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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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足摺宇和海国立公園 土佐清水

298件の記事があります。

2010年08月30日クリーン作戦2010 ~台風の存在~

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

27日の早朝7:00より市役所前にて土佐清水市の「クリーン作戦」出発式。
市長や観光協会会長からのお言葉に続き、当所の保護官も挨拶いたしました。

出発式 保護官挨拶

各地でそれぞれ割り振られた担当場所毎に開始しています。
当所の担当は「大岐ノ浜」でした。
しかし、今年は、大きな台風がまだきていません。
そのおかげか浜へ漂着するゴミの類は例年に比べると全体的に少ない。
そのため大岐ノ浜清掃は大岐区の皆さんで行っていただいていたため他の場所を行おうということで、清掃場所を変更しました。

双浜にてみんなでゴミ拾い

大岐ノ浜よりもう少し北側の「双浜」へ移動し清掃することに・・・。

そこには主に千切れた漁網やペットボトルといったものが波打ち際にうち上がっていました。
その他には海藻や雑木等も流れついています。
黙々と玉砂利に足をとられつつもゴミを拾い上げていくと、あっという間に40~50袋ほどの量が集まりました。


写真上:双浜で今回集まったゴミ
写真下:浜にあがる多くのゴミは千切れた漁網やペットボトル類

台風は、すべてにおいて大きな影響力があります。
やってきたらきたで大きな被害を出したり、やってこない場合は海水温上昇による海洋生物の生存危機となったりと様々です。
今後、どんな台風がどのようにやってくるのかこないのか気になるところです。

今回のクリーン作戦の参加者は市内全域で617名、収集されたゴミは2200kg。
日頃から市民の皆さんの美化清掃の表れでしょうか、例年に比べ4分の1程度の量でした。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで49日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/

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2010年08月27日【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで50日前】

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

岩上の波立つカゲ “フナムシ”
【甲殻綱・等脚目・フナムシ科】 

日本は海に囲まれた島国。
海へ行ったことのある方々なら「見たことがない」という人はおそらくいないでしょう。
海岸には必ずいると言っても過言ではない『フナムシ』。

「脚がたくさんあって群れていて平たくて黒光りしていてゴキブリみたい」ということで、嫌いな人も多いのではないでしょうか??
しかし、気持ち悪かろうが嫌われようが無意味に存在する生きものはいないはず。
今回は、そんなスポットの当たらない生きものに注目しようと思い立ち紹介することにしました。


岩陰に隠れるフナムシの集団

実際フナムシってどんなものか。
じっくり見ようにも動きの素早さに体表や体のつくりなどをちゃんと見たことないなとふと気づき、早速写真を撮りに海岸へ・・・。

自分が動くと岩の上の黒いカゲがササァ~と引いていく。
まるで岩の上で黒いさざ波があちこちで起こっているような感覚です。

約1~4cmサイズのフナムシが自分の動きに合わせてサワサワ~っと逃げていき写真どころではない。
何とかしてじっくり見てみたい想いが強くなり、じっと待つこと数分。
何匹かがチロチロと近づいてきました。

個体差か種類が違うのか背中にはまだら模様が入っていたり、光の当たり方によってはメタリックブルーに見えました。
そして一対の尾脚と呼ばれるおしりの部分はY字型。

意外にも美しい色合いを持つフナムシ

単体で見れば、意外にもキレイでかわいらしい容姿。
どちらかというとゴキブリというよりダンゴムシやワラジムシによく似ています。
じっくり見てみるものだなと一人ほくそ笑んでいたら、岩に張りついている自分が観光客にあやしい目で見られていることにハッと気づき、思わず苦笑いのまま会釈。


竜串の奇岩がせり出した海岸

フナムシは、海岸にある海藻や生きものの死骸を食べるいわゆる「海岸の掃除やさん」。
人工的なゴミの掃除は「人」が行い、海岸の有機物分解はフナムシ担当。
「もしフナムシがいなかったら、海からうち上がった死骸がそのまま常に海岸にゴロゴロしているのか・・・」と想像すると、それはシュールな光景ですよね。

海は様々な生きものを育み、それぞれの生きものの営みがあります。
そのバランスをつくる1つとしてフナムシも大事な存在だなぁと思いつつも、何百単位でサワサワ~っと動く様子を目の前にし「好きか」と問われたら「なんと答えるだろうか・・・」とやっぱり考えてしまうフナムシ観察でした。


※COP10 50日前(8月29日(日))は休日に当たります。そのため、本日8月27日(金)に、8月29日(日)分の記事を掲載しております。ご了承ください。

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2010年08月23日ウミガメの卵の行く末・・・

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

大岐ノ浜はウミガメの産卵場所としても知られています。
今年もアカウミガメの幾頭かが産卵をしています。


捕食され散乱したウミガメの卵の殻

南北に延びる1.5kmの浜に数カ所産卵が確認されています。
そのうちのいくつかは、掘り返され無惨に白い卵の殻が地表にでてしまっています。
そのまわりには動物の足跡がたくさん。
はっきりとはわかりにくいですが、ノイヌやタヌキといった四肢動物のものでしょう。

