤です。
5月21日(土)に、
今年度第1回目の自然観察会を「油井の池」で開催しました。
天気は快晴!
映える新緑!
そして満員の参加者での開催となりました!
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油井の池の観察コースは、ほとんどが平坦な道となっているため、子どもからご年配の方まで、
ゆっくり自然を感じながら回ることができます★
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今回油井の池を案内していただいたのは、自然公園指導員の田中博さん。
生きものや地史など、自然が持つさまざまなメッセージをわかりやすく、
そして楽しく伝えていただきました。
身近な植物の初耳なお話や
油井の池ってどうやってできたの?
ほお!だから油井っていうのか!?
などなど地元の自然の新発見や再発見になったと、声をいただきました。
身近な自然の楽しみ方が知れるって嬉しくなりますね!
今回訪れた油井の池、トンボがとても多く観察できるのですが...
その数は30種を優に超え、なんと島根県のおよそ3割の種類のトンボが生息しているのです。
そんなにたくさんいるとは...。
観察会中に観られました↓↓
オオイトトンボ 成虫♂ でしょうか☺
少しずつトンボが出始めていますね♪
しかししかし、なぜ油井の池はそんなにもトンボが多いのでしょうか???
うーむ...
このお話はまた近々...
今回の観察会では、多くの方に「知らなかったことを知れた!」と伝えていただきました。
自然のこと、はたまた生活のことや食べ物のこと!?...などなど、いろいろなことの
身近な「なんでだろう? なんだろう?」のアンテナを張ると新しい発見が増えるかも知れませんね♪
参加者のみなさま、お疲れ様でした!
2016年05月11日【環境教育】大満寺山登山
大山隠岐国立公園 隠岐 湯澤孝介
5月6日
有木小5年生と一緒に隠岐地域最高峰の大満寺山へ登ってきた様子を紹介します。
登山口。いざ出発!
植物の知られざる世界へようこそ!?
ー途中見かけた花をいくつかー
ギンリョウソウ
湿り気のある場所に生育する、腐生(ふせい)植物としてもしられています。
【腐生植物】とは、根に共生した菌類(菌根菌)から栄養を得て生育している植物です。
その姿形から、ユウレイタケとも言われています。
オオイワカガミ
亜高山性の植物ですが、隠岐では低地でもよく見かけます。
海岸線にも!?このお話はまた後日...。
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みなさんは「指定植物」という言葉を聞いたことがありますか?
国立公園の特別地域内において、許可なく採取されることが禁じられている
植物のことを「指定植物」と呼びます。上に紹介した2種も含まれています。
大山隠岐国立公園では、308種が指定植物となっています。
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野生のまま、生きている姿を楽しみましょう♪
こちらはシャガ
中国原産で、大昔に帰化したと言われています。
スギ(ウラスギ)
独特なスギの生長。
このスギの落ち込んだ幹の部分が地面に着くと、その部分が新しい株になる
「伏状更新(ふくじょうこうしん)」がウラスギの特徴で、雪の多い地域、特に日本海側で見られます。
このスギが牛に見えたそうなので、みんなでウシポーズ☆
そしてこちらは山頂の様子です。
みんな渾身のヤッホー!
山頂から見る地元の景色に興奮の様子。
半日で往復できるコースも多数ありますので、
是非みなさんも訪れてみてください♪
※この時期マムシが多く出てきますので、岩場(ガレ場)や沢沿いは十分注意してください。
ニホンマムシ
以前告知しました自然観察会、今月18日(水)まで受付中です!
ご応募お待ちしています♪
2016年05月10日【お知らせ】国立公園展がやってくる!
大山隠岐国立公園 大利茜
中国四国地方を巡回している「アクティブレンジャー国立公園展」を、
大山情報館にて開催いたします!
