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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

浄土ヶ浦、いい景色です。

2018年05月21日
隠岐 湯澤孝介

気温が上がってきました。

夏に向けてワクワクも盛り上がってきました。

シーカヤックも潜りも釣りもキャンプも、楽しみが止まらず震えてる湯澤です。こんにちは。

今回の記事は夏に向けておススメなビュースポットのご紹介です。

浄土

名勝 浄土ヶ浦

この浄土ヶ浦、大小数百の岩礁が散在する多彩な海岸景観、多岐にわたる特異な地質など、景色のみならず、その性質にも魅力が詰め込まれた場所なのです。

そして、この場所に、環境省としては隠岐島地域初となる展望施設が、先般完成しました。

式典も無事行われ、布施、浄土ヶ浦の利用が促進されることに期待しています。

式典  施設

      オープニングセレモニー            展望デッキ(スロープ)

浄土ヶ浦の情報をちょこっとだけ紹介。

たとえば、ビュースポットに立つと、約3,000万年前~2,000万年前に堆積した湖成層や溶岩、火山性の礫岩などを見ることができます。これは日本が大陸から分裂し始め、日本海が湖だったころのもので、周辺ではグリーンタフ(緑色凝灰岩)も観察できます。隠岐では、マチカネワニの化石がグリーンタフから見つかっています。これは、マチカネワニが生息していた場所(湖)に、火山灰が堆積したことが考えられます。

※隠岐で発見されたマチカネワニの化石は、浄土ヶ浦ではありません。


マチカネワニについて(大阪大学総合学術博物館HP)

https://www.museum.osaka-u.ac.jp/jp/exhibition/3F/wani.html

まだまだありますが、

陸側から見られる海蝕崖や波食棚の風景、それに隠れている地質のストーリーは、必見です。

さらにさらに、海域公園地区にも指定されている浄土ヶ浦の海エリアで、シーカヤックのツアーが検討されています。まだ試験段階ではありますが、海側から見る浄土ヶ浦はまた格別ですよー!

浄土うみ