大山隠岐国立公園 隠岐
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2016年11月16日【職場体験①】隠岐自然保護官事務所へようこそ!
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
ここ半月ほどで隠岐もだいぶ色づき始めてきましたよ~
赤や黄が映える山々は美しく、いつも心が癒やされます。
さてさて、今回のお話へ。
本日(11/16)より3日間、中学2年生の女の子が隠岐事務所へ職場体験に来てくれています!
せっかくの機会ですので、AR日記にもちょこっと登場してもらいました。
村上蓮華(ムラカミ レンゲ)さん
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今日から、職場体験として隠岐の島町立都万中学校から
来ました、村上蓮華といいます。
事務所での仕事は、思っていたよりも少ない人数でたくさ
んの仕事をしておられて、とてもびっくりしました。
そして、実際に国立公園をまわってみて、自然保護官や自
然保護官補佐がどのようなところに注目しているのかが分
かったり、見たことはあるけれど名前が分からなかったり
する植物などをたくさん知ることができました。
とくに、きのこについてはたくさん知れました!
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1日目の今日は、
水落レンジャーから隠岐事務所の取組や国立公園についての説明を聞いた後、
関係団体の事務所などへ伺い、仕事や取組についてさらに理解を深めてもらいました。
そしてここから巡視へ!
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今日巡視をしに行ったところは布施天然林と浄土ヶ浦です。
布施天然林では、たくさんの植物が生えていました。その中でも、とても大きな杉と杉の下の方に生えているきのこが印象に残っています!
浄土ヶ浦では、景色はすごく良かったのですが、松が枯れていたり、一部が落石したりしていて、少し残念でした。しかし、面白い植物も見ることができました!
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好奇心旺盛にたくさんのことを吸収していて、私にとっても良い刺激になりました。
明日もまた楽しんで行きましょう!
~今日のひとコマ~
慣れないと言いつつ撮影に励む
2016年11月09日11/3 ふれあいイベント西ノ島サイクリング
大山隠岐国立公園 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です!11月3日(木)に自転車を用いたふれあいイベントを開催しました!
天気が心配でしたがなんとか持ちました!今回のコースのメインは国賀海岸と焼火(たくひ)神社ですが、集落内や海辺や山道などを走行し、多様な景観を楽しめるようにしてみました。
それでは早速出発!
途中、外浜海水浴場に立ち寄りながら、海辺を走り
国賀へ到着!
ここではお昼休憩や自然解説もしつつ
午後は登る登る
ようやくついた焼火神社では宮司さんのおもてなしも
社務所からの眺めもおつなのです
この日訪れた場所
国賀海岸は冬の北西の風や波を強く受けることで形成されるダイナミックな海蝕景観がみどころです。この日の通天橋は冬の訪れを感じさせるような強い風と白波が立っていました。
焼火神社の周辺は古くから特別視されていました。現在では国立公園に指定されているほか、島根県の鳥獣保護区特別保護地区や西ノ島の焼火神社神域植物群として文化財に指定され、大切に守られています。焼火山の自然環境についてはまた、別の記事で紹介させていただきます。
今回の様子をブログや記事として掲載していただきました。
(本記事の写真は一部参加者の提供を受けています。)
2016年11月04日空は晴れたり
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
天気予報がほとんど当てにならない日が多くなりました。
秋のイベントシーズンということもあり、実施の判断にピリつく日も多くなったように感じます。
さてさて
先日2日に久永ARとともに高田山へ県職員の方をお連れして
自然解説や国立公園についてご紹介してきました。
※高田山は島後(隠岐の島町)の南西部都万地区にあるお山です。
以前日記でも少し紹介しています。「海と山と」
この辺り↓
どよ~んとした曇り空の中はじまりました。
支所前で、挨拶と国立公園の解説をする久永AR
あれ、表情も曇ってる??
(ではなくまじめに説明しているのです!笑)
いざ出発!
