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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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足摺宇和海国立公園

91件の記事があります。

2016年02月23日H27年度 三崎小環境学習「竜串自然再生の取組」(まとめ)

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

「山川海里のつながりを学ぼう!」をテーマに学習してきた三崎小5年生。

今回は、最後のまとめでもある学習「竜串自然再生の取組」を行いました。

講師は、わたくし・AR笠貫がさせていただきました。

 

まずは、国立公園や私たちの仕事について少しご紹介。

そして、竜串自然再生の経緯について。

みんなが見てきたサンゴ広がる竜串湾の美しい海も、

環境変化やオニヒトデの大発生、それに続く豪雨災害で1度はサンゴが壊滅しました。

そこで、サンゴをはじめとした多くの生き物が生きていける環境を

取り戻すために始まった取組が「竜串自然再生」です。

 

ここで1年間の学習を振り返りをしながら、

それぞれのフィールドで行われている自然再生の取組を紹介しました。

~海~

学習:海の生きもの学習、シュノーケリング、グラスボート、奇岩観察

取組:泥土除去工事、オニヒトデの駆除など

 

 

~川~

学習:川の生きもの調べ

取組:浚渫(水底の土砂を取り除くこと)工事、水質調査

 

 

~山~

学習:間伐体験と現場見学

取組:崩壊した法面の保護、間伐

 

 

~里~

取組:環境学習、清掃活動など

 

そして、最後に1年間の環境学習を通して学んだ中で、

自分が伝えたいことを1つ選んで、絵に描いて発表してもらいました。

  

山の健康を守って災害を防ぐために間伐が行われていること、

自分たちの身近な海にサンゴがいっぱいで多くの魚や貝がすんでいること、

ダイバーの人がオニヒトデの駆除や海の掃除をしていること、

叩くと音が鳴る不思議な奇岩があること、

川にたくさんの生き物がいるのは、キレイな海とつながっているからだということ・・・。

 

たくさんの発見や自慢できることを、見つけてくれたようです。

伝えたい相手は、全国の人、家族、三崎小学校のみんななど様々でした。

 

5年生の学習は今回で最後ですが、

6年生になったら、これらを伝える「子どもガイド」を行う予定です。

 

そして!今年の6年生の「子どもガイド」が来月に開催されます!

☆竜串 こどもガイド☆

日 時 : 2016年3月3日(木) 11:00~12:00

集 合 : レスト竜串前(解散場所も同様)

コース : レスト竜串~海底館までの遊歩道
      および海底館内

 

たくさんの方のご参加、お待ちしております。

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2016年02月16日H27年度 三崎小環境学習「間伐体験」

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

三崎小5年生環境学習「海山川里のつながりを学ぼう!」の「山」学習として、

間伐(木の間引き)体験が行われました。

講師は、山下林栄さんをはじめとした土佐清水市森林組合の皆さんです。

 

竜串湾に流れ込む「西の川」の上流域で実施しました。

はじめに現場の説明や、間伐の役割をお話ししていただきました。

間伐をすることで、山の中に光が入り、残った木は太く育ち、

下草も生え、土砂の流出などを防ぐことにもつながります。

西の川流域は、2001年の西南豪雨で大規模な土砂崩れが起こり、

川を伝って竜串湾に流れ込んだ土砂がサンゴなどへも甚大な影響がありました。

山の手入れは、川や海の環境を守るためにも大切です。

 

お話しの後はグループ毎にわかれて、ノコギリを使い自分たちの手で間伐を行いました。

 

 

 

子どもたちにとって初めて行うこの間伐体験。

楽しさも感じてくれた反面、とても力がいる作業です。

この作業の大切さと同じくらい大変さも感じたようです。

 

昼食後は、架線集材の機械を見学しました。

架線集材とは、空中にワイヤーを張って、間伐された木材を集める方法です。

 

 

【集材機(ウインチ):ワイヤーを操作する機械】

 

【反対側の山の斜面に向かって張られているワイヤー。

この中心のあたりに木材を吊すための運搬具(キャレージ)がついています】

 

普段見ることのない林業現場を体験し、間伐の大切さも大変さも学べました。

また、職員さんと一緒に作業できたことも楽しかったようです。

地元で活動しているいろんな方から学び、交流できるのも、この環境学習の良さですね。

 

次回は、最後のまとめの授業です。

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2015年12月04日H27年度 三崎小環境学習「グラスボートで見残しへ」

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

11月20日に、三崎小5年生の環境学習「グラスボートで見残しへ」が行われました。

グラスボートで海中観察し、見残し海岸および竜串海岸でこの地域の特徴的な地質について学びます。

講師は、竜串観光汽船・竹葉さんと市ジオパーク推進室・佐藤さんです。

 

まずは、竹葉さんから竜串湾のサンゴの変遷のお話しがありました。

環境変化や豪雨、オニヒトデの大発生で1度は壊滅した竜串のサンゴですが、

海の清掃や泥取り、オニヒトデ駆除などでかつての姿を取り戻しました。

そして、恒例の海を知ろうテスト!