そのまわりには、動物の足跡が・・・


防風林を経て立派な森になりつつある大岐の浜林内には様々な動物が生息しています。
道を外れてガサガサと林内深く入っていくと、ひょっこり巣穴があったり糞があったりと生息を確認できる痕跡がたくさんありました。
もしかしたらウミガメの卵の食べ跡も、そういった動物たちのしわざかも知れません。
孵化直前のモノだったり、孵化直後の幼体だったりと様々。

ウミガメの卵が食べられてしまうということは、保護している側にとって悲しくやるせないことです。
しかし、この捕食者である動物もまた生きていくために食べているだけ。一方的に悪者にはできません。

また、気候条件などによって、多く産み落とされても砂の中で孵ることなく死んでしまう卵も少なくありません。

砂の中で死んでしまい変色した卵

環境が大きく変化し、時期も場所も選べない生きもの達にとって、それぞれのバランスを整えていく事が必要であり、またそのために何が必要か考え実行していかなければなりませんね。


「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで56日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/

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2010年07月28日第3回環境学習「シュノーケリングで竜串の海を体感」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

三崎小学校の環境学習第3回目はシュノーケリングです。
メイン講師は、竜串ダイビングセンターの佐野美月さん。
子どもたちにより様々なモノを見せてあげたいと今回の講師は複数名です。
サブ講師として黒潮生物研究所の中地さんと佐藤さん、そしてダイビングセンターにて研修中の嶋岡さんと上杉さんも交え、7月27日に竜串の海を体感するべく爪白海岸にて行いました。

サンゴが間近で見られる爪白海岸

爪白海岸ではシュノーケリングの範囲で多くのサンゴ類が見られます。
はじめに前回授業で学習したサンゴ類をおさらいし、その他どんな生きものが見られるのかを図鑑で見ていきました。
そして浜へ移動し、シュノーケルの使い方を学びます。

シュノーケルの使い方を覚える

シュノーケルに入った海水を吹き出す練習や波に浮く練習をしたら、ライフジャケットを着用し班毎に海へ。
講師陣の引っ張るフロート(浮き)につかまり竜串の海の中を見ていきます。
この日、海の中は若干濁りが出ており視界はあまり良好とはいえませんでした。
それでも沖近くまで行けばそれなりに見えたようです。
ナマコやウツボ、ヒトデ、サンゴ各種、貝などを講師の解説の元、実際に触って観察していきました。

実際に触ってみる

いろんな生きものが見られたことや実際に触ったこと、深いところまで初めて行ったこと、サンゴが足下近くにあったこと、おっかなびっくりでナマコに触れなくて悔やんだこと・・・など、子どもたちの感想は様々でした。

「この竜串には約80種のサンゴがあり、そのことで育まれる生きものたちをこういった活動を通して知ってもらいたい。竜串の海を守っていきたいという思いから様々な活動をしています。」と講師から子どもたちへ。
次世代に一人でも多く竜串のすばらしさを伝えていくためにも、佐野さんのこのような“海への想い”を持つことの大切さがありますね。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで82日前」
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2010年07月26日絶滅危惧種“川ガキ”

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

土佐清水の下川口地区には宗呂川という川が流れています。
昔は良く見た川で遊ぶ子どもたち(川ガキ)、今日では見ることもめずらしくなってきたようです。
川での遊び方はいろいろ。
昔同様に魚やエビとりはもちろんのこと、カヌーやシュノーケリングなどもあります。
とはいえ、道具を持っていなかったり、やり方を知らなければなかなか体験できないもの。

「今や“川ガキ”は絶滅に向かっているのでは・・・?」とその地域の大人たちは危惧しています。
そこで「今の子どもたちに川で遊ぶ機会を増やし、川ガキを育てていこう!」と地域の皆さんは活動を続けています。


宗呂川での生きもの探し


今回は、「川に遊び、川に学ぶ」ということでカヌーや川の生きもの観察会。
当所が担当したのは川の生きもの観察。
参加者は下川口小学校の児童37名とその保護者たち。
宗呂川の可動堰の上下でカヌー班と川の生きもの観察班の2班に分かれて交代で活動しました。

左:植物の根元を親子でガサガサ
右:可動堰脇の魚道で魚探し

植物の根元付近をガサガサしたり、可動堰脇の魚道に潜ったりと、川のあちこちで生きものを探していきました。
ツガニやテナガエビなどの甲殻類やボウズハゼやヨシノボリなど魚類、ヤゴやカエルなどを見つけていました。
それぞれの場所にいる生きものを観察してまとめ。