コースタイムは約40分とほどよいですが、
途中急な斜面もありますので、ゆっくりゆっくり。
解説&休憩を挟みながら展望所(岩の露頭)へ到着~。
思わず写真を撮りたくなる風景なんです...!
どんよりしていた天気にやや陽が差してきました!
ご飯を食べて集合写真。
最後には島前がひかり輝いて...。
きれい!
県職のさまざまな部署の方が、その垣根を越えて一緒に登山をし、
楽しく自然に親しむことができたとお言葉をいただきました。
今月25日には、メンバーも増えて
大満寺山と鷲ヶ峰登山があります。
また晴れますように...!
- - - - - - - -※高田山登山される方へ※- - - - - - - -
登山道の一部が崩れているところがありますので、
登られる際は十分注意してください!
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2016年11月02日【イベント報告】秋のきのこ見っけ!in 自然回帰の森
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
最近の隠岐は一段と寒くなりました(ブルブル)
体調管理には十分気をつけたいところです。
さてさて
先月29日(土)に開催した自然観察会
「秋のきのこ見っけin 自然回帰の森」の様子をご紹介します。
当日まで雨が続いてヒヤヒヤしていましたが、晴れ間も見え無事決行!
コースはこちら↓↓
赤い破線がコースです
それでははじまりはじまり~
ぞろぞろ~っと動き始めて10m。
さっそく登場!さてど~こだ
ででん。枯れ木に出てくるカワラタケでした。
続いてスギの植林内を歩きます。
スギ林内でよく目についたのは、やはり...
スギヒラタケとスギエダタケでした。
前回紹介した彼らです!(きのこ見っけた!)
(カワラタケも載ってますよ~)
トカゲ岩のビューポイントではトカゲ見っけ! ちっちゃいちっちゃいきのこをみつけたり
植林地帯を抜けると今度は不伐の森として旧布施村(現隠岐の島町)が守ってきた天然林に入ります。
サイズが段違い!
この天然林を、島根県が「自然回帰の森」として
遊歩道や休憩所などの整備をし、さらに親しみやすい場所となりました。
ここには、樹齢約200~400年といわれるスギが811本、
ネズコ(クロベ)228本、モミ127本
その他ヒメコマツ・サワグルミ・カツラなどの大木が1200本記録されています(ふるさと隠岐より)。
空気も変わって一段と気持ちが良いですよ~!
そしてそして、肝心のきのこはというと...
広葉樹の倒木にワラワラと
左上:コフキサルノコシカケ
左下:ウチワタケ
右上:ツキヨタケ
右下:アラゲキクラゲ
などなど、特に広葉樹のまわりには多く出てきていましたね。
神原高原に着き、休憩しながら
きのこって結局なんなんだ!?に迫ったり
きのこの本体ってどこだ!?と探してみたり...
ヤブツバキ林になるとまた雰囲気がガラっと変わりました。
ん~、こちらはオオイチョウタケのおわりの方でしょうか。
左の白く見えているのがきのこをつくりだしている菌糸体です。
こいつが本体なんです!
スッポンタケ(これもおわりの方でしょうか)
傘(頭の部分)は暗緑色で異臭を放ちます。とてもくさいです。
傘の粘液をハエが食べ、胞子を運んでくれるそうですよ~。
およそ3時間弱、きのこと動植物を観察しました。
スギ林やヤブツバキ林、針広混交林など、林の環境が変わることで
観られるきのこが違ったり、出てきやすいところはどこなのか
普段なかなか目にとまらない"きのこ"たちの存在を感じ取っていただけたかとおもいます。
最後に、ジオパークツアーデスクのスタッフや有志の方々が用意してくださった
吸い物(あごだし)とおにぎりをいただきました!あったかくて体に染みました~おいしかったです!
みなさんお疲れ様でした!
2016年10月17日きのこ見っけた!