今年も先生からも難しいとの声があがりましたが、土佐清水の海に詳しくなれたかな!?

 

その後はいよいよグラスボートに乗って海中を観察です。

クシハダミドリイシなどのテーブルサンゴ、その名の通り脳の形に似ているノウサンゴ、

そして、巨大なシコロサンゴとそのまわりにいるイシモチやフエフキダイなどの魚、

ウツボなど様々な生き物が観察できました。

 

 

船を降り、見残し海岸へ上陸。

ここでは、その見た目や特徴にちなんだ名前がつけられている岩がたくさんあります。

つづみ岩、こけし岩、うずまき岩など。

【↑子ども達にも人気だった叩くとポンポンと鳴る「つづみ岩」】

 

皆さんは、この岩は何に見えますか?

イノシシに見えるという人が多いようですが、

ハリネズミ、人の顔など様々な意見が出ました。

 

そして、佐藤さんから専門的なお話しもわかりやすくしていただきました。

例えば、こちらは生痕化石(生き物が生活した跡の化石)一つ↓

ちょっと犬のフンのような形にも見えますが、

ザリガニのような姿をした生物「スナモグリ」の巣穴だそうです。

 

見残しや竜串でも多く見られる、

ボコボコと穴のあいたような岩の表面「タフォニ」、茶色の丸い塊「ノジュール」

   

この2つが同時に見られるのは、世界中でも3ヵ所ほどしか見つかっておらず、

とても貴重な場所だというお話しもあり、子どもたちも驚いていました。
 

お昼を食べた後は、展望台から竜串湾を眺め、再び船に乗って戻ります。

 

帰りの船でも、よさこい節の歌詞にも出てくるクジラの話しを元に、

食物連鎖や、山の栄養が川を流れ、豊かな海をつくるという

海山川のつながりのお話しがありました。

 

船で戻った後は竜串海岸で、

貝の化石を探したり、過去の地震により海底で地滑りが起きた証「欄間(らんま)石」などを観察しました。

昔の生き物やこの場所で起きたことなど、

地球の歴史を地質からたくさん知ることができた授業でした。


 

そしてまとめでは、竹葉さんの行ってきた海の清掃やサンゴを守る活動を、

全員がやってみたい!と元気よく答えてくれました。

今日目にした竜串の美しい自然がいつまでもあり続けるように、

できることから、ちょっとずつやってみてくれたら嬉しいですね!

 

海の学習は今回で終了です。次回は山で間伐体験の予定です。

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2015年11月12日【参加者募集】秋の自然満喫ツアー

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

こんにちは。

だんだんと秋も深まってきましたね。

 

11月21日(土)に愛媛県宇和島市にて、

自然観察会「鬼ヶ城山系を行く 秋の自然満喫ツアー」を開催します。

市街地のそばに1000m級の山々が連なる鬼ヶ城山系。

今回は、その中の八面山(やつづらやま)へハイキングしながら、

秋の植物を観察したり、宇和海や山々の壮大な景観を楽しんでみませんか?

 

昨日の下見で見た風景を少しご紹介!!↓

  

     【青空に映えるコマユミ】           【権現山と宇和海の島々】

******************************************************

『鬼ヶ城山系を行く 秋の自然満喫ツアー』

日  時: 2015年11月21日(土)10時~15時(受付9時半~)

講  師: 早見 萬之助 氏(宇和島自然科学教室常任理事)

集  合: 愛媛県宇和島市 鬼ヶ城山登山口「鹿のコル」

     (黒尊スーパー林道沿い ※やや道が細くなっています)

コ ー ス : 鹿のコル→八面山→大久保山→鹿のコル

対  象: 小学生~大人(定員25名)(小学生は保護者同伴)※先着受付 

参 加 費: 100円/人(保険代)

締め切り: 2015年11月17日(火)※必着

申込方法: 申込方法は下記をご覧下さい

http://chushikoku.env.go.jp/takamatsu/to_2015/7.html

お問合せ:土佐清水自然保護官事務所(担当:笠貫)

     〒787-0305 高知県土佐清水市天神町11-7

      TEL:0880-82-2350   

      FAX:0880-82-2358

      E-mail:RO-TOSASHIMIZU@env.go.jp

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2015年09月25日【大月PV】コーラル&フィッシュウォッチング

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

912日、大月地区パークボランティア(以下PV主催の行事

「コーラル&フィッシュウォッチング」が開催されました!