大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園。
それぞれの国立公園でアクティブレンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、
自然とふれあう人々や保全活動に取り組む人々の姿などを紹介します。
ぜひお立ち寄りください。
<昨年に開催した国立公園展の様子>
『中国四国の国立公園展-アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動-』
会場 大山情報館 (鳥取県西伯郡大山町大山40-33)
期間 2016/5/21(土)~6/19(日)
時間 8:00~18:30
問合せ 米子自然環境事務所 0859-34-9331
2016年05月09日宝仏山(ほうぶつさん)山開き
大山隠岐国立公園 米子 大利茜
鳥取県日野郡日野町に位置する宝仏山。
古くから信仰の対象となってきた山で、平成14年に大山隠岐国立公園に編入されました。
地元活動団体が、自然に近い形での登山道整備を進めており、
ブナ林やスギの人工林の中で素晴らしい森林浴が体験できるようにと、
定期的な手入れが続けられています。
そんな宝仏山で、4月29日(金祝日)に山開きが行われました。
山開き神事の会場となった「日野町歴史民俗資料館」は、国の有形文化財に指定されています。
レトロで趣のある、立派な建物です。
山開き神事には30名程の方々が参加されました。
資料館わきから登山道へと入ります。
手入れされたスギやヒノキの針葉樹林からブナ中心の広葉樹林へ・・・
きれいなフジの花があちこちに。登山道にもポロポロと落ちていました。
だいぶ登ってきました。後半は、なが~く急な登りが続きます。
体力自慢の方にはおススメです!
ゴールの頂上はもうすぐです。
到着しました!頂上からの眺めです。
この日はあいにくの曇り空でしたが、それでも日本海の方まで眺めることが出来ましたよ。
山開き後の登山で先に登頂された皆さん、ハイポーズ!
晴れていればさらなる絶景が広がる宝仏山の頂上。
ぜひ皆さんも、宝仏山登山にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
★おまけ★
下りももちろん急坂がありますよ~
準備運動、整理運動やストレッチを入念にして、山歩きを楽しんでくださいね!
ご訪問ありがとうございます。
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6月17日(金)国立公園大山 木谷登山口から出発し、特別保護地区の巡視を行いました。このルートは現在管理者がなく、バリエーションルートの位置づけになりますが、現状把握の観点からパトロールを行いました。
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なだらかな坂の健康の森を歩き、いくつかのベンチを通過し、突き当たりの立ち入り禁止ロープが見えたら右折して、鳥越えルートに入り、鳥越峠を目指して登る。ここから、反対側に下り、駒鳥小屋を目指しました。
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駒鳥小屋の手前には苔むした一枚岩があり濡れていると滑るので要注意。ここを通ると、駒鳥小屋は近い。次第に地獄谷の沢の小さな音が耳に入ってくる。駒鳥小屋に到着すると室内に古びた一冊のノートが置いてあり、中を読むと登山者の様々な思いが綴られているので時が経つのを忘れてしまいそうでした。
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休憩が終わり、地獄谷に下る。さっそく急斜面をロープでつたって降りる。降りたところから右手にほぼ水平に歩くとその山腹と歩道に山水が相変わらず流れていました。
歩道の突き当たりに短い梯子があるが、水に濡れて足置きがぬめっているため毎回、間違いなく滑るので注意して降りる。そして地獄谷に降りると大山の桃源郷と言っても過言ではないと感じている。特に、紅葉時期の地獄谷は途方もない美しさを持っている。ネパールに分布する桃源郷と比してみても、厳しさと優しさの両方を持つ個性豊かな地獄谷を私は気に入っています。
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イラクサ。
イラクサは全草に細かい刺があり、その刺にはヒスタミンが含まれているために不用意に素手で触ると、痛く、痒くなるため注意が必要です。
また、痛みが続くため、イライラすることから、イラクサと名付けられています。
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ギンリョウソウ。
「銀竜草」の名前の由来は、銀のように渋みのある光沢があり
首をもたげた龍の如き気高さがあるところからきているそうです。
中国大陸では、「水晶蘭」と呼ばれています。
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ノリウツギ。
山地の林縁などに自生しよく目立つ花です。枝の先に白色の小さな雄しべと雌しべをもつ両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざっています。
樹液で和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついています。
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チマキザサ。
葉の両面および竹の皮など、全体が無毛であることを利用し、チマキをつくったり、料理を盛るなどに利用されています。また葉の長さは10~35cmとされていますが、25cm前後が標準とされている。子どもの頃の、祖母と母のチマキつくりを手伝いが懐かしくよみがえります。
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カラマツソウ。