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
先日、調査に併せて自然回帰の森へ下見に行ってきました。
入り口付近のスギ林で見られた"きのこ"をちょこっとご紹介。
自然回帰の森は、今月29日(土)に、きのこの観察を行う場所ですよ~。
スタートはこちら。
中谷駐車場/登山口
このあたりは標高400mほどですが、海岸線に比べるとだいぶ肌寒く感じます。
余談ですが、100m高度が上がると、0.6℃下がると言われていますので、単純計算で2.4℃ダウン!
防寒対策は万全に!
さてさて、きのこのお話ですが、
単一な環境になりがちなスギ林では、種数はあまり多くないのです..
が!
入り口付近を歩き始めると、早速登場。
こちらはカワラタケ
いわゆるサルノコシカケの仲間です。
スギ林に限らず枯れ木であればいろいろなところで出てきます。
割とよく見かける?かもしれませんが、
このきのこには抗ガン物質が見つかったこともあり有名になりました。
若いうちに摘んだものを乾燥させて、お茶にする用途もあるようです。
続いて...
スギヒラタケです。
スギ林での彼らの出現率はかなり高めです。
やや古めの倒木や切り株によく出てきますよ~。
昔から食用とされていたようですが、数年前に、同種または類縁種を食して、中毒事故が発生したこともありますので、食用には要注意です。食べる場合は専門家や保健所等で確認してもらいましょう。
続いて...
とてもかわいいこちらは・・・
スギエダタケ(まだ幼菌です)
スギ"ヒラ"タケ同様スギ林によく出てきます。やや小柄ですが、動物や植物などの有機物を分解する力が強く、"森の掃除屋さん"と呼ばれることも。
ちなみに、小さくて食べるところは多くないですが、吸い物や和え物で食べられているそうです。
スギ林以外もさら~っと歩いて20種ほど見かけましたが、10月下旬はどうなっているのでしょうか!?
観察会ではきのこの本体にも迫ります!(ほ、ほんたいっ!?)
お楽しみに~
※きのこの種類の判別はとても難しいので、食べる場合は専門家や保健所等で確認してもらいましょう。
※国立公園内では、動植物の採取を行わないようお願いしておりますm(_ _)m
人が活用し生活に近い存在の雑木林や植林地、対して手つかずの自然が残る保護区域など、
それぞれの環境だからこそ生きている生き物や自然の姿をお楽しみ下さい!
2016年10月14日【お知らせ】西ノ島サイクリングの開催について
大山隠岐国立公園 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です!秋になり、過ごしやすい気候になりましたね。
昨年も開催したサイクリングイベントですが、好評につき今年も開催いたします。
運動の秋と言いますが、サイクリングにも暑すぎず、寒すぎず、秋晴れの日には最高に気持ちいいライドができます。
昨年開催時はまさにそんな秋晴れの日でした。
場所は隠岐島前の西ノ島。
約30㎞道のりをゆっくりサイクリングします。
途中立ち寄る焼火神社では宮司の松浦さんにご案内していただけます。
この機会に家で埃かぶっているあいつを引っ張り出して見ませんか?
初心者の方でもレンタサイクル(電動機アシスト付き)があるので参加可能です。
詳細はチラシをご覧ください。
チラシpdf
皆さまお誘い合わせの上ご参加下さい。
2016年10月05日西ノ島・鯛の鼻への巡視
大山隠岐国立公園 隠岐 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です。今回は西ノ島でもあまり知られていない絶景スポットの鯛の鼻へ現地調査に行ってきました。
鯛の鼻の一帯は放牧地となっており、歩道なども整備されていないので国立公園の利用者はほとんどいません。
鯛の鼻からは矢走二十六穴や大神立岩、屏風岩等の周辺の海蝕景観が展望できます。
矢走二十六穴は1㎞に渡る高さ50から100mの海蝕崖の岩壁に、隣接して形成された洞穴、洞門の総称です。洞穴内は水深15m程ありダイビングスポットにもなっています。昔これらの洞穴にはニホンアシカが生息していて漁も行われていたと聞いています。
矢走二十六穴(写真は暗くなっていて分かりづらいですね。。。)
大神立岩(ちょうど遊覧船が通りました)
屏風岩
鯛の鼻の岩壁には明暮の岩屋という海蝕洞が形成されており、運が良ければ遊覧船で通り抜けることができます。http://nkk-oki.com/japan/akekure-no-iwa-cavern/
2016年10月03日【お知らせ】秋の自然観察会について
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
秋です。秋がきました。
自然観察会やります!