毎年恒例となっているイベントで今年で25回目!

シュノーケリングでサンゴや魚など海の生き物を観察し、大月の海を満喫します。

今年は約30名の方が参加してくださいました。

 

 

お天気にも恵まれ、シュノーケリング日和!

まずは、班ごとに分かれ、PVの指導の元、シュノーケリングの練習です。 

また、今回は参加者の方に、より海の生き物を知ってもらうために、簡単な図鑑も作成しました。

8月に、PVメンバーで調査したばかりの最新の内容です!

 

 

準備のできた班から、海岸を出発し、シュノーケリングを楽しみました。 

【左上:見応えのある鮮やかブルーのブダイ、右下:クマノミ】

 

                           【カヌーも楽しむ参加者も】

 

 

夕方からは、地元の海や山の幸を使ったお料理で交流会。

シュノーケリングをしている間も、一部のPVの方が、一生懸命作って下さいました!

   

【↑左上から時計回りに ウツボパスタ、じゃこ天、スジアラのアクアパッツァ、猪スペアリブ】

  

 
 

また、初の試みで班対抗で大月の海の生き物や国立公園、

パークボランティアにまつわるクイズ大会も行いました。

皆さん、かなりよくご存じで驚きました!

 

 

大月の海やメンバーとの交流を楽しんできただき、

ここのファンが増えてくれていたら嬉しいですね。またのお越しをお待ちしております!

そして、PVの皆さん、お疲れ様でした!

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2015年09月17日H27年度 三崎小環境学習「シュノーケリング体験」

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

9月3日、三崎小環境学習が実施されました。

「海山川里のつながりを学ぼう!」の「海」の学習として、「シュノーケリング体験」を行いました。

今回は、昨年度、天候不良でシュノーケリング体験をできなかった6年生も合同です。

講師は、竜串の海のエキスパート、竜串ダイビングセンター・佐野美月さん。

そして、海洋館・京谷さん、黒潮生物研究所・中地さん、大月地区パークボランティアのメンバー4名もサポートしてくださいました。

 

まずは、佐野さんから竜串湾で見られるサンゴのお話しを聞いた後、

爪白海岸へ移動し、班ごとに、器材の扱い方やシュノーケリング練習をします。

 

 


 

練習ができた班から、沖へと向かって出発!海中の生き物たちを観察しました。

生憎の雨でしたが、海は穏やかで透明度もよく、キレイ!

 

 

岸から泳いでいける範囲にもクシハダミドリイシなど卓状のサンゴが広がります。

サンゴのそばには、キレイな青色のソラスズメダイや黄色いチョウチョウウオなども見ることができます。

 

↓こちらは竜串湾の中で長老とも呼ばれている、推定年齢200歳以上のコブハマサンゴ。

子どもたちもその大きさに圧倒され、心惹かれたようです。

また、講師が海底からひろってきたナマコやヒトデにも実際に触れたことも、楽しかったようです。

 
 

少し肌寒かったため、早めの終了となりましたが、もっとやりたかった!との声も。

最後に講師への質問や感想を発表してもらったところ、身近な海でたくさんのサンゴや魚を見れたことに加え、講師の方の話しがとてもおもしろかったとのこと。

ただシュノーケリングをするだけでなく、

地元の海をよく知る方に教えてもらいながら体験することで、

より一層楽しみながら、竜串の海の魅力が伝わる授業となったようです。

 

また、授業後のアンケートでも、特に6年生から

「サンゴがキレイだったので、ダイバーの人たちが、サンゴや海をきれいにしてくれているということが心に残った」

「次の5年生には、ゴミ拾いなどサンゴを守る活動や海をキレイにすることをさせてあげたい」

という声を聞くことができ、地域の方の取組のおかげで、

今回自分たちの見た美しい海があると意識してくれたようで嬉しく思いました。

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2015年09月10日H27年度 三崎小5年生環境学習「三崎川の生きもの調べ」