各々に採取した生きものをみんなで見ていきました

約20名で見つけとったテナガエビは、その夕方からの夕涼み会の食材になったとかならなかったとか・・・。

かんかん照りの太陽の下、川に入っての生きもの探しは楽しい。
すでに小麦色の肌の子どもたちを見て、この夏休みにもっともっと海や川で遊んで真っ黒になっていくんだろうなぁと思う微笑ましい川遊びでした。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで84日前」
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2010年07月23日竜串・見残し海岸清掃

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

23日早朝、竜串観光振興会による竜串地区の海岸清掃がありました。

竜串の海岸淵に堆積した木っ端類


竜串湾にはいくつかの川が注いでいますが、この梅雨で山の恵み以外にもたくさんのモノが流れてきています。

山のミネラル以外に、ゴミや木っ端など海岸淵に堆積してしまっています。
今回はトップシーズン前にそれらを取り除き、観光客が気持ちよく歩けるようにしようというものです。

竜串の海岸線班と見残し海岸班とに分かれての作業。
私たちは今回、船で見残し海岸に渡り、展望台に上がる山側の歩道の落ち葉掃きを担当しました。

歩道に堆積した落ち葉や土をぐるっと掃き掃除

歩道に堆積した土や落ち葉を除けながら歩道をぐるっと一回り。
Tシャツが絞れるほどの大量の汗をかきかき、およそ2時間の作業。
林内で思ったより蚊の襲撃に遭わなかったのがせめてもの救いでした。

海の透明度もよりいっそう高くなり、夏本番といったところ。


見残し海岸

地域の人が大切に思うように、ここにたくさんの方々が来て気持ちよく観光し、この場所の良さを感じてもらえたらなぁと思います。

(竜串観光振興会 竜串・見残し奇岩パーク http://tatsukushi-kankou.com/ )




「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで87日前」
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2010年07月22日〈篠山〉 植物の底力

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

梅雨も明け、青空の広がる日々が続いています。
定点撮影を兼ね、夏の篠山へ行ってきました。

春にピンクの花で彩られ登山者で賑わいを見せていた篠山も、夏になると緑一色です。
今年は様々な影響により花の状態は今ひとつ。それでもがんばりを見せている木もありました。
そして、花の後には実り。
枝先を見ると、ポチリポチリと緑色の実がついていました。

アケボノツツジの実


風が強く、ササの衰退により乾燥の進んだ篠山では、アケボノツツジの実生がなかなか定着していません。
順調(?)に生長しているのは岩の割れ目で風に耐える幼樹です。
木の生長が勝つか岩の硬さが勝つか・・・といったところ。

岩の隙間に根付くアケボノツツジの幼樹


まずは、やはり土の露出部分を減らし、少しでも土を抑える事が先決ですね。
環境省のグリーンワーカー事業で過去に行った歩道のコモ敷きの効果は、少しずつ現れています。
朽ちつつあるコモの間からは、まだまだ小さいながらもツンツンと緑色のササ。

コモの間から・・・

植物の生長に近道はないかもしれませんが、こういった保全活動を通して、山全体の回復を願いたいものです。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで88日前」
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2010年07月14日【大月PV】パークボランティア総会・研修会

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

7月10日・11日の二日間で大月地区パークボランティア(以下PV)の総会及び研修会が行われました。

午前と午後に1本ずつでオニヒトデ駆除2箇所行い、尻貝沖で29匹、西泊の松碆付近で98匹の捕獲駆除です。

オニヒトデ駆除の様子

尻貝沖は、前回80匹ほど捕獲駆除したおかげでしょうか今回は少なめでした。
波酔いしてしまうような流れや波が結構ある中での今回の駆除数は合計127匹。
駆除に参加してくださった皆様、お疲れさまでした。

駆除終了後、一段落して夕方より総会が開かれました。
ここでは、2009年度の活動報告と2010年度の活動計画について。
現在定期的な活動日が決まっていないため、主として毎月第2土曜日を活動日として行っていく方針になりました。

その他、オニヒトデ駆除状況の説明や、保護官より公園法の改正等についても紹介。

上:PV総会
下:PV感謝状贈呈

また、大月地区PVの第1期生は、今年で15年間の継続活動を行っています。
環境省自然環境局長より感謝状が届いており、該当者は8名。
尾﨑保護官よりPV感謝状の贈呈式が執り行われました。

翌日は、研修会。
ここでは、日本赤十字社高知県支部より講師を招いて救命講習会を行いました。
まずは水難事故の防止に当たっての指導者としてなすべき処置などについての講義。
続いて室内にて心臓マッサージやAEDの使い方など人形を用いて実践しました。