人里近い里山から、山地の草原、湿原、高山の草原帯などの日当たりに見られ、夏山の代表的な植物の一つです。 雪解けからしばらくたつと芽を出します。茎は立ち上がり、夏の声を聞くころから、白くて美しい可憐な花を房状に咲かせます。
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オオナルコユリ。
丘陵地や林の木陰などに自生する多年生草本で、北海道から九州及び朝鮮半島に分布します。 丈は大きいものでは1mに達し、茎は少し横に傾き、葉は細長くササの形をしています。
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サンカヨウ。
丘陵地や林の木陰などに自生する多年生草本で、北海道から九州及び朝鮮半島に分布します。 丈は大きいものでは1mに達し、茎は少し横に傾き、葉は細長くササの形をしています。 地下茎は節が多く肥厚しています。
美しいブルーベリーに似た青い実をつけていました。
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クサアジサイ。
多年草でやや湿った林内に生える。 草丈20~60cm。
葉は互生で葉身は広披針形。葉先は尾状の鋭尖頭。細かい毛がはえている。
茎の先に散房状の花序を出し、淡い紅紫か白色の両性花と装飾花をつける。
両性花は直径5~7mm。
トリアシショウマ。
名前の由来は、花の形ではなく、若芽の頃に茎の先端から出る3枚の葉の閉じた姿が、鳥の足に似ることからと言われています。
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駒鳥避難小屋(鳥取県所管:1950年建築)。
その昔、この辺には駒鳥が生息していたそうです。
そこから駒鳥の名前がつけられたそうですが、現在では駒鳥の姿を見ることができません。
紅葉シーズンの駒鳥小屋一帯は大変美しいです。
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エゾアジサイ。
花は、美しい青紫色で、山地の半日陰に好んで自生し、多数の小型の両性花と装飾花があり、緑一色の山地でその美しさに魅了されます。大山地域では沢山見ることが出来ます。
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ウツギ。
主な開花時期は5月~6月で、枝の先端に1cm程の白花を次々とたくさん咲かせます。葉のフチにはぎざぎざがあり、全体に毛が生えているので触るとざらざらしています。
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ミゾホオズキ
全体に柔らかく、毛はない。径は枝分かれて広がり、斜上して長さは10-30cmになる。
山野の水湿地、湧水のほとり、溝などに生育し、ヒマラヤにも分布しています。
地獄谷の豊かな水湿地環境でごく僅かですが観察することが出来ました。
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地獄谷
地獄谷には定まった道がないため、歩きやすそうなところを選んだり、石や岩の上を歩いたり、川をジグザグに渡ったり、時には膝から腰まで水に浸かったりして進みます。
振子沢の源流から地獄谷に流れる水は、下流に行くにしたがって水量が増し「加勢蛇川」となり琴浦町に出て最後に日本海に注がれていきます。
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地獄谷・夫婦滝(写真中央に2本の滝)
この滝は、大山山系の中では最も標高が高く1,000mあたりに位置しています。
向かって左が雄滝で水源は鳥越峠と烏ケ山の間にある三角点で、滝までの斜面距離はわずか700mと言われています。一方の右手の雌滝は、水源までの距離が600mほどさらに短く、泥壁と呼ばれる火山砕屑層の水を集めていると言われています。
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地獄谷・烏谷入口
ここでは、ほんの僅かしか水が流れていませんでした。もともと烏ケ山そのものの水量が少ないのかもしれません。
地獄谷にはいくつかの滝がありますが、ここの滝は烏谷にいざなうような神秘的な世界を感じました。この滝を「烏谷滝」と言う人もいますが、地図を見ても正式な名前が見当たりません。
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今回はここまでの巡視としました。
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これより、下りの一向平方面へさらに進んで行くと、「地獄滝」、「大休滝」を見ることが出来、、さらに進むと左手に赤いペンキを塗った岩が見えてきます。この場所に大休口登山入口があります。そこから急な登坂を終えると大休口に到着します。そこからしばらく平坦地を歩くと勇壮な大山滝に着くことが出来ます。
ただし、これより先は川の中に入る機会が多くなり、川を渡る際には膝から、時には腰以上まで水に浸かることがあります。また、計4カ所の垂直(4m~6m程度)のコンクリート堰堤をザイルロープで降りるなど、危険な場所があるため、ヘルメットやグリップの良い靴など、十分な装備が必要となります。
その他、近年地獄谷の烏谷入口から東側では、土砂崩れが発生しています。今後も土砂崩れの可能性があるため進入には十分気をつけてください。もし地獄谷に進入する際は、経験豊富なリーダーと同行するようにしてください。
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また、「大山滝」を見学する場合は、琴浦町「一向平キャンプ場駐車場」から徒歩40分程度で、到着することが出来ます。
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最後までご覧くださりありがとうございました。