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

2学期スタートと同時の9月1日ー2日、三崎小5年生の環境学習が実施されました。

テーマ「海山川里のつながりを学ぼう!」の今回は「川」の学習。

魚と山の空間生態研究所の山下慎吾さんが講師です。

 

まず、1日目は三崎川で見られる生き物の紹介や、ペットボトルで生き物を獲るトラップの作成です。

2種類のテナガエビの特徴、

オイカワとカワムツの見分け方、

おなかが黄色いという天然ウナギの特徴など、クイズ形式で学びました。

 

生き物について学習したら、1人1人、自分のトラップを作ります。

穴あけなど、少し大変な所は大人の手も借りながらも、20分ほどで完成!

 

作り終わったら早速、川へ仕掛けに向かったのですが・・・

ちょうど雨がザーザーと降ってきてしまいました。

残念ながらペットボトルのトラップを仕掛けることはできませんでしたが、

講師が持って来てくれた小型定置網のみ浅い2ヵ所に設置し、1日目終了となりました

 
 

2日目、この日は天気も持ち直しました!

まず、前日に仕掛けられなかったペットボトルトラップを設置しました。

草の茂っている岸側、大きい岩のそばなど、講師のアドバイスも聞きながら、

ここぞと思う場所に仕掛けました。

 

その後、2班に分かれ、前日に仕掛けた小型定置網を引き上げます。

 

それぞれの網にかかっていた生き物を種類毎に分けて、数を記録

昨日覚えた「ミナミテナガエビ」と「ヒラテテナガエビ」もばっちり見分けられていました!

全部でエビ、カニ、魚など9種類の生き物が確認できました。

今回、その中でも特にみんなの人気だったのは、モクズガニ↓

「大きなハサミでかっこいい」「ハサミに生えてる毛がふわふわでかわいい」

などが、人気の理由のようです。

 

調査が終わった後は、自由時間。

箱メガネで川の中を見てみたり、泳いだりと川を楽しみました。
 

最後にペットボトルトラップの回収です。

短時間の設置でしたが、ボウズハゼ1匹がかかっていました。

まだトラップは使えるので、ぜひ今度は自分の調査したい場所に、

じっくり仕掛けてみてほしいですね。

 
 

まとめでは、今日見られた生きものをはじめ、川の生きものの多くは海と川を行き来しながら

暮らしているというお話しがありました。

身近な川に様々な生きものがいるということに加え、

川の生きものにとっても海は大切な場所だという、海と川のつながりも学ぶことができました。

 

次回は、シュノーケリング体験です!

 

※今回の授業は「研究会はたのおと」と共催で実施しました

※調査後、生きものたちは川へ帰しました

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2015年07月02日H27年度 三崎小5年生環境学習「竜串の海と生きもの」

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

今年度も三崎小学校で行われている環境学習が始まりました。

5年生のテーマ「海山川里のつながりを学ぼう!」の今回は「海」の学習。

これから夏に向けてグラスボートやシュノーケリング体験で竜串の海にも出る予定の5年生。

その前に...一体、竜串ってどんな海?どんな生きものがいるの?

黒潮生物研究所の中地さんを講師に迎え、これらを学びました。

 

 

まずは、「竜串の海と生きもの」ということで、土佐清水の海にまつわるクイズからスタート!

土佐清水にあるのは足摺岬or室戸岬?土佐清水市の魚はサバorメジカ?(※)

など様々な2択クイズが出題されましたが、みんなほとんどが正解!

  

続いて、竜串湾にも多く見られる「サンゴのふしぎ」を紹介。

サンゴの骨や小さめの生きたサンゴも観察しました。初めて生きたサンゴに触れてみる子どもたち。

サンゴはイソギンチャクやクラゲと同じ刺胞動物。体の表面に「刺胞」と呼ばれる小さな毒針をもっています。

毒針があると聞いて、あせる子ども達ですが、大丈夫!

とっても小さな毒針なので、触れてもほとんど刺激などはありません。

(ただし、傷口などに触れると悪化することがあるので注意!)