今回は、秋の代表格でもある "きのこ" を中心に、動植物の観察もしながら
心地よい秋の森を探索していきます。
普段生活していると、食用や毒以外あまり関心が持たれない?きのこたちを、さまざまな角度から観ていこうと思います。
舞台は隠岐の島町布施にある自然回帰の森。
原生的なスギの天然林をはじめ、ヤブツバキの続く尾根沿いなど、歩くだけでも気持ちの良い
とても素敵な場所です。
会場はこちら(クリックして拡大)
是非この機会に、みなさまお誘い合わせのうえ、ご参加ください!
2016年09月21日名垣の講習会を開催しました!
大山隠岐国立公園 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です!今回は先日開催した講習会についてです。
知夫里島には牧畑に使われていた名垣が残されており、隠岐独特の景観を生み出しています。こうした独特な牧野景観を守るために名垣の講習会を開催しました。
講習会は和歌山県世界遺産センター長の辻林先生をお招きし、5月の調査で分かった石積みの工夫についてお話ししていただきました。
講習会には知夫村和牛改良組合の方を含め、10人ほどご参加いただきました。
講習会の後には知夫村和牛改良組合によって名垣の修復も行われました。 近年積み直された石をどけ、調査で明らかになった石積みの工夫をふまえて、崩れにくいように積み直しました。
修復前 修復後
途絶えかけていた石積みの技法が後生に伝承されるといいですね。
※名垣は一部知夫村の文化財の指定を受けています。今回の修復は教育委員会へ現状変更の届出を行っています。
本土では、インフルエンザで学級閉鎖になっている学校もあるようで...
季節の変わり目、気温の変化、年末前の疲れ!?などなど調子を崩しやすい時季ですが
元気に乗り切って行きましょー!
さてさて、それでは隠岐事務所に来た元気印
村上さんの職場体験2日目スタートです。
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今日、巡視をしに行った場所は那久岬と油井の池です!
那久岬は、とても景色が良かったです。しかし、その中でも昔からあった柵が残っていたり、木が伸びすぎて一部の景色が見られなかったりしました。とてもきれいなところなので、そういった点は改善していってほしいです。
油井の池は、とてものどかでいいところでした。たくさんの野鳥がいたり、植物が見られたりしたのでいろいろ勉強することができました。油井の池で見つけた植物を同定するのもたのしかったです。
油井の池 同定しました!(下記参照)
トベラ マユミ
油井の池で見つけた植物や事務所にあった貝を同定しました!
まず、油井の池で見つけた植物の方はアオキという植物でした。これは、ナンゴクアオキと言うそうです。葉っぱの形が少しアオキとは違いました。
次に、事務所にあった貝はツメタガイという貝でした。たくさん似ている貝があって、探すのが大変でした。
たくさん同定をしてみて、とても楽しかったし、勉強になりました!
ナンゴクアオキ
ツメタガイ
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展望地や自然観察路をまわり、普段考えない視点で見つめることで
これまでにない部分の視野が広がったのではないでしょうか。
生きものの同定もよく頑張りました!大変だったかも知れませんが、とても意味のある第1歩でした。
3日間とはあっという間ですね-...もう明日が最終日です。
また明日も元気に頑張りましょう!
~今日のひとコマ~
まじめに作業!(マスクの下で笑ってます?笑)
久永ARの目が光る...