救命講習
左上:水難事故防止の講義 右上:心肺蘇生練習
左下:体温低下の緩和方法 右下:AEDの使い方

この日波が高く、実施予定だったシュノーケリング等での水中救助に必要な泳法的技術の研修はできませんでした。
水難事故は、いつ何時起こるかわかりません。
指導する立場に置かれる者は、常日頃から落ち着いて対応できるように心がけておかねばなりませんね。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで96日前」
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2010年07月12日〈滑床地域〉防鹿柵増設予定

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

先日、滑床地域の鬼ヶ城山系の1つ、三本杭の山頂付近へ四国森林管理局四万十川森林環境保全ふれあいセンターの方などと一緒に防鹿柵増設予定地の現地確認へ行ってきました。

八面山山頂にて位置関係を確認中

三本杭山頂周辺には、四国森林管理局により設置された防鹿柵があります。
かつてササで覆われていた山頂もシカの食害を受け、ササの衰退・消滅によって土が露出しています。
そのため、雨風による土砂の流出も絶えず、わずかな植物も定着できず裸地化が進みました。
この危機的な状況を回避するために、検討会が開かれ平成18年度に山頂とたるみの2箇所にシカの採食行動を防ぎ裸地化を止めることを目的としたシカ防護ネットを設置するに至りました。

左:ササの衰退により、林内の下層植生は乏しい
右:ササが生えているところは岩の上などばかり・・・

その後、植生復元のため現地にあるササを株分けしモザイク状に移植することも行われています。
定着していない箇所もありますが、時を経て少しずつササが地下茎を伸ばし新しい芽が地表に顔を出し始めています。
昨年と比較しても緑地部分が増えたような気がします。

左:柵外はシカの食べない植物でいっぱい
右:ササの移植後の経過、少しずつ根を伸ばしているようです。

そして、今秋、現存する防護ネットに隣接するかたちで新たに防護ネットを増設する予定とのことです。
防鹿柵設置の効果が現れ、植生が回復してきていることはすばらしいことです。
林内や山頂がササで覆われ、緑の滑床山を見られるのが待ち遠しい限り。
しかし、柵を設置することで今までそこを利用してきたシカが別の地へ追い出されるようなもの。
増え続けるシカの頭数問題の根本的解決ではありません。必ずどこかへしわ寄せがいきます。
シカが植物を食べて植生に影響を与えてしまっているのもシカ自身が生きていく上で仕方のないこと。
そのこともふまえ、この問題にどう対応していくのかが大きな課題です。

おまけ
登山口へ向かう途中、西土佐地区にて独り立ちして間もない感じの小ぶりのイノシシに遭遇しました。夢中で体を地面にこすらしていました。

林道脇に現れたイノシシ(ピンぼけしてしまいました・・・)



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2010年07月08日鳥とのふれあいアイテム“バードコール”作り

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

7月5日、下川口小学校にて環境プログラムを行いました。
テーマは、「野鳥と話そう!小枝を使ってバードコールづくり」です。
下川口小学校は、この事務所が環境学習で関わっている三崎小学校の隣校です。
全校生37名の小さな学校。
しかし、積極的に様々な環境学習を行っている小学校の1つでもあります。

今回はものづくりから自然に親しみ、そして生きものについても学んでいこうというもの。

鳥についての説明中

まずはじめに、保護官から生物多様性についての説明です。全校生徒つまり1年生から6年生までいるので、低学年にはなかなかイメージしづらく難しかったよう・・・。

そこで少し枠を狭めて、今度はみんな知っている「鳥」を例に他の生きものとのつながりについて話していきました。

子どもたちに「どんな鳥知っている??」と聞くと、たくさんの名前が飛び交いました。
「鳥の食べものは何だろうか?」という質問に「虫だ!木の実だ!ミミズだ!ネズミだ!・・・・・」などいろんな生きものが出てきました。
さらに話しを掘り下げ、「そういった生きものはどこにいる?」などを話していくうちに、生物多様性の意味を何となく感じてくれたのではないでしょうか。
その他に、鳥の体の特徴や季節毎の過ごし方、鳴き声に注目してさえずりや地鳴きの意味や時期を伝え、鳥と会話するための道具“バードコール”をつくる導入としました。


制作風景

野鳥の鳴き声CDを準備出来たらよかったなぁと思いましたが、プログラム実施中に外から野鳥の鳴き声が聞こえてきたのでちょうど良かったです。

ノコギリやドリルなどを使って、各々に思い思いの形のバードコールを作っていきます。初めて道具を使う子、手慣れた子など様々。
なかなか音が出ず苦戦した子もいましたが、最終的にはみんな完成し、様々な音を出していました。
それは、まるで小鳥の大合唱のようでした。


上:各々に鳴らしてみる
下:バードコール完成品

バードコールは、鳥の鳴き声にまねて鳥とふれあうための道具。
あんまり鳴らしすぎて、鳥たちとケンカにならないようほどほどに・・・。

「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで102日前」
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