 

その後もサンゴがどうやって成長するのかや、サンゴの天敵であるオニヒトデについても学びました。

ぱっくり2つに割れた標本から、オニヒトデの体のしくみもちょっぴりのぞき見。

 

最後に「海の生きものいろいろ」で、

今度はサンゴ以外の海の生きもののクイズに挑戦。

ウニやヒトデのあし(管足)、竜串で見つかった小さい新種のナマコも観察しました。

 

豊かな海をはぐくむ役割を担うサンゴとそのまわりで暮らす生きものについて、楽しく学べたようです。


 

次回は「グラスボートで見残しへ」。

グラスボートで海中観察し、見残し海岸・竜串海岸でこの地域独特の自然を学びます。

きっと、今回、学んだサンゴや生きものたちが竜串の海で迎えてくれることでしょう。

(※土佐清水市にあるのは「足摺岬」。市の魚は「メジカ(マルソウダ)」です)

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2015年06月02日大月地区パークボランティア募集!!

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

このたび、足摺宇和海国立公園の大月地区パークボランティアを新たに募集することになりました!

 

★パークボランティア(PV)とは...?

国立公園等において、自然観察会等の解説や美化清掃、自然保護などの活動を行っていただける方をPVとして登録しています。

現在、全国の25国立公園の40地区で約1600名がPVとして活躍しています。

  

大月PVは、高知県大月町にある大月エコロジーキャンプ場を拠点にシュノーケリングやシーカヤック指導を通した自然解説活動、サンゴの保全活動などを行っています。

ここで活動の様子を一部ご紹介!

 

●シュノーケリング・シーカヤック指導

キャンプ場を訪れた皆さんなどに、シュノーケリングやカヤックを通して

地域の海の魅力を紹介します。


 

●コーラル&フィッシュウォッチング

毎年恒例の海中観察イベント。

美しいサンゴ群集やその周りの生きものを楽しめます。

夜は、PVと地域の方が手作りした地元の海や山の幸を使った料理で交流会。

 

●サンゴの保全活動

サンゴを食べる生物の駆除やサンゴ移植活動および調査を行っています。


 

●勉強会・研修会

地域の自然を学ぶ勉強会や救急法研修なども行っています。

昨年度は海のことだけでなく、陸上の野生鳥獣についても学びました。


 

このような活動を一緒に盛り上げてくれる新しい仲間をお待ちしております。

足摺宇和海の自然に興味・関心があり、国立公園を訪れる方にその良さを伝えたい!

というアツイ心意気をお持ちの方であれば、知識・経験は問いません。

PV登録には、6月27~28日に実施する養成研修会に参加していただくことになっております。

 詳しい募集要領・応募方法は下記HPをご覧下さい

http://chushikoku.env.go.jp/to_2015/post_30.html

たくさんのご応募、お待ちしております!!

 

《問合せ》

土佐清水自然保護官事務所 担当:笠貫

 TEL (0880)82-2350 

 FAX (0880)82-2358
 メールアドレス:RO-TOSASHIMIZU@env.go.jp

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2015年05月27日篠山の植物たち

足摺宇和海国立公園 笠貫 ゆりあ

こんにちは。

だんだん夏に向かって暑くなってきていますね。

 

報告が遅くなってしまいましたが、

今年の篠山のアケボノツツジは、例年より1週間ほど早いピークで、

GW前の4月28日の時点で散り始めでした。

【↓4月28日】

【↓5月2日】

【↓5月14日】

 

連休中は花がポツリポツリと見られるだけで、少し残念という声も聞かれましたが、

今回は、アケボノツツジ以外の篠山の見所も少しご紹介!

篠山山頂付近には、コウヤマキやヒノキ、スギなどの巨木が多くあり、どれも迫力があり圧巻です!

【↓登山道のすぐ脇に立ち並ぶ大きなスギ】

【↓立派な天然のヒノキ】

【↓10種以上の木本が着床している「十色のコウヤマキ」】

そばを通り過ぎてしまっている方も多いのではないでしょうか。

ぜひ、休憩がてら足を止めて巨木たちも見上げてみてください♪

 

そして、足元にも茎から花まで半透明の不思議な植物がちらほら。

なんだろうと気になったので、後で調べてみると「ギンリョウソウ」と言う植物のようです。

光合成は行わず、菌根(きんこん:キノコやカビの仲間が根の組織に侵入し、つくられる共生体)を形成し、

必要な栄養を菌類から得ているそうです。

花期は4-7月なので、これからでも見られるかも!?

 

皆さんも篠山のいろんな植物をぜひ楽しみにいらしてください!


 

※篠山山頂付近は、国立公園の特別保護地区です。動植物の採取等は行わないようご注意下さい。

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